「ハローワーク求人票は『仕事の内容』が
注目されていますから、〇〇〇しましょう」
最近、巷ではそんな"ノウハウ"の
コンテンツをよく見かけるようになりました。
「そうか、じゃあうちも早速・・・」
はやる気持ちもわかりますが、
ちょっと待ってください。
そんな"ノウハウ"とワンセットとなった
"書き方のお手本"に飛びつく前に
「なぜ?」・「どうして?」に思いを巡らせることが
「求人票の質」向上の最重要ポイントでありプロセスです
「注目されているからそこに書く」は
「流行っているから・みんなやっているから
とりあえず乗っかっておく」と同じ
その思考はともすれば
「どこかで見つけた手本をそれっぽく載せる」になりがちです。
流行りにのって、そこで成果を出すのであれば
・なぜ流行っているのか?(原因・理由の探索)
▽
・じゃあ、うちならどうするのか?(自社の方向性・戦略の検討)
少なくともそういうプロセスを経るはずです。
会社で新規事業・企画・販促に取組むみなさん・
職場環境の改善や制度構築に取組んだ経験のあるみなさんであれば、
”うわべだけを真似た・器だけを模倣した”施策の結果が
どのようになるかはご想像・ご理解頂けようかと思います。
かくいう私も、本コラムに連載している
「求人票の書き方」コンテンツやノウハウを
コラムのタイトルから"丸パクリ"されたも経験があります。
※いまだに、定期的に都合よく切り取られては、
いかがわしいコンテンツに・・・なきらいがあり、
それを見かけるたび心底腹立たしく辟易としています...
ホームページ「権利表記」に関するお知らせしかし、所詮はオリジナリティのない
"後追い・二番煎じ三番煎じ"の劣化したクオリティであることは、
一見しただけでわかりますし、その後もわかります。
そして今は「売り手市場」です。
「自分に合った仕事・職場・会社探し」に真剣で真面目で、
多数の求人票に真摯に向き合っている求職者であればあるほど、
転職・離職した経験が深ければ深いほど
求人票に表現された文面を一見しただけで
「どこかでみたパクり」と感じ
「アタり・ハズれ」や「応募する・しない」をも見極めるほどに
嗅覚・感覚が研ぎ澄まされていることは想像に難くないはずです。
うちの会社は自社の求人票の
仕事内容欄で「最初の3行」も含め、
どんな情報を伝え・どんな構成で見せるか?
「なぜ、仕事内容欄が注目されるか?」
今回ご紹介したデータの「仕事内容に興味があるから」の割合をみれば、
求職者が注目する理由と興味を持つ求人情報の質もおわかり頂けるとともに、
自社はなにをどう伝えれば?の道筋も見えてこようかと存じます。
そして「勤め先に就職した理由」と
「就業継続をしている理由」との相関を鑑みると
求人票は単なる募集ツールではないことも
求人段階での「仕事内容」だけでなく
働く環境や会社の状況も求人段階で的確に伝えておくこともまた
「就業の継続」つまり「人材の定着」・「早期離職の防止」にも
有効な打ち手であることがおわかり頂けようかと存じます。
商工会議所各所様での
「求人票の書き方セミナー」でも
お時間があればお話ししていますが
「求人票と面接は車の両輪」
一体のものとして有機的に繋がっています。
これは、意識を変えて頂きたいのですが
採用面接は「選び・選ばれる」場だけではありません。
会社と応募者のお互いが、
入社イメージを共有し醸成していく場でもあります。
求人票も書き方・伝え方・使い方次第
募集段階から「面接ツール」として機能させるような
仕掛けをしておくことも可能です。
「選ばれる」なのか「選ばせる」なのか
せっかく頑張って書き上げた求人票です。
"採用ツール"として使い切っておきたいところです。
求人票も書き方・伝え方次第
「どんな情報を・どう表現して・どう見せるか?」で
その印象はガラリと変わり拡張性も変わります。
みなさんの求人票は"採用ツール"として
十分に・存分に機能していますか?