わたくしめ、
求人票原稿のライティングと、
ご依頼を頂ければ、経営者のみなさまに
代わって、
ハローワーク求人受付窓口へ原稿の提出
↓
窓口担当者様と原稿の最終調整
↓
データ入力後の求人票原稿をその場で最終校正
↓
求人公開
という一連のプロセスもさせて頂いてます。
この過程で、意識・実践していることがあります。
それは、
”ハローワークの窓口担当者様に向けて、
求人内容と会社の事業内容・特長のプレゼンテーションをする。”
ということです。
「えっ? その場で最終校正??? 担当者にプレゼン??? なに、それ???」
と思われるかも知れません。
ですが、私見ながら、
求人票を効果的にするための、3つの狙い
があります。
今回は、そのお話を。
1.狙いその1 : 公開直前まで、ブラッシュアップ&タイムラグを少なくするため。
一般的には、求人原稿の受理から以降の流れは、
ハローワークでデータ入力
↓
事業所にFAX
という流れですが、
この流れですと、事後確認になりがちです。
求人票のフォーマットで出来上がったもの。
実際に見てみると、
レイアウト的な視点から、情報の配置など
修正しておいたほうがより伝わるのでは?
と感じることもあります。
そして、
”情報に誤りはないか?”という確認も。
※広告のゲラ刷り原稿を確認するのと似ています。
ですので、可能な限り待ち時間を承知で、
その場で最終確認してから、求人公開のGOサインを出しています。
2.狙いその2 :プレゼンすることで、担当者様に求人の内容のフィードバックをもらう。
窓口担当者様は、
現場で沢山の求人情報に接しておられます。
その経験則からの、より伝わるフレーズ・情報の配置のフィードバック
を頂くことも多々あります。
現場のナマの声って、貴重です。
そのためには、やはり担当者様にも、
「この会社ってこんな会社で、こんな人を探していて、
こんな仕事をしてもらいたいんだ」
って、
具体的にイメージして頂くことは大事なことだと考えています。
3.狙いその3 :積極的にプレゼンテーションすることで、求人を担当者様の印象に残してもらう。
(2)に関連することでもありますが。
イメージしてもらうということは、それだけ、
印象に残りやすいということです。
これって、広告の消費者行動のプロセスでよく使われる
”AIDMAの法則” の
”M”。つまり
”記憶”。
”M”のあとに繋がるのは
”A”。つまり
”行動”。
では、
ハローワークでの”行動”って??? これって、
「求職者に紹介→募集につなげてもらう」
ということだと考えています。
ハローワークの窓口担当者様から、こういうフィードバックを頂いたことがあります。
仕事の内容とか、ここまで書いていると、私達も見てイメージしやすくなりますね。
1行ちょっとしか書かれてないと困ることがあるんですよ。
求職者の方が、「この仕事、私、応募できますかね???」って、ご相談を受けて、
一緒に求人票を見て、頭をひねったことがありまして。
わかりにくいんですよね。情報が少ないと。。。
それと、もうひとつ。
私は、求人票原稿のライティングでの考え方の重要な要素は、
”広報”の視点・考え方
だと考えています。
色々な場所でこのお話をさせて頂く機会には、
”採用活動=採用広報”
とお話させて頂いています。
ステークホルダーに対する広報。 採用の場合には、
求職者でありその周囲にいる人 です。
マーケティング用語に置き換えれば
”ターゲット=求職者”ですが、
私は、直接的なファースト・ターゲットとしての求職者
の他に
”セカンド・ターゲット”が存在すると考えています。
その方が
窓口担当者です。
なぜなら、
窓口担当者=求職相談にこられた方と会社の求人を繋ぐ人、だから。
もし、印象に・記憶に残っていたなら、相談を受けているときに、
「あ。そういえば、あの会社の求人、この人にどうだろう。」
って思い出して、紹介して頂く
可能性はゼロではないと思います。
会社の本業の仕事の紹介とかでも、そういうことってよくあると思います。
印象に残っていれば、
窓口担当者間で、口コミが発生する可能性もゼロではないと思ってます。
実際、先般、クライアント様の依頼を受けて、このプレゼンをやってみたところ、
このような出来事がありました。
別の担当者様が、後ろを通りがかってふと、立ち止まって、
興味がおありなのか、私がプレゼンをしている求人票を覗きこんでいたのですが、
担当者様からその方に、
「この会社、ユニークなことやってますよ。 私、面白い求人だと思いますよ。」
って。
これって、
”口コミ”ですよね。
その人の言葉で良さを言いふらしてくれる。
”口コミに勝る広告はなし” です。
で、その方、手続きで一旦、離席されたのですが、
手続きが終わって、窓口から離れる間際にこうおっしゃってくださいました。
「もう一人、担当がいるんですが、そちらにもこの求人伝えておきました」
やっぱり、
求人活動=広報活動。
採用担当者=広報担当者&プレゼンター。
実感した次第です。
そのプレゼンをより効果的に印象づけるには、
”AIDMA”に加えて
”E”の要素を加えた
”AIDEMA”の方がいいんですけどね。
ここは、私の”企業秘密”ということで。。。
※本コラムの内容は、各所取材の上、入手した情報を基に、
記事として掲載させて頂いております。