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令和4年度第二次補正予算案成立 12月から9つの助成金で制度見直し

2022/12/17
 

厚生労働省による各種助成金制度

 

「令和4年度第二次補正予算案」の成立により
令和4(2023)年12月から、
「賃上げ・人材活性化・労働市場強化」に関連する
9つの助成金で、制度改定・新コースの創設などが行われています。

 

今回のコラム、
その概要をご紹介致します。

 
※以下の資料は、厚生労働省等
 各ホームページで公開されている資料より引用します。

「雇用・労働総合政策パッケージ」概要/助成金メニューの動向

   
■令和4年度厚生労働省第二次補正予算案の対象となった助成金
今般の予算案は、本連載コラムでも以前ご紹介した
厚生労働省による
~「賃上げ・人材活性化・労働市場強化」雇用・労働総合政策パッケージ~
を反映

第二次補正予算案で具体的に拡充・創設等がラインアップされた
助成金制度とその趣旨は以下の通りです。
 
 (1) 業務改善助成金:最低賃金引上げへの対応を支援
 (2) 働き方改革推進支援助成金:生産性向上に向けた取組を支援
 (3) 人材開発支援助成金:企業内における事業展開等に伴う労働者のスキル習得を支援
 (4) キャリアアップ助成金:非正規雇用労働者の処遇改善
 (5) 特定求職者雇用開発助成金:就職困難者の人材育成の推進
 (6) 産業雇用安定助成金:賃金上昇につながるスキルアップを目的とした在籍型出向を支援
 (7) 労働移動支援助成金:賃金上昇を伴う早期再就職を支援
 (8) 中途採用等支援助成金:賃金上昇を伴う中高年齢者の中途採用の拡大を支援
 (9) 産業保健関係助成金:労働者の健康促進支援

図表出典:厚生労働省 令和4年度厚生労働省第二次補正予算案のポイント

【関連コラム】

以下、令和4(2022)年12月から見直しの概要を順にご紹介致します。

(1) 業務改善助成金:2022年12月12日から

 
 今回の改正では
  ・「事業場規模30人未満の事業者」への助成上限額の引き上げ
  ・「特例事業者」に対する助成対象経費の拡大
  ・事業場規模を100人以下とする要件の廃止
 の見直し・改定が行われ
 申請期限も令和5(2023)年5月31日まで延長されています
  
 ・助成上限額の引き上げ
  「事業所内最低賃金の引き上げ」30円コースから90円コースの全てで
  「事業場規模30人未満の事業者」に対する助成上限額の見直し
 

 ・助成対象経費の拡大
  拡大対象となる「特例事業者」とは、
   ① 事業場内最低賃金920円未満の事業場」で
   以下①・②に該当する事業場
   ② 新型コロナウイルス感染症の影響により
    ・売上高や生産量などの事業活動を示す指標の
    ・直近3か月の月平均値が
    ・前年、前々年または3年間の同じ月に比べて
    ・15%以上減少した事業者
   ③ 原材料費の高騰など社会的・経済的環境の変化等外的要因により、
    ・申請前3か月間のうち任意の1か月の利益率が
    ・前年同月に比べ3%ポイント以上低下した事業者
 
  下表の経費等が助成対象に拡大されています。
  
図表出典:厚生労働省 リーフレット「業務改善助成金(通常コース)のご案内」

(2) 働き方改革推進支援助成金:2022年12月12日から

 
 本改正の対象となるコースは
  ・働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)
  ・働き方改革推進支援助成金(勤務間インターバル導入コース)
  ・働き方改革推進支援助成金(労働時間適正管理推進コース)

 の3つ
 
 ・常時使用する労働者数が30人以下の事業主が
  賃金引上げを達成した場合の加算額の増額
 ・労務管理担当者・労働者に対する研修に係る
  助成対象経費の上限額を増額

 などの改定が行われています。

図表出典:厚生労働省  リーフレット
働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)のご案内(2022年12月12日付)
 

(3) 人材開発支援助成金:2022年12月02日から

 
 本助成金では、新コースの創設と制度改正が行われています。
 
 ◆ 事業展開等リスキリング支援コース:創設
  本コースは、企業の持続的発展のため
  ・新製品の製造や新サービスの提供等により新たな分野に展開
  ・デジタル・グリーンなど成長分野の技術を取り入れ業務の効率化等を図る
  ため
  ① 既存事業にとらわれず、新規事業の立ち上げ等の事業展開に伴う人材育成
  ② 業務の効率化や脱炭素化などに取り組むため、デジタル・グリーン化に
   対応した人材の育成
  に取り組む事業主を対象に、
  「訓練経費」や「訓練期間中の賃金の一部」を高率助成により支援する制度
  
  1事業所1年度あたりの助成限度額を1億円に設定しています。

図表出典:厚生労働省 リーフレット
人材開発支援助成金に事業展開等リスキリング支援コースを創設しました。 
 
 ◆ 人への投資促進コース:改正
  本コースでは4つの項目で助成内容を見直し
  このうち、
  1事業所が1年度に受給できる助成限度額については、
  従前の1,500万円から2,500万円へと引き上げています。

