2012年以来、求人票活用ひとすじの「求人から相談できる社労士」
「求人とは集客、求人票も広告」書き方・伝え方で反響が変わります
求人票コピーライター[求人翻訳家]が「納得の求人票」に仕立てます
仕事に関係のない営業/勧誘等一切お断りします
大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. [令和7年版労働経済白書] 大転職時代 転職理由/生え抜き社員と求職者目線 [#19-2025] 
 

[令和7年版労働経済白書] 大転職時代 転職理由/生え抜き社員と求職者目線
[#19-2025] 

2025/10/30

***「求職者目線」の本質 転職者と求人票のネタ*** 

 

「令和7年版労働経済白書」


令和7年版で76回目の公表となる「労働経済白書」

(以下、「白書」)は、一般経済や雇用、労働時間などの

現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書です。


今回のコラム、

最新の白書掲載データのいくつかをご紹介し、

求人票の書き方を検証します。


※以下の資料は、厚生労働省ホームページ等で

公開されている資料等より引用します。

[令和7年版労働経済白書] 労働市場/転職動向と「生え抜き社員」


今回ご紹介するデータは「令和7年版労働経済白書」

第Ⅱ部 第3章 第1節のテーマは
「企業と労働者の関係性の変化」

今回は、以下データをご紹介致します。
 
【労働市場の動向(第2-(3)-1図)】
  求人動向を示す労働市場をみると
 ・新規求人数 [第2-(3)-1図(1)]
  ハローワークで取り扱われる新規求人数は、
  景気変動の影響を受けつつも、全体として増加傾向。
  ・民間職業紹介事業所数 [第2-(3)-1図(2)]
  1990年代以降民間の職業紹介事業所数も増加し転職市場が拡大
 ・入職者数 [第2-(3)-1図(3)]
  転職市場の拡大に伴い、入職者数は増加傾向
  1991年において約6,000万人であった入職者は、
  2023年では8,000万人を超える水準に到達
 
 今現在の活況な転職市場の状況を示す結果となっています。
  
【転職の動向(第2-(3)-2図)】
 (1)転職者数の推移
  現職が正規雇用労働者である転職者数は2013~2024年にかけて37万人増加
 (2)離職理由の傾向
  「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」・
  「満足のいく仕事内容でなかったから」・「賃金が低かったから」など
  労働条件や仕事内容に対する不満の割合が高い
 (3)転職希望者数の推移
  ・非正規雇用労働者は減少傾向
  ・正規雇用労働者の転職希望者数は、
   2013~2024年にかけて254万人増加。
  
 (3)の転職希望者数が(1)の転職者数を大きく上回る状況と
 理由について、白書では
  ・「自分に合った仕事がわからない」が約14%
  ・「仕事の探し方がわからない」が約5%
 とのデータを示しています。

【生え抜き社員割合(第2-(3)-4図)】
 白書では、
 新卒採用時から継続的に同一企業に就業している労働者を「生え抜き社員」と定義

 その状況について、以下をコメントしています。
  ・2008年に約40%であった生え抜き社員割合は、低下傾向で推移し2023年には約37%
 ・年齢階級別にみると、25~34歳では上昇、35~44歳及び45~54歳では長期的には低下傾向
 ・企業規模別にみると、企業規模が大きいほど生え抜き社員の割合が高くなる傾向

ここまでの図表出典:令和7年版 労働経済の分析
第Ⅱ部 第3章 第1節 企業と労働者の関係性の変化

本調査の詳細は下記【出典・引用】
URLからご確認ください。


求人票の書き方・伝え方(「求職者目線」の本質 転職者と求人票のネタ)


・新規求人数は増加傾向で推移
・低下傾向で推移する「生え抜き社員」
・かつてない活況を呈する転職市場
・「自分に合った仕事がわからない」転職希望者

大転職時代とも評される現在
 ・増える一方のおびただしい求人から
  自社の求人をどう選んでもらうか?
 ・生え抜き社員が40%を割り込む時代に
  「職場の雰囲気」をどう伝えるか?
 ・「自分に合った仕事がわからない」転職希望者に
  なにを・どう伝えれば、自社が募集している仕事が
  「自分に合った仕事」と感じてもらえるか?
白書の客観的なデータで裏付けると、人材採用のツール
求人・求人票を巡る課題はますますシビアな状況に
なっていることが見えてきます。


「求職者目線が大事です」
「求職者目線で書きましょう」

巷に溢れる求人票の書き方コンテンツでは
必ずといっていいほど語られています。

では、その求職者目線の求人情報とはなんでしょうか?

給与ですか?休日・休暇ですか?福利厚生ですか?
白書データでた離職理由や不満の割合が高い事柄について
「うちの会社は違うよ」的なアピールでしょうか?

永らくお伝えしている通り
「求人票も、広告。」ですから 

"転職者の感性・仕事選びの機微"の察知
 ▽
それに応える的確な求人情報の発信
 ▽
"応募モチベーション"を上げ、行動に繋げる

そんな求人情報の選定とストーリーの構成で
「求職者の心を動かす」情報の発信が
「求職者目線」の本質です。

それには、表現・言い回しの要素も含まれます。

「〇〇なので安心ですよ♪」
「〇〇でも問題ありません」
"懸念・不安"に応えたフレーズなのでしょうか?

例えば「欲しい人材像=求人ターゲット」が
社会人としての経験も実績も豊富な
ミドル世代だった場合

「安心ですよ♪」のたったワンフレースが
どう映り・どう響き、どんな印象を与えるか・・・

「求職者目線」とは「読み手目線」
自社の求人情報を届けてたい・
うちの会社に来てほしい人が
これを読んでどう感じるか?
 
私自身バブル崩壊・リーマンショックの
厳しい時代に5回の転職を経験し今に至っています。

転職活動で求人票・求人サイトの情報の渦から
自分に合った仕事・職場・会社を必死で探した
経験がある方・転職のご経験のある方であれば

「求職者の立場や目線」の本質
「巷のそれっぽい構文でアピール」ではなく
「読み手に思いを巡らせた一文で伝える」こと

「求職者に響くフレーズ」とは、
そういう一文であることがおわかり頂けるはずです。


「求人とは集客、求人票も広告」です 
大切なのは、そこに「なにが・どう書かれているか?」

求職者の印象/心証が悪い求人票は、
選ばれる可能性が低くなり応募には繋がりません。

求人票とは、だれのための・なんのための情報か

求人票も書き方・伝え方次第
「どんな情報を・どう表現して・どう見せるか?」で
その印象は見た目も訴求力もガラリと変わります。

みなさんの求人票は
読み手である求職者のみなさんから
「選ばれる」内容となっていますか? 



最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

【出典・引用】
「令和7年版 労働経済の分析」を公表します 令和7年9月30日

【概要】令和7年版 労働経済の分析

【本文】
令和7年版 労働経済の分析 -労働力供給制約の下での持続的な経済成長に向けて-

※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




Office Heart Rockは、2012年6月の開業以来
「ハローワーク求人票の書き方・活用ノウハウ」をメインコンテンツに 
人材確保にお困りのみなさまに 求人・採用活動のサポートメニューをお届けしています。
 ・求人票の書き方セミナーなど講演のご相談
 ・求人票・各種求人媒体コピーライティングのご相談
 ・ホームページ・採用ページ・会社案内ライティング など
お問い合わせ・ご相談はこちらのWebフォームからお願い致します。
 ▽     ▽     ▽     ▽     ▽       
お問合わせ・お申込みWebフォーム