【連載コラム:求人票の書き方 #21-2019】
「ハローワーク雇用等短期観測」
大阪労働局が四半期毎に、
ハローワークによる管内企業へ
個別のヒアリングを実施。
その調査結果を取りまとめたデータです。
7月30日に公表されたデータは
"令和元年度 第1回目"
今回のコラム
令和最初のリリースとなった
調査結果から"大卒等採用状況"を
ピックアップ
「求人票の書き方」を検証します。
※以下の資料は、大阪労働局ホームページで
公開されている資料より引用します。
「令和元年度 第1回 ハローワーク雇用等短期観測」より 大学等採用状況
大学生等の採用状況について、
【大学生等 令和元年3月卒業者の採用状況】の
タイトルで集計結果が報告されています。
1.「予定数採用できた」は、51.5%
2.「一部のみ採用できた」は、33.0%
3.「採用できなかった」は、16.0%
2. 3.のカテゴリーについて
【採用予定人数未達の理由】については、
「応募がなかった」>「内定辞退」>「選考の結果」
選考前の求人募集段階で、
「応募者を集められなかった」
傾向が特徴的な結果となっています。
【出典・引用】
大阪労働局 2019.07.30 UP
「令和元年度第1回ハローワーク雇用等短期観測の結果」
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/20190730_teitenkansoku.pdf
欲しい人材に響く! 求人票の書き方(「応募がなかった」求人戦略と求人情報の伝え方)
「内定辞退」よりも「応募がない」
・若い人は、大手志向が強い?
・若い人は、主にインターネット求人?
求人コンサルの現場でも、
よくお寄せ頂く事柄です。
ここで以前、本コラムでも特集した
近畿経済産業局によるレポート
「学生に響く中小企業の魅力発信」の
各種データを振り返ってみます。
■近畿2府5県の中小企業について
「就職先として対象になる」:82.9%
■就職を希望する"企業の規模"について
「企業規模は関係ない」:59.5%
■学生が「中小企業を希望する理由」
・雰囲気がよさそうだから
・自分の能力や強みが発揮できそうだから
・人間関係がよさそうだから
がトップ3
※弊社コラム【求人票の書き方 #35-2018】より
■学生が「会社選びで重視すること」
・人間関係が良好そうである
・会社・職場の雰囲気
・自分に合った仕事ができる
がトップ3
※弊社コラム【求人票の書き方 #36-2018】より
■学生が「中小企業を就職先として考える場合の課題」
・どこで情報を入手したらよいかわからない
・中小企業で働いている人から話を聞くことがなく、イメージがわかない
が上位
※弊社コラム【求人票の書き方 #37-2018】より
以上のデータからは、
・中小企業も視野に就活する層が存在すること
・人間関係、会社・職場の雰囲気重視
・自分の能力・強みの発揮、自分に合った仕事を志向
などの、会社選びの傾向・特徴がみてとれます。
そして、学生が抱える課題
「どこで情報を入手したらよいかわからない」
中小企業が、応募者を増やすには、
"いかに自社の求人情報に触れさせるか"
そんな視点で、求人戦略を吟味しておきたいところです。
ネット媒体への展開としては、
・主に有料求人媒体へ広告
・自社採用ページを立ち上げて広告
これらは戦略の選択肢ですが、
基本的には有料、それ相応にお金がかかります。
応募がなければ、求人広告は失敗。
有料媒体への求人の出稿は、企業広告の媒体選定と同じく、
広告費へのリターン"費用対効果"を考慮しておきたいところです。
一方で、"学生の情報入手機会を増やす"ため、
・ハローワークの"大卒等求人"への出稿
・自治体などが主催する合同就職説明会への出展
・大学が主催する企業説明会への参加
など
有料・無料を問わず、複数の媒体を組み合わせて
自社求人を展開しておくこともまた、戦略の一つです。
そして、
・会社・職場の雰囲気
・自分に合った仕事ができる
・自分の能力や強みが発揮できそうだから
など、学生が「会社選びで重視すること」
2012年以来、
本コラム・求人セミナー・
求人コンサルの現場などで
繰り返しお伝えしていますが、
「求人とは、集客。求人票も、広告。」です。
どの媒体を選択するとしても、広告で大切なことは、
「どこに出すか?」よりも
「だれに・なにを・どう伝えるか?」
自社採用ページで情報発信するときであっても
大切なことは"コンセプトあってのデザイン"
「どう見せるか?」よりも
「だれに・なにを・どう伝えるか?」です。
"自社で働く魅力"を、会社・職場・仕事の切り口で
求人情報の読み手に的確に伝えておきたいところです。
また、最近のトピックとして、
本コラムでもご紹介しましたが、
ハローワークの"大卒等求人"
様式変更後も、書き方のポイントは変わりません。
・就活生目線に立って
・就活生の興味・関心ある情報を
・就活生が理解できる言葉・表現で、
自社の「仕事・職場・会社の魅力」を
的確に情報発信しておくことがポイントです。
求人票も書き方次第。
求人情報も伝え方次第。
弊社は、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
良い採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
【弊社参照コラム】
「学生に響く中小企業の魅力発信」Vol.1【求人票の書き方 #35-2018】
▽
「学生に響く中小企業の魅力発信」Vol.2【求人票の書き方 #36-2018】
▽
「学生に響く中小企業の魅力発信」Vol.2 学生が会社選びで重視すること(近畿経済産業局)【求人票の書き方 #36-2018】
「学生に響く中小企業の魅力発信」Vol.3【求人票の書き方 #37-2018】
▽
「学生に響く中小企業の魅力発信」Vol.3 学生が中小企業を選ぶ際の課題(近畿経済産業局)【求人票の書き方 #37-2018】
ハローワーク「大卒等求人」様式変更へ【求人票の書き方 #06-2019】
▽
【2020年1月以降】ハローワーク「大卒等求人」様式変更へ【求人票の書き方 #06-2019】
【出典・引用・参考】
近畿経済産業局ホームページ
・レポート「学生に響く中小企業の魅力発信」を取りまとめました。
(近畿経済産業局2018.12.19)
▽
http://www.kansai.meti.go.jp/2sangyokikaku/koyou/jinzaikakuho/report_H30.html
大阪新卒応援ハローワーク
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-young/home.html
厚生労働省 大卒等就職情報WEB提供サービス
「求人申込書(大卒等)の書き方のポイント」
▽
https://job.gakusei.go.jp/dbps_data/_material_/gakusei/doc/290515_exa_kyuujinn_college.pdf
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基に、
コラム記事として掲載しています。