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  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. "スキマバイト"を活用する理由/しない理由。「人材像の明確化」その前に [#03-2025]
 

"スキマバイト"を活用する理由/しない理由。「人材像の明確化」その前に
[#03-2025]

2025/05/03

***多様な働き方と人材像の明確化***

 

「スポットワーク(スキマバイト)」


人手不足・売り手市場といわれて

久しい労働市場の状況


多様な働き方として、

クローズアップされる機会も多くなりました。


2025年5月2日大阪労働局は、

企業側の活用事情の調査結果を公表しました。


※以下の資料は、大阪労働局

 ホームページで公開されている資料等より引用します。

"スキマバイト"を活用する理由/しない理由(大阪労働局調査結果から)


今回ご紹介するデータは、
大阪労働局職業安定部が公表した
「令和6年度 第4回ハローワーク雇用等短期観測の結果」

「スポットワーク(スキマバイト)」について以下の
調査結果が公表されています。

■ 企業規模別 活用状況
 全体では
 「活用したことがある」:12.7%
 「活用したことはないが、興味がある」:12.1%
 「活用したことはなく、興味もない」:75.2%

 これを、企業規模別に見ると、
 「活用したことがある」
  ・99人以下:7.6%
  ・100人以上499人以下:8.5%
  に対し、
  ・500人以上:27.8%
 企業規模での温度差が鮮明な結果となっています。

■ スポットワークを活用する理由/しない理由
 ◆ スポットワークを活用した、または興味がある理由
  上位にランクされたのは
   ・繁忙期のみ人手が欲しい:60.5%
   ・欠員が充足しないため:47.4%
  半面
   ・若年層の応募が期待できる:11.8%
   ・即戦力・スキルを指定できる:2.6%
  と、スポットワークを求めるニーズも
  垣間見える結果となっています。

 ◆ スポットワークに興味がない理由
  こちらは、
   ・任せられる業務がない:79.2%
  が、圧倒的多数に。
   ・働き手の人物像が不明確:19.5%
   ・採用の必要がない:7.8%
   ・既存の従業員とうまくいくか心配:3.9%
  が、これに続いています。

 ◆ スポットワークを活用した、または興味がある理由
  製造業・非製造業とも
  「繁忙期のみ人手が欲しい」が上位に
   製造業:61.5% 非製造業:60.0%

  これを「小売業・飲食業」に絞ってみると
  ・小売業では
   繁忙期のみ人手が欲しい:0.0%
   欠員が充足しないため:78.6%
   採用までの手続きが簡易:42.9%
   人件費の抑制:14.3%
 
  ・飲食業では
   繁忙期のみ人手が欲しい:6.7%
   採用までの手続きが簡易:66.7%
   欠員が充足しないため:53.3%
   人件費の抑制:0.0%

    また「即戦力・スキルを指定できる」は、ともに0.0%
 
  こちらの設問では、業種・業態で
  特徴/傾向と事情がうかがえる結果となっています。
 
図表出典 大阪労働局「令和6年度第4回ハローワーク雇用等短期観測の結果」

本調査結果では、さらに具体的な「企業の声」も掲載されています。
詳細は、下記【出典・引用】URLからご確認ください


求人票の書き方・伝え方(多様な働き方と人材像の明確化)


「スポットワークを活用した、または興味がある理由」

・小売業・飲食業に限った調査結果からみえる"求人募集の理由"
・スポットワークに興味がない理由で最多の「任せられる業務がない」
・「繁忙期のみ人手が欲しい」とする活用ニーズと
 低率だった「即戦力・スキルを指定できる」
以上の要因を総合的に俯瞰してみると

従来の求人・採用戦略の肝とされていた
「求める人材像の明確化」の前に、
検討すべき課題があることがみえてきます。

それは、
「どんな働き方で・どんな仕事をする人か」の視点

現状の自社の人員配置・充足状況から
短期的に手当て・確保が必要なタスクとスタッフ
長期的に手当て・確保が必要なセクション・ポジション
の割り出し

そのスタッフを確保するため「自社にベストな働き方」はなにか?
 ・どんな仕事・業務をどれくらいやってもらうか
 ・週5日勤務・1日8時間が原則の"正社員"か"短時間・短日正社員"か
 ・採用後の定着を視野に入れた無期雇用か有機雇用か
 ・スポットワークを活用するための社内の受け入れ体制は十分か
などなど「働き方の明確化」を先に行い、次のステップとして、
その仕事・業務を担う「人材像の明確化」を検討することが
媒体の選定にも求人票の書き方にも重要なプロセスになってきているといえます。

「スキマ時間を活用!誰でもすぐにできる簡単なお仕事です♪」

たとえば、こんな求人コピー1行のみで
肝心なタスク・ミッションが不明瞭な求人では、
スキマバイトの募集であっても、応募へのアクションが
鈍くなるであろうことは想像に難くありません。

どんな求人メディア・求人募集であっても
大切な書き方のポイントは
「だれに・なにを・どう伝えるか?」

そこがブレていると、
読み手の興味・関心を惹かないことは
広告のそれと同じです。

みなさんの求人情報は仕事を探している
みなさんの興味・関心を惹き
「選ばれる」内容になっていますか?

もし思い当たることがあれば、
じっくり・しっかりとご検討ください。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。


【出典・引用】
大阪労働局 定例記者会見 報道発表資料 2025.05.02
令和6年度第4回ハローワーク雇用等短期観測の結果


※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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