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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. [令和6年版労働経済白書] 賃金/残業時間/休日数 応募しやすい求人の傾向 [#26-2024]
 

[令和6年版労働経済白書] 賃金/残業時間/休日数 応募しやすい求人の傾向
[#26-2024]

2024/09/28

***賃金・残業・休日の先、求人票の役割と書き方***

 

「令和6年版労働経済白書」


75回目の公表となる今回の分析テーマは

「人手不足への対応」


第Ⅱ部では人手不足の動向やその背景を分析し、

その対応に向けた方向性等を示しています。

 

今回のコラム、

求人募集・求人票の書き方に

参考となるデータにフォーカスして

その概要をご紹介致します。


※以下の資料は、厚生労働省等

 ホームページで公開されている資料等より引用します。

[令和6年版労働経済白書]賃金/残業時間/休日数 求人分布と被紹介割合


今般ご紹介する白書データは
「ハローワークにおける求人の分布と被紹介割合」

ハローワークで受け付けた"求人"や"紹介"について
賃金(月額賃金(下限))/残業時間/休日数(年間休日日数)の
3つの要素で分布と被紹介割合を集計・分析したものです


 
ここでいう
「被紹介割合」とは、求人のうち求職者の応募があったものの割合。
厚生労働省の行政記録情報から、2023年1月~12月の期間に登録された
新規求職者及び新規求人からの集計値(※図表コメントより引用)

「被紹介割合が高い」ことは「応募が多い」と
捉えることができる指標といえます

求人分布と被紹介割合の傾向と特徴
白書では、以下をコメントしています。

■ 求人の分布
 ・月額賃金については15~17.5万円を提示する求人の割合が
  30%程度と最も高く、15~20万円が過半を占めている
 ・残業については月当たり10~20時間としている求人の割合が高い
 ・休日日数については年間100~110日と120~130日としている求人の割合が高い

■ 求人の被紹介割合の傾向と特徴
 ・月額賃金(下限)
  月額賃金が高いほど被紹介割合が高くなるわけではない傾向
 ・残業時間
  10~20時間の被紹介割合は、40%程度
  20~30時間では30%程度、30時間以上では20%程度まで低下
  以上の傾向から、「残業時間が20時間を超える」と
  求職者に応募されにくい傾向・特徴がみてとれる
 ・休日日数
  年間120~130日・130日以上では被紹介割合が60~70%程度
  休日日数が多いと、求人に多くの求職者が応募している傾向・特徴がみてとれる

 月額賃金(下限)賃金の傾向について、白書
 「求職者はそれぞれのライフステージ等に応じ、
  休日や残業等"賃金以外の要素"も考慮しながら、
  求職活動を行っていることが背景にあると考えられる」
  とコメントしています。


また、白書本文には掲載されていませんが
付属統計図表集では「パートタイム求人の状況」や
「女性、高齢者の被紹介分布」に関する集計データも公表しています。





こちらも、先に紹介した白書のコメント
「月額賃金が高いほど被紹介割合が高くなるわけではない」
などと同様な傾向がみてとれます

※ここまでの図表出典:
 令和6年版 労働経済白書 第Ⅱ部 人手不足への対応 第2章 第1節

詳しくは、下記【出典・引用】から
ご確認ください

【出典・引用】
厚生労働省 令和6年9月06日(金)
「令和6年版 労働経済の分析」を公表します

令和6年版 労働経済の分析 -人手不足への対応-
   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 賃金・残業・休日の先、求人票の役割と書き方 


今回データを紹介致しました
賃金・残業・休日の求人分布と被紹介割合

しかし、これらの「条件」を見直せば、
即「応募が増える」わけではありません。

白書でも指摘している
「求職者のライフステージに応じ
"賃金以外の要素"も考慮した求職活動」

たとえば
「月額賃金(=給料)が高い」をウリに募集しても
そもそも個々の求職者のライフステージで
「望む給料・欲しい手取り」は違うはずですから
そのウリが全ての求職者に響くかどうかは甚だ疑問です

よしんば、その求人票で求職者を掴んだとしても、
そこから、求人票の「仕事内容」欄に目を移してみて
そこに、1行・2行しか情報がなければ
「よくわからない怪しい求人」な印象を抱くでしょうし

"3行1組"な分量のダラダラとした冗長な文章が
上から下まで"真っ黒"に埋まっていれば、
初見は「詳しい求人」よりも
「とっつきにくい・読むのが面倒そうな求人」な
印象を抱くことも想像に高くないはずです
 
そして、求職者が意を決して読み進めても
その冗長な文章に"伝える質"が伴っていなければ
「何が言いたいのか意味不明な求人」
「何を伝えたいのかわからない求人」
「会社の独善的アピールだけの求人」

求職者にそんなネガティブな心象を形成させる
求人票・求人企業は、応募どころか検討段階で
敬遠・スルーされてしまう可能性が高くなることは
ご理解頂けようかと存じます。

10年来、本連載コラムや
各所の「求人票の書き方セミナー」で
お伝えしている通り
「求人票は、応募者を集客する広告」ですから

「この求人票、気になるな」などと
目を留めてもらうことがファーストコンタクト

求職者をキャッチしたら、求人票を"完読"してもらい
求人票の内容に興味・関心を持ってもらい
応募先候補として「選んでもらう」ことが
集客のためのステップであることは
広告のそれと本質は同じです。

いくら「給料がいい・残業が少ない・休日が多い」
ことをウリにしてプッシュしても
求職者はそれだけで動きません。

そんな好条件を提示しているけど本当か?
会社は・仕事は・職場は自分に合ったものか?
長く勤めることができそうか?

仕事探しをしている求職者の興味・関心は
仕事内容・職場環境・会社の特長に及ぶはずです

「求人票の書き方」で大切なことは
読みやすい見た目と情報のバランス

見た目のスッキリ感や視認性の向上など加え、
自社の求人ターゲットの興味・関心を惹く
求人情報をわかりやすい文章に仕立てて
どこにレイアウトするか

このプロセスもまた、広告のそれと同じです。

たかが求人票、されど求人票
たった1枚の求人票であっても 
書き方・伝え方次第で
求職者の印象も反響も変わります。
   
みなさんの求人票は
求職者に選ばれる内容になっていますか???



最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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