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「求人とは集客、求人票も広告」書き方・伝え方で反響が変わります
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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. [令和7年版労働経済白書番外篇]今の勤め先 入社の決め手と勤め続ける理由 [求人票の書き方#22-2025] 
 

[令和7年版労働経済白書番外篇]今の勤め先 入社の決め手と勤め続ける理由
[求人票の書き方#22-2025] 

2025/11/07

***「選ばれる求人票」その先にあるもの/求人票と離職防止***

 

「令和7年版労働経済白書」


令和7年版で76回目の公表となる「労働経済白書」

(以下、「白書」)は、一般経済や雇用、労働時間などの

現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書です。


最新の白書データをご紹介してきました

本連載コラム、今回は番外篇です。


労働経済白書データの出所にさかのぼり

求人票の書き方を検証します。


※以下の資料は、厚生労働省ホームページ等の

出所で公開されている資料等より引用します。

[JILPT記者発表より] 正社員調査 「入社の決め手」と「就業継続の理由」


今回ご紹介するデータは先の連載コラム
[求人票の書き方#21-2025]等でご紹介した
「令和7年版労働経済白書」の資料出所となった
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT) 
働く意識の変化や新たなテクノロジーに応じた労働の質の向上に向けた人材戦略に関する調査
(企業調査・労働者調査)

正社員に対し
 ①勤め先に就職した理由(入社の決め手)
 ②現在まで就業継続している理由(就業継続の理由)
を調査・集計したもの。

概要は以下の通りです

■入社の決め手
 ・「仕事内容に興味がある」:78.1% が最も高く

 ・「雇用が安定していて解雇の恐れがない」:60.1%
 ・「残業が少ない、有休を取得しやすい等、働きやすい環境」:52.7% が次に
 
 ・「会社の規模」:41.5%
 ・「賃金水準の高さ」:38.1%
 ・「65歳以上の定年制や再雇用により、長期的に働ける」:37.5% がこれに続きます。

 「賃金の水準」や「会社の規模」よりも
 「仕事の内容」を中心に「働きやすい職場」・「安定した会社」を
 志向する特徴が見てとれる結果となっています。

■就業継続の理由
 ・「仕事内容に興味がある」:76.8% が最も高く

 ・「残業が少ない、有休を取得しやすい等、働きやすい環境」:66.7%
 ・「雇用が安定していて解雇の恐れがない」:64.9% が次に
 
 ・「会社の規模」:49.7%
 ・「65歳以上の定年制や再雇用により、長期的に働ける」:47.6%
 ・「賃金水準の高さ」:46.6% がこれに続き

 入社の決め手がそのまま、就業継続の理由に引き継がれ
 「入社の決め手」も「就業継続の理由」も
 重視傾向に差異がみられないことが
 特徴的な結果となっています。
 
「就業継続の理由」を「年齢別」にみたデータも公表されていますが
 ・「仕事内容に興味がある」
 ・「残業が少ない、有休を取得しやすい等、働きやすい環境」
 ・「雇用が安定していて解雇の恐れがない」
 の割合の高さに特徴的な傾向は伺えない結果となっています。


ここまでの図表出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT) 
働く意識の変化や新たなテクノロジーに応じた労働の質の向上に向けた人材戦略に関する調査
(企業調査・労働者調査)

本調査の詳細は下記【出典・引用】
URLからご確認ください。

【関連コラム】


求人票の書き方・伝え方(「選ばれる求人票」その先にあるもの/求人票と離職防止)


「ハローワーク求人票は『仕事の内容』が
 注目されていますから、〇〇〇しましょう」

最近、巷ではそんな"ノウハウ"の
コンテンツをよく見かけるようになりました。

「そうか、じゃあうちも早速・・・」
はやる気持ちもわかりますが、
ちょっと待ってください。

そんな"ノウハウ"とワンセットとなった
"書き方のお手本"に飛びつく前に
「なぜ?」・「どうして?」に思いを巡らせることが
「求人票の質」向上の最重要ポイントでありプロセスです

