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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 厚労省 「job tag(職業情報提供サイト)」&「求人ガイド」をリニューアル [#10-2024]
 

厚労省 「job tag(職業情報提供サイト)」&「求人ガイド」をリニューアル
[#10-2024]

2024/04/13

***「求人ガイドVer 3.0」で読み解く求人票の書き方***

 

「job tag(職業情報提供サイト)」をリニューアルしました


2024年3月27日 厚生労働省は、

求職者等の就職活動や企業の採用活動等を

支援するWebサイト

「job tag(職業情報提供サイト)」の

リニューアルを発表しました。


年間アクセス件数 2,000万件以上

(※令和5年度現在実績)を誇る

厚生労働省の職業情報提供サイトは

企業の求人・採用/人事・研修にも

活用できるコンテンツ・ツールが

実装されています。


今回のコラム、

リニューアルの概要を中心に

ご紹介致します。


※以下の資料は、厚生労働省等

 ホームページで公開されている資料等より引用します。

「job tag(職業情報提供サイト)」リニューアル &「求人ガイドVer 3.0」の概要


本連載コラムでは、
2020年のサイトオープン以来
都度ピックアップしてきた
「job tag(職業情報提供サイト)」

「job tag(職業情報提供サイト)」とは、
500を超える職業について、
ジョブ・タスク・スキル等の観点から
職業情報を「見える化」
 
求職者等の就職活動から
企業の採用活動・人材育成等も
支援するウェブサイトです。

2024年3月27日のリニューアルでは
以下の5つを中心にアップデートしています。

1.サイト機能を紹介する“使い方動画”の追加
2.“IT分野”の職業情報の拡充
3.“自己診断ツール”の機能を充実
4.新たな “職業” の追加(※「UX/UIデザイナー」・「アニメ制作進行管理」等10職業)
5.“教育現場” でも使いやすい事例・ガイドブックを掲載

1.の「使い方動画」タグには
「job tagの概要」から「職業情報の見方」
「自己診断ツールの使い方」・「職業検索機能の使い方」
などの具体的な使い方の解説に加え
「求職中の方向けのjob tagの使い方」
「企業の方向けのjob tagの使い方」
など6種類の動画を掲載

企業向け動画では、
企業の採用活動・人材育成を
支援する機能を紹介しています。

 
図表出典:厚生労働省令和6年3月27日報道発表資料別添 
「job tag(職業情報提供サイト)」をリニューアルしました


今般のサイトリニューアルにともない
企業向け支援ツール「求人ガイド」も
”Ver 3.0”をリリース

「求人ガイド」とは
厚生労働省職業安定局による
「job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
求人企業に向けた採用活動への活用ガイドブック

採用活動の流れに沿って
 1.採用計画の策定
 2.求人要件の整理
 3.求人方法の決定
 4.求人票の作成
 5.応募者の選考
 6.採用
各々のフェーズでのjob tag 活用方法や
ポイント・注意事項なども解説しています。


図表出典:「job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」
求人ガイドVer.3.0

詳細は【出典・引用】URLからご確認ください 

【出典・引用】
・厚生労働省 報道発表 2024.03.27
「job tag(職業情報提供サイト)」をリニューアルしました

・job tag(職業情報提供サイト)
 ▽


   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (「求人ガイドVer 3.0」で読み解く求人票の書き方)


「求人ガイドVer 3.0」では
企業の求人採用活動の各フェーズでの
job tag活用方法を中心に解説していますが、
求人企業の媒体選定・求人票の書き方の
ポイントについても言及しています。

ここからは、そのいくつかをピックアップ
読み解きながら求人票の書き方を検証します。

■ 求人媒体の選定(求人ガイド「2.3.2 求人・広報手段の決定」)

「求人ガイドVer 3.0」では、
求人媒体の選定の重要ポイントとして
「どれだけ多くの求職者を集めるか」ではなく、
「自社が欲しい人材をどれだけ集めるか」と解説しています。

この視点は
旧来の求人・広報手段の選定ポイントとされていた
「母集団形成」について"量よりも質"への転換を
示唆していると読み解くことができます。

ただ人気のある・評判がよい求人サイトや媒体に
求人を出しておきさえすれば、
自然と求職者が集まってくる???

