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  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 早期離職の芽は転職活動のときから?入社後のギャップと就業意欲への影響 [#09-2024]
 

早期離職の芽は転職活動のときから?入社後のギャップと就業意欲への影響
[#09-2024]

2024/04/06

***入社後のギャップと求人情報***

 

「労働者とのミスマッチの防止や人手不足の解消」


2024年3月29日

厚生労働省がリリースした

「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」


手引き策定のプロセスに公開された資料にも

求人票の書き方に参考となるデータが

公開されています。

 

今回のコラム、

その概要をご紹介致します。


※以下の資料は、厚生労働省等

 ホームページで公開されている資料等より引用します。

データで見る「入社後のギャップ」と就業意欲への影響


今般ご紹介するデータは
厚生労働省 第201回労働政策審議会職業安定分科会
令和6年1月10日にホームページで公開された資料

転職者が入社後に感じる意識と
就業モチベーションへの影響について
以下の調査データが公開されています。

■ 入社後(転職後)のギャップの有無

本調査での「入社後のギャップ」とは
「自身が経験した転職・就職活動の中で入手した企業の職場情報と比較し、
 転職・就職後に働き始めてから知った実際の職場環境との間に
 "自身にとって不都合なギャップ"があると感じたか」

※「非常にギャップを感じた」+「どちらかといえば、ギャップを感じた」
 ・前職正規:61.2%(18.3% + 42.9%)
 ・前職非正規:58.0%(17.2% + 40.8%)
 ・前職無業:51.2%(16.2% + 35.0%)

半数以上が転職後に「ギャップを感じている」
ことが報告されています。


図表出典:厚生労働省 第201回労働政策審議会職業安定分科会資料【資料2】


※集計カテゴリの「前職無業」
 前職から現職への転職に際して少しでも無業期間が存在した者
 および、就業経験を有さない者


また、本データの基となった調査研究では
更に深堀りした「ギャップによる影響」もアンケート
以下の「負の影響」が報告されています。

■ ギャップによる影響
 ※負の影響:「とても当てはまる」+「どちらかといえば、当てはまる」
 ・前職正規
  「仕事への満足度や働きがいが低下した」:71.5%
  「離職転職のきっかけ」:66.8%
  「長期的に働き続ける意欲の低下」:74.3%
 ・前職非正規
  「仕事への満足度や働きがいが低下した」:70.0%
  「離職転職のきっかけ」:65.2%
  「長期的に働き続ける意欲の低下」:71.3%
 ・前職無業
  「仕事への満足度や働きがいが低下した」:65.9%
  「離職転職のきっかけ」:56.5%
  「長期的に働き続ける意欲の低下」:68.3%

 ギャップを感じた人の約7割に
  ・仕事への満足度低下
  ・離転職のきっかけ
  ・勤務意欲低下
 などの「負の影響」がみられ

 「前職無業」のカテゴリでは、他と比して、
 ギャップがあったことによる「負の影響」が
 あった割合が低い傾向はうかがえるものの
 3つの設問に「とても当てはまる」と回答した割合が
 他のカテゴリに比して高い傾向などの特徴がうかがえます


詳細は【出典・引用】URLからご確認ください 

【出典・引用】
厚生労働省 報道発表 2024.03.29
「求職者等への職場情報提供に当たっての手引」を策定しました

中途採用を通じたマッチングを促進していくための企業の情報公表の在り方等、諸課題に関する調査研究

   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (入社後のギャップと求人情報)


今回ご紹介した
「入社後のギャップ」と「ギャップの影響」

入社した途端の
 ・仕事への満足度や働きがいの低下
 ・離職転職
 ・長期的に働き続ける意欲の低下
「負の影響」の回答率の高さは

「こんなはずじゃなかった・・・」

入社してから転職者が抱く
マイナスの違和感は
早期離職のトリガー

入社後、定着のための研修や面談などに
時間とお金をかけても
ギャップによる負の影響で転職者の
マインド・モチベーションが低下していれば
その効果も見込めない投資です。

転職者のギャップ・ミスマッチ感については
「面接のとき、聞かなかったそちらが・・・」と
いう向きもありますが

・人手不足で採用を焦るあまり、意思確認・相互理解が不十分
・求職者が選考への影響を懸念し、細かな質問を控えていた
など、採用選考の場、特有の事情がギャップに
影響を与えていることも否めません。

たとえば、先のコラムでご紹介した
「転職者が求める求人情報」の
「知りたくても自分で調べきれなかった情報」で
どの年代でもダントツの1位 過半数を占めた
「職場の雰囲気・社風」は、
ギャップの原因の最たるものと言えます。

早期離職は、
求人企業にとっても求職者にとっても
大きなインパクトを与えます。

求人票で的確に
仕事情報や職場情報を
発信しておくことは
自社求人の反響を変え、
応募者を集める大前提ですが

求人票だけではなく、
選考プロセスの各フェーズにも
求人票だけではわからない
情報を提供する機会があるはずです。

たとえば
・面接で職場見学の時間を設ける
・会社説明会や面接で配属部署のリーダーと
 話をする機会を設ける
など

求人企業から積極的に"動く"ことで
入社前に「応募者が収集する情報を充実」させ
入社後に感じる「ギャップ」を選考段階で
極小化する取り組みは早期離職を回避する
打ち手のひとつ

オンボーディング」の視点は求人から

将来のメンバーをスムーズに組織・職場に
合流してもらうためには、どんな情報をいつ
伝えればよいか?

「だれに・なにを・いつ・どう伝えるか?」
は、求人票だけではなく、
選考プロセス全般を通じたテーマともいえます。

機会があればご検討ください。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

みなさまのご参考になれば幸いです。




※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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