「注目されているからそこに書く」は
「流行っているから・みんなやっているから
 とりあえず乗っかっておく」と同じ

その思考はともすれば
「どこかで見つけた手本をそれっぽく載せる」になりがちです。

流行りにのって、そこで成果を出すのであれば
・なぜ流行っているのか?(原因・理由の探索)
   ▽
・じゃあ、うちならどうするのか?(自社の方向性・戦略の検討)
少なくともそういうプロセスを経るはずです。

会社で新規事業・企画・販促に取組むみなさん・
職場環境の改善や制度構築に取組んだ経験のあるみなさんであれば、
”うわべだけを真似た・器だけを模倣した”施策の結果が
どのようになるかはご想像・ご理解頂けようかと思います。

かくいう私も、本コラムに連載している
「求人票の書き方」コンテンツやノウハウを
コラムのタイトルから"丸パクリ"されたも経験があります。
 ※いまだに、定期的に都合よく切り取られては、
  いかがわしいコンテンツに・・・なきらいがあり、
  それを見かけるたび心底腹立たしく辟易としています...
ホームページ「権利表記」に関するお知らせ
しかし、所詮はオリジナリティのない
"後追い・二番煎じ三番煎じ"の劣化したクオリティであることは、
一見しただけでわかりますし、その後もわかります。
 
そして今は「売り手市場」です。

「自分に合った仕事・職場・会社探し」に真剣で真面目で、
多数の求人票に真摯に向き合っている求職者であればあるほど、
転職・離職した経験が深ければ深いほど

求人票に表現された文面を一見しただけで
「どこかでみたパクり」と感じ
「アタり・ハズれ」や「応募する・しない」をも見極めるほどに
嗅覚・感覚が研ぎ澄まされていることは想像に難くないはずです。

うちの会社は自社の求人票の
仕事内容欄で「最初の3行」も含め、
どんな情報を伝え・どんな構成で見せるか?

「なぜ、仕事内容欄が注目されるか?」
今回ご紹介したデータの「仕事内容に興味があるから」の割合をみれば、
求職者が注目する理由と興味を持つ求人情報の質もおわかり頂けるとともに、
自社はなにをどう伝えれば?の道筋も見えてこようかと存じます。


そして「勤め先に就職した理由」と
「就業継続をしている理由」との相関を鑑みると
求人票は単なる募集ツールではないことも
求人段階での「仕事内容」だけでなく
働く環境や会社の状況も求人段階で的確に伝えておくこともまた
「就業の継続」つまり「人材の定着」・「早期離職の防止」にも
有効な打ち手であることがおわかり頂けようかと存じます。


商工会議所各所様での
「求人票の書き方セミナー」でも
お時間があればお話ししていますが
「求人票と面接は車の両輪」
一体のものとして有機的に繋がっています。

これは、意識を変えて頂きたいのですが
採用面接は「選び・選ばれる」場だけではありません。
会社と応募者のお互いが、
入社イメージを共有し醸成していく場でもあります。
 

求人票も書き方・伝え方・使い方次第
募集段階から「面接ツール」として機能させるような
仕掛けをしておくことも可能です。

「選ばれる」なのか「選ばせる」なのか
せっかく頑張って書き上げた求人票です。
"採用ツール"として使い切っておきたいところです。

求人票も書き方・伝え方次第
「どんな情報を・どう表現して・どう見せるか?」で
その印象はガラリと変わり拡張性も変わります。

みなさんの求人票は"採用ツール"として
十分に・存分に機能していますか? 


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

【出典・引用】
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)ホームページ 

記者発表 2025.09.16
働く意識の変化や新たなテクノロジーに応じた労働の質の向上に向けた人材戦略に関する調査
(企業調査・労働者調査)

※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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