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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. [2023年版中小企業白書]スタートアップ企業が確保したい人材/採用方法 [#15-2023]
 

[2023年版中小企業白書]スタートアップ企業が確保したい人材/採用方法
[#15-2023]

2023/05/23

***スタートアップ企業だからこそできる、求人票の書き方***

 

「起業・創業」


スタートアップ企業は、

事業拡大のために、どんな人材を求め

どんな採用方法で、その人材を確保しているのか


経済産業省/中小企業庁がリリースした

「2023年版中小企業白書」では

その実態を知る興味深い

調査データが掲載されています。

  

今回のコラム、その概要を紹介し

求人票の書き方を検証致します


※以下の資料は、経済産業省・中小企業庁等

 各ホームページで公開されている資料より引用します。

「2023年版中小企業白書」で読み解く 創業時に重要な人材像/有効だった求人ルート


今回ご紹介するデータは、
2023年4月28日に報道発表された
「2023年版中小企業白書」

第2部 第2章のテーマは
「新たな担い手の創出」

第2節では「起業・創業」に関する
さまざまな統計・調査データで
その実態を把握・確認し分析を行っています。

今回ご紹介するのは、
人材確保・採用方法に関するデータ、
本白書では以下が報告されています。


■ 創業期に確保した人材 

創業期に確保した"重要度の高い人材"の上位は
「経営者を補佐する右腕人材」:44.0%
「営業・販売に長けた人材」:30.6%
「定型業務を行う人材」:29.5%

創業期の経営戦略・事業拡大を
直接的にサポートする
「経営者を補佐する右腕人材」や
「営業・販売に長けた人材」

間接的に日常業務を支える
「定型業務を行う人材」

社業を順調につつがなく回す
「コア人材」を求める傾向がみてとれます。


また、本白書では
① 創業期
② 成長初期
③ 成長初期以降
と、スタートアップ企業創業後の
各成長フェーズでの「求める人材」の
推移についても報告されています。

「財務・会計に長けた人材」
「内部管理に長けた人材」
「経営企画に長けた人材」
「情報システムに長けた人材」
「広報活動に長けた人材」

事業規模の拡大・組織陣容の拡大に伴い、
先に紹介した創業期の「コア人材」に加え、
専門性の高いスペシャリストのニーズと
職種のバリエーションが増えていく様に、
企業の成長プロセスもみてとれる結果となっています。
 

■ 創業期に最も有効だった採用方法

求める人材を外部労働市場から
確保するための求人・募集ルート
 
上位となったのは
「前職等関係者の採用」:36.7%
「ハローワーク」:21.4%
「経営者の知人・友人や社員からの紹介の活用」:16.7%
の3つ

「求人サイトや求人情報誌の活用」は、10.9%
「民間の人材紹介会社の活用」は、2.5%
「自社ホームページやSNSの活用は、2.4%
 
創業者/経営者の人的ネットワークを活用した
本来の「紹介・推薦」の意味での"リファラル採用"や
いきなり相応の求人広告費を投入して
有料求人媒体に求人展開するのではなく、
先ずは「ハローワーク求人票」で"スモールスタート"。
 
そんな、創業期ならではの求人・採用戦略の
在り方をもうかがえる結果となっています。


ここまでの図表出典:2023年版中小企業白書 第2部 第2章:新たな担い手の創出

   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (スタートアップ企業だからこそできる、求人票の書き方)


採用方法の上位となった
人的ネットワークを活用した採用

その求人情報の伝達には
人から人への「口コミ」
真っ先に思い浮かべることができます。

ですが一言で「口コミ」といっても
「口頭で伝えること(口伝)」がルールではなく、
"求人チラシ"を手渡しながら伝えることもOKなはずです。

そして"求人チラシ"も
「A4サイズであること」がルールではなく
ポストカード・名刺のサイズであっても、
QRコードで自社の採用ページに動線を引くなど、
発想次第で、さまざまな"集客の仕掛け"も可能なはずです。

そのような仕掛け/アイデアを織り交ぜて
求職者がリーチした自社求人票/求人情報
肝心要の中味は、なにを・どう書いて伝えるか?

