今般ご紹介する白書データは
「ハローワークにおける求人の分布と被紹介割合」
ハローワークで受け付けた"求人"や"紹介"について
賃金(月額賃金(下限))/残業時間/休日数(年間休日日数)の
3つの要素で分布と被紹介割合を集計・分析したものです
ここでいう
「被紹介割合」とは、求人のうち求職者の応募があったものの割合。
厚生労働省の行政記録情報から、2023年1月~12月の期間に登録された
新規求職者及び新規求人からの集計値(※図表コメントより引用)
「被紹介割合が高い」ことは「応募が多い」と
捉えることができる指標といえます
求人分布と被紹介割合の傾向と特徴
白書では、以下をコメントしています。
■ 求人の分布
・月額賃金については15~17.5万円を提示する求人の割合が
30%程度と最も高く、15~20万円が過半を占めている
・残業については月当たり10~20時間としている求人の割合が高い
・休日日数については年間100~110日と120~130日としている求人の割合が高い
■ 求人の被紹介割合の傾向と特徴
・月額賃金(下限)
月額賃金が高いほど被紹介割合が高くなるわけではない傾向
・残業時間
10~20時間の被紹介割合は、40%程度
20~30時間では30%程度、30時間以上では20%程度まで低下
以上の傾向から、「残業時間が20時間を超える」と
求職者に応募されにくい傾向・特徴がみてとれる
・休日日数
年間120~130日・130日以上では被紹介割合が60~70%程度
休日日数が多いと、求人に多くの求職者が応募している傾向・特徴がみてとれる
月額賃金(下限)賃金の傾向について、白書
「求職者はそれぞれのライフステージ等に応じ、
休日や残業等"賃金以外の要素"も考慮しながら、
求職活動を行っていることが背景にあると考えられる」
とコメントしています。
また、白書本文には掲載されていませんが
付属統計図表集では「パートタイム求人の状況」や
「女性、高齢者の被紹介分布」に関する集計データも公表しています。
こちらも、先に紹介した白書のコメント
「月額賃金が高いほど被紹介割合が高くなるわけではない」
などと同様な傾向がみてとれます