[厚労省 初公表]医療・介護・保育 3分野 職種別平均手数料と平均離職率

人手不足が深刻な

医師・看護・保育・介護職

2023年11月21日 厚生労働省は初めて、

医療・介護・保育分野を扱う職業紹介事業者に関する

・地域ブロック別 職種別平均手数料額

・地域ブロック別 職種別離職率

のデータを公表しました。

今回のコラム、

その概要をご紹介致します。

 
※以下の資料は、厚生労働省ホームページで
　公開されている資料より引用します。 

医療・介護・保育 3分野　職種別平均手数料と平均離職率の概要

１．職種別平均手数料 サマリー/傾向

「職種別平均手数料」

全国平均は

　■医師：99.4万円

　■看護：57.2万円

　■保育：53.7万円

　■介護：42.0万円

これを職種別・地域ブロック別にみて

平均手数料が高い傾向がみられるブロックは

　■医師

　　・南関東ブロック：113.4万円

　　・中国ブロック：100.9万円

　■看護

　　・北陸ブロック：72.4万円

　　・東海ブロック：68.3万円

　■保育

　　・東海ブロック：61.0万円

　　・四国ブロック：59.6万円

　■介護

　　・中国ブロック：55.0万円

　　・北陸ブロック：54.9万円

大阪府が属する「近畿ブロック」では

　■医師：65.4万円

　■看護：64.4万円

　■保育：54.8万円

　■介護：47.5万円

となっています。

図表出典：厚生労働省「全国及びブロック別 職種別平均手数料（額・分布）」

　

２．職種別平均離職率 サマリー/傾向

　

「職種別離職率」

全国平均は

　■医師： 6.2%

　■看護： 8.8%

　■保育： 8.5%

　■介護：13.9%

これを職種別・地域ブロック別にみて

平均離職率が高い傾向がみられるブロックは

　■医師

　　・南関東ブロック： 7.0%

　　・東北ブロック： 6.9%

　■看護

　　・北陸ブロック：16.3%

　　・四国ブロック：14.8%

　■保育

　　・北関東・甲信ブロック：13.3%

　　・中国ブロック：12.8%

　■介護

　　・四国ブロック：23.7%

　　・北陸ブロック：20.7%

大阪府が属する「近畿ブロック」では

　■医師： 4.3%

　■看護： 9.0%

　■保育：12.0%

　■介護：14.0%

となっています。

図表出典：厚生労働省「全国及びブロック別 職種別離職率」

公表資料の定義・詳細等は下記

【出典・引用・参考】各URLからご確認ください

【本公表資料に関するご参考】

・規制改革実施計画（令和5年6月16日閣議決定）抜粋

　Ⅱ　実施事項

　３．個別分野の取組

　＜医療・介護・感染症対策分野＞

　(4) 働き方の変化への対応・運営の合理化

　　No.18　医療・介護・保育分野における人材確保の円滑化のための有料職業紹介事業等の制度　　　

　　　　　　の見直し

　　ｃ　厚生労働省は、求人者が紹介事業者を選択する際の参考となるよう、３分野を扱う紹介　　　

　　　　事業者により就職した者の離職や紹介手数料に関する統計データを適切に利活用するこ

　　　　とにより、実勢手数料の平均値及び分布並びに職種別離職率について、地域（紹介事業

　　　　者数に応じて、都道府県又はより広域のエリア）ごと及び職種ごとに、毎年度公表する

　　　　方向で細部を検討し、結論を得る。

・ 医療・介護・保育分野の有料職業紹介事業への対応

　※規制改革実施計画（令和5年6月16日閣議決定） 関連資料集P28より

 　－３分野の全紹介事業者に対する集中的指導監督の実施、結果を踏まえた所要の措置の検討

 　－市場の透明化 (地域ごとの手数料平均・分布の可視化)

 　－優良事業者認定基準強化（早期離職時の手数料返還）

　 －ハローワークごとの就職実績公表

    

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

【出典・引用】