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他社がマネできない「無敵の求人票」の素材です。
「求人とは、集客」
そのために必要なのは、応募者を集める
「戦略的な求人」なのですが、
求人戦略、特に新卒採用を検討する際の課題、
”応募者をどれだけ集めるか”
これを、「母集団の形成」と呼びます。
ですが。
「母集団を形成」=「応募者がワンサカくる」ことが本当に必要でしょうか???
「戦略的な求人ってなに?」
私見ながら、
みなさんの会社の集客戦略・販促戦略と共通する部分が
多々あると考えています。
今回は、
広報視点からの求人戦略(効果的な求人票の書き方など)
のお話を。
1.集客・販促視点からの求人戦略
「母集団の形成」
まずは、
採用候補となる応募者の”量”を確保すること。
つまり
応募する可能性のある人を集めることを、
採用の世界では
「母集団の形成」と言います。
これは、会社の集客戦略と共通している部分があります。
求人戦略において考えられるのは、例えば、
1.就職サイト(○○ナビ 等)
2.就職イベント(○○就職フェア、○○エキスポ、○○合同説明会 等)
3.大学のキャリアセンター経由(紹介、学内セミナー)、ゼミ・研究室からの紹介
などルートがあります。
ここで、如何にアピールするかということで、
1.2.について考えられる戦略は、
・広告費を投入して、目立つサイトにする。
・広告費を投入して、目立つブースにする。
がまず検討するところかと思います。
また、求人そのものについては、
・給与を高めに設定する(販促の場合には、価格を安くする)
なども考えられます。
ですが、ちょっと考えて頂きたいことがあります。
集客といってもただ闇雲にワンサカと数を集めれば良いのか???
▽
販促で大事なことは、商品・サービスを購入してくれそうな
お客さまを集めること。
ですよね。
2.「応募者がワンサカ集まること」は本当に必要ですか???
私見ながら、それは、
会社の採用計画・採用枠との相関関係と考えます。
これは、中途採用にも共通することです。
「ワンサカ」。この表現は規模が曖昧模糊でぼやっとしているので、
イメージしやすいように、客観的な数値指標に置き換えて、
「応募者が2倍集まる」の状態を「ワンサカ」と仮定してみましょう。
試算してみると
1人×2=2人
2人×2=4人
・・・
50人×2=100人
※ちなみに、余談ですが、
0×2=???
そして、
採用枠:1名と仮定しましょう。
・100名、応募者が集まっても、1名も採用につながらない : 採用は失敗
・1名だけしか応募がなかった。
でも、その1名がターゲット人材であり、入社につながった : 採用は成功。
ですよね。
「応募者がワンサカと2倍集まる」”数の論理”。
求人戦略として効果的ですか???
求人戦略において、応募者を集める目的の本質は、
「たくさん集める」ことではなく、
「採用につながる(欲しい)人材を集める」ことにある所以がここにあります。
つまり、どれだけ集めたかという【量】だけではなく、
自社の求める人物像を集めることができているかという
【量】と【質】とのバランス。広報戦略に置き換えてみても、ご理解頂けるかと思います。私見ながら、
その意味では、
「求人票などの媒体で、応募者がワンサカ集まる」ことは、
求人戦略の本来の目的ではなく、
「採用につながる(欲しい)人材が応募してくる」ことを
本質的な目的と考えることが大事
と考えます。
ワンサカ応募してきたら、何日もかけて、
ワンサカ面接する時間を確保しなければ
いけないですしね。。。
初日の最初に面接に来た人が、欲しい1名だったとしても、
そこで、以降の面接を終わりにはできないですし。。。
では、「欲しい人材の明確化」はどうでしょうか???
3.「欲しい人材の明確化」って???
この言葉、最近よく言われているみたいです。
これって、販促・広報の世界では、
「ターゲットの絞り込み」ですね。
不特定多数ではなく、ターゲット(=明確化した人材)に対する求人
ここまでが、「戦略的な求人」???
私見ながら、
”否”です。
寧ろ、
ここからが、求人戦略の始まり
だと考えています。
販促・広報の世界で次のアクションはなに???ということとリンクします。
4.広報視点からみた「求人戦略」って、こういうことだと考えるのです。
「戦略的な求人」。
私見ながら、
「ワンサカ集めること」や「欲しい人材の明確化」
は、本質ではないと考えます。
販促・広報の世界に置き換えながら考えてみます。
・ターゲットの絞り込み(=「人材の明確化」)
・詳しく書いて、広告をだす。(=「求人票を出す」)
↓
商品・サービスを購入してくれるお客さまが来る
(=「欲しい人材がワンサカ来る」)という図式。
本当ですか???
ただ、詳しい情報を書けば、それでいい???
文字がびっしりな広告を初めて目の当たりにしたら、読みます???
性能やらなんやらがびっしり書かれた広告に興味を魅かれます???
簡潔にいうと、
・”私がここで仕事したら、いい感じかも”と思ってもらえる人に、
・そう思ってもらう情報を
・求人票全体で情報発信すること
つまり、
「情報戦略」
に尽きると考えます。
購買行動の動線からみても
「(ネタを)読んでもらう」
↓
「(ネタに)興味を持ってもらう」
↓
「(欲しいという)行動につなげてもらう」
を広報でどう伝えるか?が、広報戦略
ですよね。
5.だから、求人票は広報ツールなのです。
「求人戦略=情報戦略」
そこで大事なことは、情報発信の在り方。
びっしりと会社や仕事のことを書けばよい???
ここで、ハローワークの担当者さんとディスカッションして、
頂いたお話を紹介します。
ただ、だらだらと書けばいいというものでもないんですよ。
求職者が読む気を失くしますからね。
私見ながら、このお話。
求人票のレイアウト・情報の配置も情報戦略(求人戦略)の要素
ということを示唆していると考えます。
・わかりやすく
・簡潔に
・でも、働くことがイメージできる
言葉のチョイスと情報の配置
ここが、情報戦略のコアな部分
と考えます。
そして大事なことがもうひとつ。
求人情報を発信するみなさんが
納得できる言葉=腑に落ちた言葉であること。
なぜなら。
応募の後に面接が控えているから。
そこは
会社の魅力をPRする場で
あるからです。
求人票に書かれたことが、
真実であることを直接、言葉で伝えること
が、大事です。
・ハローワークは日本最大の求人メディア
・求人票は求人広告
ならば、なおさらのこと、
言葉のチョイスと
広告のレイアウト=求人票全体の情報バランス
までも視野に入れた戦略が求人戦略
と考える次第です。
求人票は広報ツール
なのですから。
「求人とは、集客」
「求人票も、広告。」です。
求人情報も伝え方次第。
どこに出すか?よりも、
だれに・なにを・どう伝えるか?
求人票でも・有料求人広告でも・採用ページでも
その本質は、商品・サービスを広報・PRする
視点・考え方となんら変わりはありません。
弊社では、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい求人・採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
【ご参考】
■求人票の書き方セミナー・講演実績
求人とは、集客。 欲しい人材に響く!「求人票の書き方」セミナー
Office Heart Rock 講演実績(求人票の書き方・採用面接の進め方)
求人票の書き方セミナー お客さまの声
■求人票コンサルティング・ライティング
求人とは集客、求人票も広告です。 求人票コンサルティング・ライティング
求人票コンサルティング お客さまの声・事例
■解説動画・オンライン講座
3分でわかる 欲しい人材に響く!求人票の書き方※2015.06.30
求人票の書き方 オンライン講座※2016.03.01 配信開始
※本コラムの内容は、各所取材の上、入手した情報を基に、
記事として掲載させて頂いております。