「令和6年版労働経済白書」
75回目の公表となる今回の分析テーマは
「人手不足への対応」
第Ⅱ部では人手不足の動向やその背景を分析し、
その対応に向けた方向性等を示しています。
今回のコラム、
求人募集・求人票の書き方に
参考となるデータにフォーカスして
その概要をご紹介致します。
※以下の資料は、厚生労働省等
ホームページで公開されている資料等より引用します。
[令和6年版労働経済白書]2023年と2017年の比較調査 求職者の応募条件の変化
白書では
「仕事を探したときに重視した条件(絶対条件)」について、
2017年と2023年の調査を比較した分析データを公表しています。
2017年からの差分をみると
男女はいずれも、ほぼ全ての条件において「絶対条件」とする割合が上昇
・女性では「仕事内容(職業)」・「就業形態」・
「職場の雰囲気」を筆頭に「勤務地」から
「会社の業種」・「会社の理念」に至るまで
さまざまな項目での伸びが大きく
・男女ともに「通勤時間(通いやすさ)」が増加
などの特徴がうかがえます。
白書では
・労働者の多様性が反映された結果、重視した条件も多様になり、
応募にあたって条件をより厳しく吟味している可能性が示唆される
・男女ともに近隣での就職を望む傾向がうかがえる。
などとコメントしています。
なお、白書本文には掲載されていませんが
付属統計図表集では、各項目の2017年/2023年の
割合を比較したデータも公開しています。
※ここまでの図表出典:
令和6年版 労働経済白書 第Ⅱ部 人手不足への対応 第2章 第1節
【出典・引用】
厚生労働省 令和6年9月06日(金)
「令和6年版 労働経済の分析」を公表します
▽
令和6年版 労働経済の分析 -人手不足への対応-
▽
欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 多様化する応募条件と求人票の書き方 )
白書のデータで明らかになった
「求職者の希望する条件」=「応募条件」の多様化
求職者の"仕事探しの価値観が多様化"している以上
「これを書けば応募が増える」などと言った
そんな耳ざわりのよい「求人の絶対法則」なぞ
存在しないことはおわかり頂けると存じます。
賃金・月平均残業時間などといった
定量的な情報や基本的な労働条件だけではなく
具体的な仕事内容や
職場の雰囲気などの労働環境・就業環境
福利厚生、評価・昇給制度、教育・研修制度
といった定性的な情報
仕事・職場だけでなく
会社の特長・業績といった情報
10年来、
本連載コラムや「求人票の書き方セミナー」でお伝えしていますが
「自社の仕事・職場・会社の魅力」
この三つの要素・素材を
求人票にコンパクトにバランスよく盛り込んで
「求職者に読んでもらい⇒選んでもらう」ことが
今の時代に要求される「求人票の書き方」といえます。
「応募がある」ということは、
「求人票のなにかに興味があるから」こそです。
興味・関心もない情報に読み手が反応しないことは
広告のそれと本質は同じです。
たった1枚の求人票であっても
書き方・伝え方次第で印象も反響も変わります。
みなさんの求人票は
求職者に選ばれる内容になっていますか???
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。