求人コンサルの現場では、その全く逆
「お金をかけて求人を出しても、さっぱり・・・」
そんなご感想・ご相談をお寄せ頂くことが現実です。
 

私が本連載コラムや求人票の書き方セミナーで
10年以上にわたりお伝えしているのは

「求人とは、集客。求人票も広告です。」
という求人の本質・視点・考え方

「自社が欲しい人材をどれだけ集めるか」を、結果からイメージすると
「自社が欲しい人材から応募がある」ということ
   ▽
「求人票で集客ができている」ことに他なりません

求人票を集客のための広告として機能させるためには
ただ空欄を埋めるではおぼつきません。

・自社が欲しい人材は
・どんな情報に興味があり
・どう伝えれば関心を惹くことができるか
 
「だれに・なにを・どう伝えるか?」
広告のそれとなんら変わるところはないはずです。

■ 仕事内容の情報発信(求人ガイド「2.4 求人票の作成」)

「求人ガイドVer 3.0」では、
仕事内容記述の重要性について
「仕事の内容を具体的に記載するほど、
 求職者は入社後をイメージしやすくなり、
 応募者が集まりやすくなる」
「応募者が入社した後に感じるギャップが
 生じにくくなり、トラブル防止にもなる」
と解説

仕事・業務の内容を説明するにあたり、
job tagに記載されている文言や用語を用いることで、
求職者との間での言葉の取り違え、齟齬、誤解を
少なくすることができます。

など、job tagのコンテンツ・リソースの活用法・
期待される効果などを紹介しています。

■ 社風・職場情報の発信(求人ガイド「2.4 求人票の作成」)

「求人ガイドVer 3.0」では、
「この数年、求職活動において、
 求職者の入社希望を左右する大きな要素のひとつが、
 『社風や職場の雰囲気』や『働くイメージ』です。」
とその情報発信の重要性を解説

また、
「同じ業種や同じ成長ステージの企業を比べて、
 求職者の目から見て明確な違い(事業の優位性、経営理念、得られるキャリアの違い)を
 見出すことは難しいものです。」
とも解説しています。

これは、社風・職場情報発信の重要な
視点・視座を示唆しているといえます。

たとえば「他社との差別化」・「他社との微差」
巷に溢れる"書き方ノウハウ"には
こんな「他社比較」を推奨する記事をみかけますが、
上記解説にある「求職者の目」の前提に立つと、
集客効果が薄いことがおわかり頂けようかと存じます。

むしろ、大切なことは
「他社はこう書いているから、うちの求人票は・・・」ではなく
「よそはよそ、うちはうち。」な視点・視座・発想に立った情報の発信

ここからも、
「自社の求人票で だれに・なにを・どう伝えるか?」
いかに大事であるかをご理解頂けようかと存じます。

■ 求人情報のクオリティ(求人ガイド「2.4 求人票の作成」)

「求人ガイドVer 3.0」では、
「『イメージ』や『雰囲気』が抽象的な表現になりすぎると、
 求職者に伝わらなかったり、入社後にギャップを感じさせて
 しまったりするため、実際の例を使うことや
 具体的な表現を心がけることが大切です」
と、求人情報のクオリティについても解説しています。

先の連載コラムでもデータを紹介致しましたが
「入社後に感じたギャップ」のネガティブな感覚は
就業意欲の低下・早期離職のトリガーとなる深刻なものです。

巷の「求人票の書き方ノウハウ」の類いには、
「文字数が多いことが具体的に詳しく書く」
とする事例などをみかけますが、
求人票を広告と捉えると甚だ疑問です。

冗長な文章・わかりにくい表現で埋まった
「上から下まで・表も裏も
 文字びっしりの(詳しい)求人票」

他社の同様な求人が溢れている「売り手市場」で
そんな「真っ黒な求人票」を目の当たりにした
求職者は”読みたい”と思うでしょうか?

「詳しい」とは求人企業の感覚ではありません
読者である求職者の読後感
それ以上でも以下でもありません。

わかりやすくて、ていねいで、
具体的でイメージがわく

広告がそうであるように求人票も
「求職者に手に取ってもらって・読んでもらってナンボ」

とっつきにくさ・わかりにくさで
"読まれる前にスルー"されるようでは
元も子もありません。

限られた紙面・文字数など
制約の中でなにを伝えるかも
求人票の書き方は、広告のそれと同じです。
 
求人票も書き方次第・伝え方次第
 
「自社が欲しい人材をどれだけ集めるか」
みなさんの求人票・求人コンテンツは、
その目的を達成できていますか?

機会があればご検討ください。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

みなさまのご参考になれば幸いです。




※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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