人手不足・売り手市場といわれて
久しい労働市場の状況
パート・アルバイト・契約社員など
いわゆる「非正規で働く」ことを
選択する理由のトレンドは?
今回のコラム、
統計調査データから
求人票の書き方を検証します
※以下の資料は、厚生労働省等
ホームページで公開されている資料等より引用します。
"非正規で働く"を選んだ理由 2024年の現在地
今回ご紹介するデータは総務省 統計局が公開する
「労働力調査(詳細集計)2024年(令和6年)10~12月期平均」
■ 非正規の職員・従業員についた主な理由
非正規の職員・従業員2,158万人を調査対象に
現職の雇用形態についた主な理由別にみると
前年同期から増加に転じたのは
・「自分の都合のよい時間に働きたいから」:743万人(35.5%)
※前年同期より 21万人増
・「家計の補助・学費等を得たいから」:387万人(18.5%)
※前年同期より 1万人増
反面、減少に転じたのは
・「家事・育児・介護等と両立しやすいから」:228万人(10.9%)
※2万人の減
・「正規の職員・従業員の仕事がないから」:172万人(8.2%)
※22万人の減
「正規の職員・従業員の仕事がないから」の
理由の減少が顕著な結果が報告されています。
※図表出典:総務省 労働力調査(詳細集計)2024年(令和6年)10~12月期平均
本調査の詳細は、下記【出典・引用】各URLからご確認ください。
非正規で働くニーズ 2024年の現在地と求人票の書き方
「正規の職員・従業員の仕事がないから」で
非正規で働くことを選択した方は、
前年同期から 22万人減少し全体の8.2%
いわゆる「不本意非正規」の推移については
先の連載コラム【#23-2023】でもご紹介しましたが
2013年から2022年の「年推移」でも
19.2%から10.3%へと減少で推移している傾向が
報告されています。
このような現況に鑑みると
Web上の求人・採用系のコンテンツで
「こう書けば、応募が増える」とされていた
・「正社員登用制度あり」
・「キャリアアップできる」
といった求人コピー・フレーズが、
現在もパワーを持っているかは甚だ疑問です。
求職者が働き方や就業に求める
価値観・条件・ニーズは、
時代や労働市場の状況によって変化するものです。
そして、
言葉もまた「生き物」です
「昔は、効果があった」表現が、令和の今も適切か否か?
そんな、永久不滅な「絶対法則」など存在しないことは
昨今、巷に溢れる広告コピーに起こっているあれやこれやと同じはずです。
「自分の都合のよい時間に働きたいから」で、仕事を探しているみなさん
「家計の補助・学費等を得たいから」で、仕事を探しているみなさん
このような動機で求人情報を探しているみなさんに
「応募したい」・「一度話を聴いてみたい」と
モチベーションを上げてもらうためには
どんな労働条件で、どんな書き方・伝え方をすれば
"振り向いて"もらえるか?
そして「自社が求める人材」を募り・迎える
自社の働き方とは?
自社の仕事・職場の魅力とは?
2012年(平成24年)以来、10年にわたって
弊所が本連載コラムや商工会議所などでの
「求人票の書き方セミナー」等の機会に
繰り返しお伝えしていることは
「求人とは、集客。求人票も、広告。」です。
どんなに字数をかけて"詳しく"書いても
求職者の興味・関心にフックしなければ
スルーされるだけ。
求人票も書き方・伝え方次第で
その印象はガラリと変わります。
みなさんの求人票は何年も前から
同じ内容のまま放置されていませんか?
みなさんの求人票は現在の求職者に
「響き・選ばれる」内容になっていますか?
自社の求人票は、だれに・なにを・どう伝えているか?
一度、じっくり・しっかりとご検討ください。
【関連コラム】
【出典・引用】
総務省 統計局 労働力調査ページ
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令和7年2月14日 更新情報
労働力調査(詳細集計)2024年(令和6年)10~12月期平均
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。