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  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 地域/業種/職種別"平均的な賃金額"を簡単検索 厚労省特設ページを開設 [#01-2023]
 

地域/業種/職種別"平均的な賃金額"を簡単検索 厚労省特設ページを開設
[#01-2023]

2023/01/14

***「転職者が勤め先を選んだ理由」と求人票***

 

「求人を出すとき、賃金をいくらにするか?」

 

都道府県・同業他社・同職種の相場など、

参考データを入手することは、

なかなか難しいものがあります。


2023年1月11日 厚生労働省が新しく開設した

「賃金引上げ特設ページ」では、

そんな賃金情報の検索機能が実装されています。


今回のコラム、

その概要をご紹介致します。


※以下の資料は、厚生労働省ホームページに
公開されている資料より引用します。

厚生労働省開設「賃金引き上げ特設ページ」の概要

 

本特設サイトは「最低賃金・賃金引き上げ」のために

 ・賃金引き上げを実施した企業の取り組み事例

 ・各地域における平均的な賃金額がわかる検索機能

 ・賃金引上げに向けた支援情報

  1.賃金引上げに関する支援

  2.生産性向上に関する支援

  3.下請取引の改善・新たな取引先の開拓に関する支援

  4.資金繰りに関する支援

  5.その他、雇用(人材育成)に関する支援

  6.相談窓口・各種ガイドライ

などの参考情報/コンテンツで構成



このうち、

「地域ごとの平均的な賃金 検索コーナー」では

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を基礎データに

"平均的な賃金額"の検索機能を実装しています。


※ここまでの図表出典:厚生労働省 賃金引き上げ特設ページリーフレット

 

検索オプションメニューは

・都道府県別(一般労働者・産業計・年齢別・3年平均)

・業種別(一般労働者・年齢別・3年平均)

・職種別(一般労働者・年齢別・2年平均)

 ※「事務従事者>「事務従事者>総合事務員」など 大分類>小分類の指定可

・短時間労働者(産業計と産業別・所定内時給・3年平均)

の4種類 


リーフレットでは

「企業内の賃金を決める上での参考」と案内していますが

求人を出す際の参考データとしても利活用可能な機能です。


詳しくは、下記【出典・引用】各URLでご確認ください


【出典・引用】

厚生労働省 2023.01.11 掲載トピックス

賃金引き上げ特設ページを開設しました

https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=U7d69mm7Mh7sT_vBY


賃金引き上げ特設ページへのアクセス

https://pc.saiteichingin.info/chingin/   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 「転職者が勤め先を選んだ理由」と求人票 )


「高い賃金を求人票に載せないと応募がこないですよね?」
求人相談の現場でも、よく寄せられるご質問です。

転職者が勤め先を選ぶ際に
"賃金の高低"がどれほど影響しているか

そのご参考に紹介するデータは
「令和4年版労働経済白書」

第Ⅱ部 第2章 第3節 のテーマは
「転職者の実態」

男女別・年齢階級別に
「現在の勤め先を選んだ理由」の
調査・集計結果が報告されています。

現在の勤め先を選んだ"一番の理由"を
「賃金が高いから」としたのは
 ・25~34歳 男性:10.1% 女性: 9.9%
 ・35~44歳 男性: 8.4% 女性: 4.4%
 ・45~54歳 男性: 4.0% 女性:11.2%
 ・55~64歳 男性: 2.9% 女性: 3.7%
 
25歳から64歳まで4つに区分した
各年齢階級全てで、この選択肢を理由とする
転職者は低い割合となっている結果となっています。
 
むしろ、各年齢階級で割合が高い理由は
「仕事の内容・職種に満足がいくから」
 
また、既に本コラムでもご紹介致しましたが
男性・女性別での傾向の特徴も伺える結果が
報告されています。

※青のヒストグラム:男性 橙のヒストグラム:女性
図表出典:令和4年版 労働経済の分析 第Ⅱ部 第2章 第3節 転職者の実態

 

【関連コラム】



さて、労働経済白書で報告された

「現在の勤め先を選んだ理由」

 

ご紹介した特徴・傾向を

求人・募集に落とし込んでみると

・勤め先の決定で「賃金の高さ」を重視するのは少数派

・性別・年齢を問わず「仕事内容・職種の納得感」を重視

・男性・女性、年齢で仕事選びで重視する項目に特徴がある

などに「書き方・伝え方のヒント」を見出すことができます。


「賃金の高さ」については、読み手である求職者の

事情・生活背景など個々人の事由で求めるレベルはさまざま。

「いくらで出せば応募が増える」な絶対法則や正解がないことは

想像に難くないはずです。

   

2012年(平成24年)以来、10年にわたって

弊所が本連載コラムや商工会議所などでの

「求人票の書き方セミナー」等の機会に

繰り返しお伝えしていることは 

    

「求人とは、集客。」

「求人票も、広告。」

という視点・考え方


広告をつくるときの最初のステップは

求人では「求める人材像」に相当する

「訴求するターゲット」の明確化・設定

  

求人の世界では、

「求める人材像の明確化」が

全てを解決するような向きもありますが


「求人票も広告」ととらえると

むしろ大切なのはここから。

 

明確化したターゲットに、

自社の求人広告に興味を持ってもらい、

応募という行動を起こしてもらえなければ

求人広告を出す意味がありません。


・その人は、どんな仕事情報を欲しがっているのか

・その人は、どんな働き方に関心があるのか

・その人は、どんな職場環境に興味があるのか

 

自社が求める人材像の価値観・志向などをイメージして

どんな求人情報を、どんな言葉・表現で伝えるかが

求人票の書き方の大切なポイントです。


そして、求人広告である以上、

読み手である求職者に

「手に取ってもらい・読んでもらうこと」が

最初の一歩。


巷の「求人票のひな型/サンプル」でもみかけますが

会社の都合/一方的に言いたいことを羅列して

文字で埋めただけの求人票が「詳しい求人票」ではありません


「うちの求人票は情報量が多い」と自負する

"文字で真っ黒"な「詳しい求人票」を目にした読み手である求職者が

 

・「読みづらい求人票やなぁ」・「ややこしそうな会社やなぁ」・

 「なんや、ハードル高そうな求人やなぁ」

 最初の見た目で、そんなネガティブで"とっつきにくい印象"を形成されれば、その印象のまま

      ▽

・「ごちゃごちゃ書いとるけど、なにが言いたいんか ようわからん求人票やなぁ」

      ▽

・「こんな面倒な求人もうええわ。よそ会社の求人見よか」

そんな心象を形成しながら、

早いタイミングで"未読スルー/離脱"され、

応募先の選定候補にすら残らないようでは、

せっかくの努力も報われることなく水の泡。

そこから応募に繋がることも期待薄です。

  

「詳しい求人票」とは、読み手である求職者の印象。

自分が仕事選びで欲しい情報/知りたい情報が、

わかりやすく網羅され・デザインされた求人票のことです。

 

大切なことは

「だれに・なにを・どう伝えるか?」

     

自社が求める人材に向けて、

伝えるべき情報を取捨選択して

伝わる表現・文章を吟味して的確に発信する 

    

そのプロセスは、広告のそれと

同じであろうことは想像に難くありません。

 


求人票も書き方・伝え方次第で
その印象はガラリと変わります。

みなさんは、仕事を探しているみなさんに
今、求人票で「なにを・どう」伝えたいですか?


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

 


【出典・引用・参考】

厚生労働省 報道発表 2022.09.06
「令和4年版 労働経済の分析」を公表します

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27381.html

 

令和4年版 労働経済の分析

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/21/21-1.html

※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 


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