  各訓練コースの見直し内容については、
  下記【出典・引用】のURLからご確認ください。
 
  
図表出典:厚生労働省 リーフレット
人材開発支援助成金(人への投資促進コース)の助成率を引き上げるなど制度の改正を行いました

(4) キャリアアップ助成金:2022年12月02日から


 本助成金では、2つのコースで制度改正が行われています。
 ◆ 正社員化コース
  人材開発支援助成金の特定の訓練を修了した後に
  正社員化した場合に、助成金額が加算されます
  また、加算対象となる訓練には上記(3)で新設された
  「事業展開等リスキリング支援コース」も含まれています。
  
  (加算対象となる人材開発支援助成金の訓練コース)
    事業展開等リスキリング支援コース 
    特別育成訓練コース
    人への投資促進コース
    特定訓練コース

 ◆ 賃金規定等改定コース
  下表の通り、1人当たりの助成金額の拡充のほか
  1事業所あたり1年度1回の申請制限を撤廃
  1年度1事業所あたり100人までは複数回の申請が可能とのことです。


図表出典:厚生労働省 リーフレット
「『キャリアアップ助成金』が使いやすくなりました!」
  
  見直し内容の詳細については、
  下記【出典・引用】のURLからご確認ください。
 

(5) 特定求職者雇用開発助成金:2022年12月02日から


 
 本助成金の「成長分野等人材確保・育成コース」では
 「採用」・「訓練」・「賃上げ」が要件
  ・就職が困難な方(未経験職種への転職を希望する方)を「採用」し
  ・「人材開発支援助成金」による「人材育成」を行い
  ・支給要件となる「賃上げ」を行った場合に
 特定求職者雇用開発助成金の他のコースより高額の
 助成金を支給する旨の改定が行われています。


 なお「成長分野人材確保・育成コース」とは、
 デジタル・グリーン分野及びこれに関連する分野の業務に従事させる事業主に対し、
 既存コースの1 .5倍を助成する高額助成コースとして、
 令和4(2022)年4月に新設されたコースです。


 図表出典:厚生労働省 リーフレット
 特定求職者雇用開発助成金(成長分野等人材確保・育成コース)拡充のお知らせ


【関連コラム】
 

(6) 産業雇用安定助成金:2022年12月02日から


 本助成金では「スキルアップ支援コース」を創設

 「在籍型出向」により労働者のスキルアップを行い、
 出向から復帰した際の賃金を「出向前と比較して5%以上上昇」させた事業主(出向元)に対し、
 当該事業主が負担した出向中の賃金の一部を助成するものです。


図表出典:厚生労働省 リーフレット
「産業雇用安定助成金(スキルアップ支援コース)リーフレット」(令和4年12月2日)
 

(7) 労働移動支援助成金:2022年12月02日から

 
 本助成金では「早期雇入れ支援コース」について、
 "より高い賃金で雇い入れた事業主"に、助成額を加算する改正が行われています。

 
図表出典:厚生労働省 リーフレット
「労働移動支援助成金(早期雇入れ支援コース)」のご案内(令和4年12月2日)

(8) 中途採用等支援助成金:2022年12月02日から


 本助成金は、
 ・中途採用者の雇用管理制度を整備した上で
 ・中途採用の拡大を図る事業主
 に対して助成する制度
 
 今回の改正では、
 45歳以上の賃金を前職より引き上げる中途採用を推進するため、
 助成対象や助成額の見直しが行われています。
 従前A・B・Cに区分されていた助成対象を、
 A・Bの区分に統合
 
 「B 45歳以上の中途採用率の拡大」について
 助成要件の見直しとともに、
 助成額の引上げ(100万円)が行われています。

  

図表出典:厚生労働省 リーフレット
中途採用等支援助成金(中途採用拡大コース)の助成対象・助成額の見直しを行いました

(9) 産業保健関係助成金:時期未定(※2022.12.17現在)

 
 本助成金は「団体経由産業保健活動推進助成金」への仕組みの見直しとともに、
 下記、産業保健関係助成金の廃止がアナウンスされています。
 
 (廃止となる助成金メニュー)
  ・小規模事業場産業医活動助成金
  ・ストレスチェック助成金
  ・職場環境改善計画助成金
  ・心の健康づくり計画助成金
  ・治療と仕事の両立支援助成金
  ・副業・兼業労働者の健康診断助成金
  ・事業場における労働者の健康保持増進計画助成金


以上、概要をお伝え致しました。
本コラムでご紹介した各助成金制度の詳細は、
下記 【出典・引用】の各URLからご確認ください。       


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。


 
【出典・引用]

厚生労働省 ホームページ
令和4年度厚生労働省第二次補正予算案のポイント

https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/22hosei/index.html
  
同  報道発表 令和4年12月09日 「業務改善助成金(通常コース)」を拡充します

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29656.html
 
同 労働時間等の設定の改善 ※働き方改革推進支援助成金関連

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/index.html

 

同 人材開発支援助成金

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
  
同 キャリアアップ助成金

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
  
同 特定求職者雇用開発助成金(成長分野等人材確保・育成コース)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/tokutei_seichou_00008.html

 

同 産業雇用安定助成金(スキルアップ支援コース)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082805_00012.html 

 

同 労働移動支援助成金(早期雇入れ支援コース)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082805.html
 
同 中途採用等支援助成金(中途採用拡大コース)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000160737_00001.html
 
同 職場における労働衛生対策 ※産業保健関係助成金関連

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei02.html




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