新年度を迎えた4月1日
メディアでは新入社員を迎える
イマドキ入社式の風景などが
報道されていました。
・就活生が就職先の決定で重視していること
・就職先の決定に誰の意見を重視したか
2024年4月22日 東京商工会議所は
新入社員の意識に関する調査データを
公表しました。
今回のコラム、その概要を紹介し
求人情報の伝え方を検証致します
※以下の資料は、東京商工会議所等
各ホームページで公開されている資料より引用します。
東商「2024年新入社員意識調査」で読み解くイマドキ就活の傾向
1999年以降、毎年公表されている
東京商工会議所「新入社員意識調査」
2020年以降と以前では
定番調査項目の設問に修正が見られるものの
新入社員の就職意識・意欲の傾向を知る
定点観測のデータとして大変貴重な調査といえます。
2024年度調査の特長は
「就職先の会社を決める際に、
誰の意見を最も重視したのか」に関する調査
以下の調査結果などが公表されています。
■ 就職先の会社を決める際に重視したこと
2024年度の上位は
・処遇面(初任給、賃金、賞与、手当など):56.0%
・社風、職場の雰囲気:54.3%
・福利厚生:45.4%
ちなみに、昨年2023年度の上位ランキングは
・社風、職場の雰囲気:60.0%
・処遇面(初任給、賃金、賞与、手当など):51.5%
・福利厚生:41.6%
・働き方改革、ワーク・ライフ・バランス(年休取得状況、時間外労働の状況など):40.3%
最近の「賃上げ」トレンドに反応し、ランキングが変動
処遇面への興味・関心が高い傾向がみてとれます。
■ 就職先の会社を決める際に、誰の意見を最も重視したのか
今年度調査で初めて公表された「誰の意見を最も重視したのか」
・誰の意見も重視していない:31.2%
・親:30.6%
・学校の先生、教授等:13.8%
・学校のキャリアセンター(就職支援部署)の職員、アドバイザー:9.8%
・友人:6.0%
近年、新卒採用のキーワードとなっている
「オヤカク」の影響の高さを裏付けるような
衝撃の結果が報告されています。
ここまでの図表出典:東京商工会議所「2024年度新入社員意識調査集計結果」
【出典・引用】
東京商工会議所 2024年4月22日
「2024年度 新入社員意識調査」の集計結果について
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【関連コラム】
欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (イマドキ就活と求人情報/コンテンツ)
「就職先の決定に親の意見を最も重視が30%」
この衝撃の調査結果は
新卒採用・確保のための求人情報は
・働き盛りに親世代の視点
・初めての就活中の子世代の視点
2世代が納得・満足できるコンテンツが
求められる時代になったきたことを
示唆していると考えることができます。
弊所が永らくお伝えしている
「求人とは、集客。求人票も広告」という
コンセプトは新卒採用のコンテンツでも同じ
そして、今回ご紹介した就活生の動向・傾向は
春先にヘビーローテーションされる
近年「ラン活」と呼称されるようになったランドセルや
リクルートスーツのCM/広告戦略に通ずるものがあると言えます。
新卒採用ページにありがちな昔ながらの
「1日の流れ」・「人事からのメッセージ」・
「求める人材像」・「先輩座談会」
などのコンテンツが親世代にどう映っているのか
親世代は、東商調査の
「就職先の会社を決める際に重視したこと」を
リアルな体験・実感を基に、
忖度なく忌憚のない意見が言える存在
親世代のお眼鏡にかなう内容になっていないと
「オヤカク」でストップがかかる可能性があることは
これからの時代の新卒採用では、十分に意識して
おかなければならないことやも知れません。
時代が変わっても変わらないことは
「自分にとって、いい仕事・いい会社・いい職場を
見つけて就職したい」というモチベーション
求人情報・採用コンテンツで
「この会社で働きたい」・「説明会で話を聴きたい」と
動機付けさせることには変わりはないはずです。
新卒採用ページも集客のための広告コンテンツですから
見せ方・書き方・伝え方でその印象は変わります。
みなさんの求人情報は、イマドキに
アップデートされていますか?
機会があればご検討ください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。