2012年開業、求人ひとすじ10年超「求人から相談できる社労士」
求人とは集客、求人票も広告です。Web/紙媒体も書き方次第、
求人票コピーライターが御社の求人票をバージョンアップ!
仕事に関係のない営業/勧誘等一切お断りします
大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. [2024年版中小企業白書]"今の勤務先に決めた理由"と「選ばれる求人票」 [#18-2024]
 

[2024年版中小企業白書]"今の勤務先に決めた理由"と「選ばれる求人票」
[#18-2024]

2024/06/07

***"勤務先を決めた理由"と「選ばれる求人票」***

 

「2024年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定されました」 

経済産業省は、2024年5月10日 ニュースリリース

中小企業庁は、ホームページにその全容を公開しました。


本連載コラムでは毎年、本白書から

企業の求人・採用活動に参考となるデータを

紹介していますが

  

本年度の白書でも

「人材不足・人材確保」に関する興味深い

データがさまざまな切り口で報告されています。


本連載コラム、本年も最新版の

中小企業白書・小規模企業白書から

「求人・採用」に気になるデータを

ピックアップしてご紹介致します。


※以下の資料は、中小企業庁等

 ホームページで公開されている資料等より引用します

[2024年版中小企業白書より]  男女計・男女別「今の勤務先に決めた理由」


今般ご紹介するデータは
2024年版「中小企業白書」
第2部 環境変化に対応する中小企業
第1章 第1節:人材の確保 から

転職者が「今の勤務先で働こうと思った理由」に関する調査
男女計・男女別は以下の通りです。

■ 「今の勤務先で働こうと思った理由」(男女合計)

男女計の上位は
「今までの経験が活かせる仕事だったから」:33.8%
「賃金がよかったから」:26.2%
「自分も能力を発揮できる仕事だったから」:25.8%

「すぐにつける仕事だったから」:25.3%
「労働時間・休暇がよかったから」:23.9%
がこれに続きます。


■ 「今の勤務先で働こうと思った理由」(男女別)

白書では「男女別」に集計した
以下のデータ(上位三回答)も掲載されています


(男性)
「今までの経験が活かせる仕事だったから」:35.2%
「自分も能力を発揮できる仕事だったから」:30.0%
「賃金がよかったから」:26.4%

(女性)
「すぐにつける仕事だったから」:34.0%
「今までの経験が活かせる仕事だったから」:31.6%
「労働時間・休暇がよかったから」:30.1%


男女とも、勤務先(転職先)の選択に
「今までの経験が活かせる仕事だったから」を
重視する傾向は伺えるものの
 
働き方や待遇・緊急性など
その他の理由について異なる事情が
垣間見える結果となっています



ここまでの図表出典:
中小企業庁 2024年版「中小企業白書」第2部 第1章:人への投資と省力化

詳細は【出典・引用】URLからご確認ください

【関連コラム】 

【出典・引用】
経済産業省 2024.05.10
2024年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定されました

中小企業庁 2024.05.10 中小企業白書
 
中小企業庁 2024.05.10 小規模企業白書


   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( "勤務先を決めた理由"と「選ばれる求人票」


「今の勤務先に決めた理由」
白書のデータをご紹介致しましたが

「賃金がよかったから」という理由は、
求人を出す企業側からみれば
なかなかの曲者と感じています。

最近の求人コンサルティングの現場では、
お寄せ頂くご相談ごとのなかには
「求人広告などその分野の専門家から、
『今ドキ、年収を上げないと人は来ない』と
 "指導"を受けたのですが・・・」
といったお話しを聴く機会が増えてきていますが

「よい賃金」とは、転職者一人ひとりの
生活背景・仕事観などの主観要因に左右されるもの

「賃金がよかったから」の理由には
「(自分が思っていたよりも)」の枕詞が
ついているはずです。

各所での「求人票の書き方セミナー」でも
お話ししていますが

私自身の5回の転職活動経験から申し上げれば、
「賃金」は、求人票選別の最初の要因。

まず「いくらもらえるか・稼げそうか」を
自分の水準に照らして、適った求人票を
集めることから応募先の選定が始まります。

"自分の生活"を維持できなければ、
その求人に応募する可能性はよほどの
要因がない限り「後回し」になります。
逆に、
"同じような仕事であまりにも高い賃金"の
求人には「なにかウラがあるのでは・・・」と
警戒して敬遠する。

そんな転職者の心情は察して頂けるものかと存じますし、
そこに「年収を・賃金を何%上げれば人がくる」
そんな法則や正解はないことも想像に難くありません。

また、同じく最近の求人コンサルティングの現場では、
「『とにかく詳しく書く』と"指導"を受けましたが・・・」
そういったご相談もちょくちょく耳にすることが増えてきましたが、
この「詳しく書く」も、よくよく吟味する必要があります。

みなさんは、
"1文3行単位の文章"で
真っ黒に埋め尽くされた
求人票を一見してみて、
「読んでみたい」と思いますか?

現在のハローワーク求人票では
注目度が高い表面の「仕事内容」欄や
スペースが大きい「求人に関する特記事項」欄は
"1行30文字"の仕様です。
 
「1行で内容が異なる1文が3行並ぶ」と
「だらだらと冗長な1文が3行続く」
みなさんは、どちらに軍配を上げますか?

詳しさとは、情報量の多さと質とわかりやすさ
決して"文字数の多寡"が「詳しさ」の
メルクマールでないことをご確認ください。


転職者・求職者が「次の勤務先(転職先)」を選ぶ
ファーストコンタクトは求人票です

求人票に書かれている内容を足掛かりに
「応募する・しない」を吟味し選別をかけることが
転職活動のコアな要素です

その判断の基準・要素に
「今の勤務先で働こうと思った理由」が
色濃く反映されていることは想像に難くありません。

「今までの経験が活かせるか」や
「自分の能力を発揮できるか」を
重視する転職者でであれば
具体的な仕事内容や必要な経験などの情報を

「労働時間・休暇の良し悪し」を
重視する転職者であれば、自社の働き方・
休暇制度など福利厚生面の情報を


「求人票も広告」ですから
"読み手のニーズ"に応えるような
読み物・コンテンツでなければフックしないことは、
広告のそれとなんら変わることはないはずです。


いくら求人票を"詳しく"書いても、
手に取ってもらえなければ
読んでもらえなければ
理解してもらえなければ
応募先・転職先の候補として
「選んでもらう」ことすら叶いません。

どんな求人情報を、どんな順番でどこで見せれば
自社の求人票に興味・関心を持ってもらえるか?

そして「詳しさ」とは、読み手である
転職者・求職者が求人票を完読したあとの
「感想・印象」です

求人票も書き方・伝え方次第です。

みなさんの求人票の見映えや内容が
求職者・転職者に「選ばれる」ように
仕立ててみてください。

求人票の内容もさることながら、
見た目も「広告のうち」なのですから。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。


※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




Office Heart Rockは、2012年6月の開業以来
「ハローワーク求人票の書き方・活用ノウハウ」をメインコンテンツに 
人材確保にお困りのみなさまに 求人・採用活動のサポートメニューをお届けしています。
 ・求人票の書き方セミナーなど講演のご相談
 ・求人票・各種求人媒体コピーライティングのご相談
 ・ホームページ・採用ページ・会社案内ライティング など
お問い合わせ・ご相談はこちらのWebフォームからお願い致します。
 ▽     ▽     ▽     ▽     ▽       
お問合わせ・お申込みWebフォーム