求人票の文字数。１文字単位までこだわって、取材してみました。

2014/02/02

ハローワークの”求人票”

わたくしめ、
「”新定番！”な求人票の創り方セミナー」
などの機会に

”９００文字、自由に書ける場所があります”
これって、効果的な求人票の書き方の重要なポイントです。

とお伝えしています。

おおまかには、活用エリアは
３箇所なのですが、
　
”１文字単位”
にこだわって、ハローワークに取材に行ってきました。

今回は、そのご紹介をば。

※求人票サンプルは、ハローワークのリーフレットから引用

１．自由に書ける３箇所とは。

求人票の全体のレイアウトはこんな感じです。

※厚生労働省　「求人申込書の書き方」より引用

このうちの三箇所。

・「仕事の内容」欄

・「特記事項」欄

・「備考」欄

この３つの欄をいかに活用するか？

がポイントです。

２．３つの欄の文字数。

取材した内容から、３つの欄の
１文字の単位ですが、

（１）「仕事の内容」欄　：　２９７文字

（２）「特記事項」欄　　：　２１６文字

（３）「備考」欄　　　　：　２０８文字

という結果でした。

ここまで合計は７２１文字
求人票にはこれ以外にも、

自由に書ける欄があります。

３．３箇所以外の文字数

（１）「職種」欄　※「仕事の内容」の直上　　　　　：　２８文字

（２）「事業内容」欄※求人票向かって左の上段　　　：　９０文字

（３）「会社の特長」欄※「事業内容」欄の下　　　　：　９０文字

これらを全部合計してみます。

７２１＋（２８＋９０＋９０）＝　９２９文字　≒　９００文字

ということになるのですが、
この３．で紹介した欄も実は、重要だったりします。

４．３．で紹介した欄の戦略的な機能

求職者の動線を考えた場合、

各欄には、以下の機能・活用ポイントがあると

考えています。

（１）「職種」欄　

　下に続く「仕事の内容」を読ませるための
　ヘッドライン・キャッチコピー
　※求人情報のツカミの機能

（２）「事業内容」欄・「会社の特長」欄

　　　以前に、
　　　「備考」欄には会社のＰＲメッセージを
　　　とコラムで紹介したことがあるのですが、

　　　「事業内容」　　：　会社の全体像

　　　　　　　　　　↓

　　　「会社の特長」　：　事業の特長

　　　　　　　　　　↓

　　　「備考」　　　　：　事業以外の会社そのもののでＰＲできる事項

　　　と上から下に情報を配置すると、
　　　より、どんな会社か？の理解がスムーズになると考えています。

　　ちなみに、
　　「会社の”特徴”」ではなく、「会社の”特長”」です。
　　　細かな話を思われるかもですが、特徴≠特長です。

特徴　：　良し悪しを抜きにして特に際立ったところ。特に目立つところ。
特長　：　特に優れたところ。”他と比較して”優れているところ。

　　　両者の決定的な違いは、特徴には、欠点や悪い意味が含まれる。ところにあります。
　　　つまり、

「特徴」には欠点も含まれ、「特長」には欠点は含まれない。
この違い、ざっくりと言い換えると、
「特徴」＝”自虐的でもいいから・パクってでもいいから、要は、目立ちゃいいんでしょ”
なニュアンスも情報発信として、あり。ということかと。

ＰＣの漢字変換など、無意識に使いがちですが、
特徴＞特長。このニュアンスの違い。　
求人票での情報発信に対するハローワークのスタンスが窺えますし、
”会社のＰＲ”という視点からは、情報発信の際のネタのチョイスに大きな差異がありますよね。

　

５．これらのエリアの活用の狙い

　　
これは、セミナーでもお話させて頂いているのですが、

これらのエリアに求職者の知りたい情報を効果的に配置して、

自身が、会社で働く姿をイメージしてもらう。

ことだったりします。

「求人とは、集客」
「求人票も、広告。」です。

求人情報も伝え方次第。
どこに出すか？よりも、
だれに・なにを・どう伝えるか？　　

求人票でも・有料求人広告でも・採用ページでも
その本質は、商品・サービスを広報・ＰＲする
視点・考え方となんら変わりはありません。

弊社では、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい求人・採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。　