たとえば、「仕事の内容」を検証してみると
 
「〇〇に長けた」重要度の高い人材を
スタートアップ期規模の組織構成をイメージしながら、
求人募集を行う職種名・肩書などを紐づけると
 
「経営者を補佐する右腕人材」:社長室長
「営業・販売に長けた人材」:営業・販売部長
「定型業務を行う人材」:事務スタッフ
「財務・会計に長けた人材」:経理部長
「内部管理に長けた人材」:総務・管理部長
「経営企画に長けた人材」:経営企画室長
などの職種ネーミングとの対応関係をイメージできます。

募集職種の次に求人票の要となるのは
スタートアップ企業の「具体的な仕事内容」
 
たとえば、
「営業・販売」といっても
ルートセールスよりも
新規取引先や販路の開拓に
活動の重点があったり
  
「定型業務」であっても
ルーティンワークだけではなく、
日常業務のマニュアル化・定型化などの
取り組みも重要な任務であったり
  
「財務・会計」についても
日常の経理・財務業務に加え、
IR・株式上場に向けた専門性が
高い取り組みも担当したり

日常の業務だけではなく、
成長フェーズにあるスタートアップ企業に
特有なミッション・期待する役割などがあるはずです。  

応募時にキャリアのミスマッチが起こる
リスクをヘッジするためにも、
そのような事柄も、求人票で
しっかりと丁寧に伝えておきたいところです。
 
そして、「会社の特長」も
忘れずに伝えておきたい求人情報です。

単なる事業内容や商品・サービスではなく
・「創業の想い」
・「事業の新規性/社会性」
・「商品・サービスの先進性」など、
スタートアップ企業ならではの
"エッジが効いた"会社の特長
しっかりと言葉・文章に書き起こして
求職者に訴求しておきたいところです。
※とはいえ、求人広告で"自虐"・"炎上"などは
 「やってはいけない御法度」と考えています


開業以来10年にわたり
本連載コラムや「求人票の書き方セミナー」等で
機会に繰り返しお伝えしているように
「求人とは、集客。」
「求人票も、広告。」
です。
 
広告がそうであるように、
求人情報も自社が訴求する/したいターゲットに
求人コピーが刺さらなければ、
集客はおぼつかなることは同じです。

話しは横道に逸れてしまいますが、
40年来、音楽/ライブが道楽の私には、
「よく伸びる声/澄んだ〇〇の声」とか
「ほっこりとした〇〇なステージ」とか
「若い才能と感性に溢れた〇〇」 とかの
"よくみかける便利な言葉/表現/言い回し"
 
そんな"美辞麗句のフォーマット"てんこ盛り・
オンパレードな音楽/LIVEのレビューを読んでも、
そのアーティスト/ステージに対する、
書き手の熱量やリスペクトを
イマイチ感じることができず響かないように
 
本当は、求職者に伝えたい大事なことや創業の想いがあるのに、
"みんなが使っている"から、
「それが流行り」と思ってしまって、
どこの会社の求人でも使っているような
よくある・使い古された常套句に
"右へならえで落ち着き"
「求職者が選べない求人票」
なってしまうことは本当に勿体ないことと、
求人コンサルの現場でも実感しています。
  
「アットホームな職場です」も
「やりがいのある仕事です」も   
 
求人情報の文脈・構成や、
その表現・言い回しを変えるだけで、
読み手の印象はガラリと変わります。
  
みなさんは、どんな言葉/表現で
だれに・なにを・どう伝えますか?

 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。


本コラムでご紹介したデータ、
詳しくは下記【出典・引用】各URLから
ご確認ください

 

【出典・引用】

経済産業省 2023.04.28 
2023年版中小企業白書・小規模企業白書をまとめました
  
中小企業庁 中小企業白書ページ

 
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 


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