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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 中小企業の新卒秋採用 ”ジョブ型雇用/副業可”新入社員に魅力的な働く環境 [#16-2025] 
 

中小企業の新卒秋採用 ”ジョブ型雇用/副業可”新入社員に魅力的な働く環境
[#16-2025] 

2025/08/12

***調査データで読み解く求人情報の見せ方***

 

「令和8(2026)年3月卒業予定者」


今年度の「新卒採用」は、

夏休みのヤマ場を迎え、

「売り手市場」のなか中小企業の苦しい状況は

さまざまなメディアで取り沙汰されています。


今回のコラムは、

新卒採用にフォーカス

大卒専用の求人票の書き方も検証します。


※以下の資料は、厚生労働省ホームページ等で

公開されている資料等より引用します。

ジョブ型雇用・副業可 新入社員に魅力的な働く環境(2025年度)


今回ご紹介するデータは、前回のコラムに引き続き
学校法人 産業能率大学 総合研究所が
2025年7月15日に公開した
「2025年度(第36回)新入社員の会社生活調査」

1990年度から実施され、
本年度で36回目となる本調査

2025年度の新入社員を対象に、
就職活動の実態や仕事観、働く意欲・
キャリア志向や希望する職場環境などの
調査結果が報告されています

■働く環境として最も魅力的なのは? 

 「あなたが『働く』環境として、以下のどれが最も魅力的だと思いますか? 」
 
 「仕事はそこそこ大変だが、成長が実感できる環境」:58.8%
 「仕事はそこそこ楽で、成長の機会も少しはある」:30.6%

 「仕事はかなり大変だが、圧倒的に成長できる環境」:6.8%
 「仕事はかなり楽だが、成長の機会は限られている環境」:3.8%
   
 "圧倒的に成長できる環境"を望むは、6.8%
 前回紹介のデータと相まって、本調査の総括のコメントにもある通り
 単に安定した環境を望むのではなく、(楽な仕事を望むより)
 "ほどよいチャレンジ"を通じて"着実に成長できる環境"を求めている
 ことがうかがえます。

 
■会社に副業制度があった場合、利用したいか? 

 近年、新卒をはじめ人材確保の施策として導入企業も増えている 
 「副業制度」については
 
 「利用したい」:30.6%
 「どちらかといえば利用したい」:45.0%
 を「利用したい意向」として合算すると 75.6%
 
 経年推移をみると、2018年以降は上昇基調でしたが
 2022年度の82.8%をピークに減少傾向で推移しています。

 「副業制度を利用したくない理由」を3年推移でみると
 「本業に専念したいから」が 36.8%から52.2%と過去最高に
 ・安定した企業で
 ・じっくりと本業に専念し
 ・着実に成長できる環境で働きたい

 そんな職場に魅力を感じていることも
 垣間見えるような結果となっています。

 ちなみに「副業制度を利用したい理由」の1位
 「将来のために貯蓄したいから」:63.8%
 については、
 「将来支給される公的年金への期待」の設問と調査結果にも
 リンクした「将来の不安への保険」とコメントしています


■ジョブ型雇用か? メンバーシップ型雇用か? 
 「ジョブ型雇用制度とメンバーシップ型雇用制度ではどちらを望みますか? 」

 ジョブ型:27.9%
 メンバーシップ型:24.7% 
 どちらでもよい:28.7%

 "ジョブ型"・"メンバーシップ型"の優劣というより
 "どちらでもよい"との"三すくみ"が特徴的な結果となっています。


ここまでの図表出典:産業能率大学総合研究所 2025.07.15
2025年度(第36回)新入社員の会社生活調査
※資料・図表等は掲載許諾を得たうえで引用しています。

本調査の詳細は下記【出典・引用】
URLからご確認ください。


求人票の書き方・伝え方(調査データで読み解く求人情報の見せ方)


前回コラムに続きご紹介した
直近の就活生であった新入社員

会社に望むこと・会社選びで重視したこと
働く環境で望むこと・副業に対する意識

ジョブ型・メンバーシップ型に関する
調査結果も求人情報の伝え方に落とし込んでみると

・募集職種は何型雇用が前提か?
・入社後のキャリアプラン・キャリアパスは?
・この雇用形態のメリット・デメリットは?

職種・仕事内容以上に、
・社内のどんなポジション・役割で入社するか
・長く勤めることで将来どうなるか
など、
選択を後押ししつつも
入社後にミスマッチ・誤解が生じないよう
丁寧にわかりやすく情報発信しておくことは
早期離職の防止のためにも重要なポイントです

・成果主義より年功序列を望む
・長期間、安心して働けることが重要
・ほどよいチャレンジ機会
・着実に成長できる職場環境
・副業を考えるよりも本業に専念したい

調査結果で見えてきた
就職観・価値観をもつ就活生の
・良い会社・働きやすい職場のイメージは?
・見たい・読みたいコンテンツは?
・知りたい求人情報はなにか?
 
「今、就活生から求められている情報はなにか?」

これは、求人票に限った話ではなく
自社の採用コンテンツやSNSを利活用した
求人関連情報についても同じことがいえます。

求人コンテンツが広告と大きく違うのは
「自分はどうか?(ここで働きたいか?)」の
フィルターが厳然と存在すること。

「楽しそうな職場だけど、この雰囲気は引いてしまう・・・」
「この社風、自分は成長できなさそう・・・」
「動画は面白いんだけど、自分がこれやることになるのは・・・」

いくらお金をかけて採用ページや動画コンテンツを充実させて熱烈アピールしても
自社が欲しい人材からこう思われた時点・イメージが形成された時点で、
そのみなさんからの応募見込みはなくなるはずです。


とはいえ、これだけ多岐な求人に関する情報の
すべてを求人票の限られた文字数で書き尽くして
"就活生に訴求すること"はほぼ不可能です

そして「訴求したいこと」は
最近巷のWebコンテンツでみかけるような
「仕事の内容欄 頭の3行に書くこと」ではありません

「求人票全体」を俯瞰した"鳥の目"
求人票をデザインして配置することが大切です。

求人票ではなく自社採用ページや動画コンテンツを
採用活動の中心に据えているならば、なおのこと。

「どこまで、求人票で見せて」興味・関心を惹いて
自社コンテンツにどう動線を引いて誘導するかも
求人票活用のバリエーションです。

なぜなら、繰り返しお伝えしている通り
「求人票は集客のための広告(のひとつ)」だから

求人票の目的は
「求人票で応募させること」ではありません
「求人票きっかけで応募に繋げる」ことが本質です。

自社が求める就活生は、
会社選び・仕事選びに何を重視し、
企業のどんなことに興味・関心を持ち
どんな情報を受け取れば、
応募のモチベーションが上がるか?

どこに・どんな情報を載せれば
「読んでみたいと思える求人票」となるか
「興味・関心を惹く求人票」となるか
「応募してみたい求人票」となるか
 
求人票も書き方・伝え方次第
「どんな情報を・どう表現して載せるか?」で
その印象は見た目からガラリと変わります。

みなさんの求人票は
読み手である求職者のみなさんから
「選ばれる」内容となっていますか? 

求人票の図表出典:
厚生労働省「求人票(大卒等)の見方のポイント」


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

【関連コラム】
 

【出典・引用】
産業能率大学総合研究所 2025.07.15
2025年度(第36回)新入社員の会社生活調査

ハローワークインターネットサービス 求人情報の見方



※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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