1.2014年の求人動向(企業規模別)データです。
① 300人未満の中小企業の求人倍率は低下傾向にあるものの、
2014年3月卒業予定者に対する求人倍率は3.26倍となっており、
採用意欲は旺盛。
② 一方、1,000人以上の大企業の場合、2014年3月卒業予定者に対する
求人倍率は0.70倍と1倍を下回っている。
③ 就職希望者全体に占める中小企業希望者の割合は上昇傾向にある一方、
1,000人以上の大企業希望者の割合は低下傾向にある。
④ 学生の大企業志望は弱まりつつあるようにも見えるが、
依然として企業規模間にミスマッチが見られ、学生の大企業志望が根強いと
言える。
⑤ 就職率の向上のためには、中小企業の魅力を学生に情報発信すると同時に、
学生の意識改革を促すためのキャリア教育の充実を図ることが重要である。
2.求人媒体活用の動向です。
① 新入社員が就職活動において利用した情報源の推移をみると、
インターネットの企業ホームページや就職関連サイト、
会社説明会や採用案内パンフレットを利用したとする者の割合は増加傾向にあり、
その水準も8割〜9割と高くなっている。
② 一方、「学校への求人票」を利用したとする者の割合は、2011年度以降上昇しているものの、
約6割にとどまっている。
③ 近年の就職活動は、一般に、インターネットを通じて企業へ登録(エントリー)する
ことから始められており、学生は、インターネットから得られる情報や企業が発出する
一次情報を基に就職先を決めている状況がうかがわれる。
④ 就職活動において、インターネットから情報を得ることは、幅広い情報を効率的に
得られ、あらゆる企業への応募機会が均等に与えられるというメリットもある一方で、
大企業への応募が集中することにより面接等に至らない学生が大量に発生するなどの
デメリットが考えられる。
⑤ 学校から職場へ円滑に移行するためには、周囲からの適切な助言により、様々な情報を
多面的に検討し取捨選択した上で就職先を決めて行くことも大切であり、就職活動のあり
方に関する課題の一つと考えられる。
3.会社の選択要素のデータです。
① 新入社員の会社の選択理由についての推移をみると、
「会社の将来性を考えて」ととする者の割合は、
長期的に低下傾向を示している。
② 一方、「自分の能力・個性が生かせるから」とする者の割合は上昇傾向で推移し、
2012年度には、最も高い割合を占めている。
③ 「仕事がおもしろいから」とする者の割合は、1990年代以降、上昇傾向で推移し、
2012年度には2番目に高い割合を占めている。
④ 会社の選択理由としては、「自分の能力・個性が生かせるから」とする者の
割合が最も高くなっており、若者は、仕事をしていく上で、
能力形成をしていけるかどうかという点を重視しているものと考えられる。
4.私見ながら、これらのデータを検証してみました。
(1)会社の認知度向上に対して
①なぜ、お客様に選ばれ続けているのかなどの情報発信が効果的と考えます。
②なぜ、この商品が支持されているのか
③なぜ、企業として存在しているのか
(2)会社の選択に対して(その1)
仕事がおもしろいから
(3)会社の選択に対して(その2)
能力形成・長期勤務
5.求人媒体の選定について(大学・短期大学と新卒応援ハローワークの連携事例から)
「大学・短期大学と新卒応援ハローワークの連携事例」
この学校での求人をピンポイントで。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸甚です。
では、また。
※本コラムの内容は、各所取材の上、入手した情報を基に、
記事として掲載させて頂いております。
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