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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 面接から逆算して早期離職を回避「厚労省履歴書様式例」と求人票の書き方 [#02-2023]
 

面接から逆算して早期離職を回避「厚労省履歴書様式例」と求人票の書き方
[#02-2023]

2023/01/15

***面接の質問から逆算 求人票の書き方***

 

「そういう勤務になるって、面接で教えてくれなかった・・・」

「そういう働き方と知っていれば、入社しなかったのに・・・」


面接で就業に関する重要事項を

十分に確認しないまま採用決定

  ▽

入社直後にトラブル発生

  ▽

入社早々に離職


採用担当者として、

なんとしても避けたい事態です。


その解決のヒントが

「厚労省履歴書様式例」に在りました。


今回のコラム、

その概要をご紹介致します。


※以下の資料は、厚生労働省ホームページに
公開されている資料より引用します。

「新たな履歴書の様式例」厚生労働省 事業主向けリーフレットの概要

 

本様式の検討・作成のいきさつは

令和2年7月に日本規格協会がJIS規格の解説の様式例から

履歴書の様式例を削除したことに端を発したもの



リーフレットでは

1.性自認の多様な在り方に対応し「性別欄」を任意記載欄へ

2.応募者のプライバシーの要素が非常に高い情報を項目欄から削除

など「従来の履歴書」からの変更点を解説しています



2.に関する具体的な項目は

「通勤時間」・「扶養家族数(配偶者を除く)」・

「配偶者」・「配偶者の扶養義務」の4つ


リーフレットでは各項目の削除に伴い、

公正な採用選考に留意した上での、面接時等での

各項目確認の参考となる具体的な「質問例」を

① 超過勤務・休日出勤関係、② 緊急対応関係、③ 配置先関係、④ 転勤関係、⑤ その他

に分類して掲載しています。


ここまでの図表出典:厚生労働省リーフレット 「新たな履歴書の様式例の作成について」(事業主の皆さまへ)


「面接時に確認する際の質問例」や「新たな履歴書の様式例」など

詳しくは、下記【出典・引用】URL・【関連コラム】ご確認ください


【出典・引用】

 青森労働局 

厚生労働省が新たに作成した「履歴書様式例」を掲載しました。

https://jsite.mhlw.go.jp/aomori-roudoukyoku/news_topics/topics/_00051.html


【関連コラム】 

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 面接の質問から逆算 求人票の書き方 )



上記に紹介した厚労省リーフレットに
(参考)として紹介されている
「面接時に確認する際の質問例」

本リーフレットには、
※ これらの質問を行う必要がある場合は、あらかじめ求人票や募集要領等に、関係する
情報を記載してください。(特に上記①~④について)
との「注意書き」が付記されています。

この「注意書き」が、本コラムでご紹介する
「求人票の書き方」のヒントとなるポイントです。
 
「注意書き」が指摘する「上記①~④」とは
① 超過勤務・休日出勤関係
② 緊急対応関係
③ 配置先関係
④ 転勤関係
の4項目

これらの項目は、
先のコラムでもご紹介した
「令和4年版労働経済白書」
第Ⅱ部 第2章 第3節 「転職者の実態」

男女別・年齢階級別に
「現在の勤め先を選んだ理由」の選択肢
・「労働条件(賃金以外)がよいから」
・「転勤が少ない、通勤が便利だから」
にも関連する項目です。

労働経済白書では
・(男性に比して)女性は
 「労働条件(賃金以外)がよいから」・
 「転勤が少ない、通勤が便利だから」を理由とする
 "働き方や労働環境を意識"した理由で転職先を選ぶ傾向が高い 

「労働条件(賃金以外)がよいから」
 cf.
  25~34歳 男性:15.8% 女性:21.9%
  35~44歳 男性:12.5% 女性:19.1%
「転勤が少ない、通勤が便利だから」
 cf.
  25~34歳 男性: 8.1% 女性:11.5%
  45~54歳 男性: 7.4% 女性:20.7%
とコメント。「勤め先選び」の特徴・傾向を指摘しています。  

※青のヒストグラム:男性 橙のヒストグラム:女性
図表出典:令和4年版 労働経済の分析 第Ⅱ部 第2章 第3節 転職者の実態

 

【関連コラム】



「勤め先選びの特徴・傾向」ということは、

「求人票の興味・関心事項」ということ。


・採用面接で質問する前フリとして

・入社後のトラブル・早期離職を事前に回避するため

・自社の働き方・就業条件を知ってもらう要素として


以下のような「定性情報」も積極的に

「求人票の読み手」に発信しておきたい事柄です。

① 超過勤務・休日出勤関係

 ・どんなときに、残業・休日出勤となるか など

② 緊急対応関係

 ・自社のシフト制勤務、当番制などに関する具体的な内容 など

③ 配置先関係

 ・入社後は複数の配属先があること(具体的な配属先候補)など

④ 転勤関係

 ・転勤する時期、転勤に付帯する諸手当、転勤への配慮など


求人と面接は一体のもの。

「面接チェックシート」などのツールが
定着できる人材を見極めるものではありません。

同様に、「入社後の教育・研修」が
定着できる人材を育てるのでもありません。

新卒採用の早期離職でも語られる
「リアリティショック」という言葉

この言葉を視点を変えて捉えれば、
「求人情報を見て求人企業の就業環境や働き方を理解し、
 入社イメージを持って応募してくれる人」
こそが、
「長く定着してくれそうな人」であろうことは
想像に難くありません。

【関連コラム】

  


2012年(平成24年)以来、10年にわたって

弊所が本連載コラムや商工会議所などでの

「求人票の書き方セミナー」等の機会に

繰り返しお伝えしていることは  

「求人とは、集客。」

「求人票も、広告。」

という視点・考え方


求人票も

「読み手」が存在し、

「読み手」の興味・関心にフックしなければ

「応募」という行動に繋がらないことは

広告のそれとなんら変わるところはありません。


・その人は、どんな仕事情報を欲しがっているのか

・その人は、どんな働き方に関心があるのか

・その人は、どんな職場環境に興味があるのか

 

自社が求める人材像の価値観・志向などをイメージして

どんな求人情報を、どんな言葉・表現で伝えるかが

求人票の書き方の大切なポイントです。


そして、求人広告である以上、

読み手である求職者に

「手に取ってもらい・読んでもらうこと」が

最初の一歩。


「詳しさ」と「読みやすさ」は、

応募に繋がる求人票の書き方の両輪


会社の都合/一方的に言いたいことだけの羅列や

だらだらと冗長で回りくどい文章・文字で埋めた

「真っ黒な求人票」が「詳しい求人票」ではありません

      

「詳しい求人票」とは、読み手である求職者の印象。

自分が仕事選びで欲しい情報/知りたい情報が、

わかりやすく網羅され・デザインされた求人票のことです。

 

大切なことは

「だれに・なにを・どう伝えるか?」

   ▽

「いかに文字を削って、表現・言い回しを工夫して、

 わかりやすいフレーズ・コピーに仕立てるか?」

     

自社が求める人材に向けて、

伝えるべき情報を取捨選択して

伝わる表現・文章を吟味して的確に発信する 

そのプロセスは、広告のそれと全く同じです。

 

求人票も書き方・伝え方次第で
その印象はガラリと変わります。

みなさんは、仕事を探しているみなさんに
今、求人票で「なにを・どう」伝えたいですか?


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

 


【出典・引用・参考】

厚生労働省 報道発表 2022.09.06
「令和4年版 労働経済の分析」を公表します

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27381.html

 

令和4年版 労働経済の分析

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/21/21-1.html

※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 



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