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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. [令和7年版労働経済白書] 職場の働きやすさ・働きにくさと求人票の書き方 [#21-2025] 
 

[令和7年版労働経済白書] 職場の働きやすさ・働きにくさと求人票の書き方
[#21-2025] 

2025/11/02

***「求職者目線」はどこから?求人票の素材と書き方***

 

「令和7年版労働経済白書」


令和7年版で76回目の公表となる「労働経済白書」

(以下、「白書」)は、一般経済や雇用、労働時間などの

現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書です。


今回のコラム、

最新の白書掲載データのいくつかをご紹介し、

求人票の書き方を検証します。


※以下の資料は、厚生労働省ホームページ等で

公開されている資料等より引用します。

[令和7年版労働経済白書] 働きやすさ・働きにくさの要因


今回ご紹介するデータは「令和7年版労働経済白書」

第Ⅱ部 第3章 第3節のテーマは
「継続就業を促す雇用管理」

今回は、以下データをご紹介致します。

【働きやすさ・働きにくさの要因(第2-(3)-15図)】
 白書では、労働者の継続就業希望を高めるためには、
 労働者が働きやすいと感じる職場環境の
 整備が必要であると考え、以下を確認・分析を行っています。 
 ■働きやすさの要因
  ・「残業が少ない」:61.4%
  ・「柔軟な有休制度の導入・推進」:49.5%
  他の選択肢を圧倒的に引き離した結果となっています。
 ■働きにくさの要因
  「慢性的な人手不足」が67.8%と突出
  人手不足によるマンパワー不足が働きにくさの要因のトップに
  白書では
  「人手不足対策と働きやすい職場環境づくりは両輪で進めていく
   必要があることがうかがえる」とコメントしています。

  このほかの要因では
  ・「職場で仕事上の相談ができる人がいない」:36.6%
  ・「管理職層から働き方改革関連の発信がない」:33.6%
  ・「長時間労働に対する指導・助言の徹底がなされていない」:32.7%
  などマネジメント面の各課題が30%超

  働きやすさの要因のウラ返し
  ・「残業が多い」・「柔軟な有休制度がない・利用しづらい」
  などがこれに続いています
 
ここまでの図表出典:令和7年版 労働経済の分析
第Ⅱ部 第3章 第3節 継続就業を促す雇用管理


本調査の詳細は下記【出典・引用】
URLからご確認ください。


求人票の書き方・伝え方(「求職者目線」はどこから?求人票の素材と書き方)


慢性的な人手不足が
「働きにくさ」の要因のトップ
なんとしても求人票を活用して
応募⇒採用に繋げたいところです。


その他の「働きにくさ」の要因
・マネジメントの課題
・残業時間、柔軟な有休制度
などは、転職を考える求職者が
新しい会社の就業環境で求める
「興味・関心事」応募先選択の
ファクターであることは想像に難くありません。

「求職者目線」に立つのであれば
これらに関する自社の取組・成果・現状などを
誤解のないよう的確に発信したいところです。

そして「働きやすさ」の要因
「残業が少ない」・「柔軟な有休制度」

(残業は関心ごとだから)
「月平均残業時間などを書きましょう」
最近よく見かける
"求人票の書き方ノウハウ"のひとつですが

その情報は、ハローワーク求人票では
「4 労働時間」の「時間外労働時間」欄の固定項目

厚生労働省のガイドブック
「求人申込書の書き方」では
時間外労働「あり・なし」を選択し、
「あり」の場合月平均残業時間数を記入すること
が書き方のルール

休日については、同じく
「4 労働時間」の「休日等」欄の固定項目
「その他の記載事項」に
最大60文字のスペースが確保されています。
※「求人申込書の書き方」は
 ハローワークインターネットサービス
 「求人申込み手続きの流れ」でご確認ください

わざわざ「仕事内容」欄や「特記事項」欄の
貴重な1行を消費してまで同じようなことを書く
意図がどこにあるのかは???です。

転職経験があり、以前の会社から
次の会社の新しい就業環境に身を置いた経験のある方なら
応募先の選択で「月平均残業時間」や「休日数」などの
"固定的・平均的な情報"にどれほどの価値があるかは
おわかり頂けようかと存じますが

求人票の読み手=求職者が「残業」や「休日」で
知りたい情報は本当に”それ”でしょうか・・・

そこが「求職者目線に立つ」の本質です

「こんな感じでええやろ」な独善的な求職者目線ではなく
「働く現場からみた目線・働くみなさんの目線」に立った
求人情報素材(ネタ)の選定

永らくお伝えしている通り
「求人票も、広告。」ですから
どこまでもあくまでも
"その読み物は読者(求職者)のもの"です 

"転職者の感性・仕事選びの機微"の察知
 ▽
それに応える的確な求人情報素材(ネタ)の選定
 ▽
"応募モチベーション"を上げ、行動に繋げる

そんな求人情報の選定とストーリー構成で
「求職者の心を動かす」情報の
選定・発信が「求職者目線」の本質

それは先の連載コラムでお伝えしたことと同じ
労働条件・就業環境・福利厚生に関する情報でも同じです

「残業時間は月〇〇時間程度、働きやすい職場です」
一部では"良い文例"・"成功法則"として
紹介されている向きもありますが

「〇〇な職場で安心ですよ♪」
「〇〇なので問題ありません」
と質感・説得力はあまり変わらない印象です
※「求職者の懸念・不安に応えた」
 フレーズかどうかはみなさんでご判断ください。

たったのワンフレースが
どう映り・どう響き、どんな印象を与えるか・・・

「求職者目線」とは「読み手目線」
自社の求人情報を届けてたい・
うちの会社に来てほしい人が
これを読んでどう感じるか?
 
「求職者に響くフレーズ」とは、
「巷のそれっぽい構文でアピール」ではなく
「読み手に思いを巡らせた一文で伝える」
ことであることがおわかり頂けるはずです。

「求人とは集客、求人票も広告」です 

大切なのは、そこに
「なにを思い・誰を想い・なにを・どう伝えるか?」

求職者の印象/心証が悪い求人票は、
選ばれる可能性が低くなり応募には繋がりません。

求人票とは、だれのための・なんのための情報か

求人票も書き方・伝え方次第
「どんな情報を・どう表現して・どう見せるか?」で
その印象は見た目も訴求力もガラリと変わります。


みなさんの求人票は
読み手である求職者のみなさんから
「選ばれる」内容となっていますか?


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

【出典・引用】
「令和7年版 労働経済の分析」を公表します 令和7年9月30日

【概要】令和7年版 労働経済の分析

【本文】
令和7年版 労働経済の分析 -労働力供給制約の下での持続的な経済成長に向けて-

※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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