「令和5年若年者雇用実態調査」
2024年9月25日
厚生労働省は調査結果の概況を公表しました
若年労働者の雇用状況、若年労働者の就業に関する意識など
若年者の雇用実態について、事業所・労働者の双方から把握するための調査
前回調査は平成30(2018)年、
今回のコラム
「若年労働者の定着」に
関する調査結果にフォーカスし
その概要をお伝え致します。
※以下の資料は、厚生労働省等
ホームページで公開されている資料等より引用します。
「令和5年若年者雇用実態調査」若年労働者定着のための対策と変化
この調査での「若年労働者」とは
満15~34歳の労働者
若年正社員の「定着のための対策を行っている」事業所は 73.7%
正社員以外の若年労働者の「定着のための対策を行っている」事業所は 60.1%
対策の内訳 上位をみると
・「職場での意思疎通の向上」は
正社員で59.7% 正社員以外で57.7%
・「本人の能力・適性にあった配置」は
正社員で55.6% 正社員以外で50.0%
・「労働時間の短縮・有給休暇の積極的な取得奨励」
正社員で52.9% 正社員以外で44.9%
前回調査の平成30年との比較では
「働き方改革」の取り組みと相俟って
「労働時間の短縮・有給休暇の積極的な取得奨励」や
「仕事と家庭の両立支援」などの伸びが顕著な結果となっています。
注目すべきは
「採用前の詳細な説明・情報提供」
正社員で58.4% 正社員以外で54.5%の
事業所が対策として回答
こちらは平成30年調査で既に50%を超えていましたが
今回調査でも顕著な伸びを示しています。
ちなみに
「教育訓練の実施・援助」は
正社員で48.5% 正社員以外で36.7%
平成30年との増減比較でも
鈍化が顕著な結果となっています。
※ここまでの図表出典:厚生労働省 令和5年若年者雇用実態調査
【出典・引用】
厚生労働省 令和6年9月25日発表
令和5年若年者雇用実態調査の概況
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欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 早期離職・情報ギャップと求人票 )
「やりがいのある仕事です!」
「アットホームな職場です♪」
「休みたいときに休めます♪」
求人広告でよくみかける
キャッチコピーですが
入社した後に気づく
「こんなはずじゃなかった」
「そんな話聴いていない」
「知っていたら入社しなかった」
そんな入社直後の
ネガティブな「情報のギャップ」
以前、本連載コラムで
厚生労働省の公開データを特集しましたが
・仕事への満足度や働きがいの低下
・離職転職のきっかけ
・長期的に働き続ける意欲の低下
など、早期離職のきっかけとなってしまうものです。
【関連コラム】
・企業が人材確保を焦るあまり、意思確認・相互理解が不十分なまま採用してしまう
・求職者が選考への影響を懸念し、細かな質問を控えてしまい、違和感を感じたまま入社してしまう
など、採用選考の独特の思惑・感情がギャップに影響を与えていることも考えられますが
だからこそ、求人・採用の段階で
求人企業から積極的に「仕事・職場・会社」の情報を発信して
正しく知ってもらい、納得した上で入社してもらうことが
早期離職を避ける打ち手の一つであり
求人⇒早期離職⇒求人の
徒労な「採用負の連鎖」を
避ける打ち手でもあるはずです。
「だれに・なにを・どう伝えるか?」
求人票も情報発信ツールです。
定着できる人材採用のため
早期離職を防止のため
機会があれば
そんな視点でも求人票の内容を
検証してみてください
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。