「令和4年版 労働経済の分析」(労働経済白書)
労働経済白書とは、一般経済や雇用、労働時間などの
現状や課題について、統計データを活用し分析する報告書
2022年9月6日 厚生労働省は
73回目となる白書を公開しました。
公開された白書には、
求人募集・採用活動の参考となる
データ・分析資料も掲載されています。
今回のコラムは、
「企業が求めるIT人材」にフォーカス
調査結果の概要をご紹介し、
求人票の書き方を考察します。
※以下の資料は、厚生労働省ホームページに
公開されている資料より引用します。
[令和4年版労働経済白書より] 企業が"最も重要と考える"IT人材
「令和4年版労働経済白書」
※白書詳細は、下記
【出典・引用】URLからご確認ください。
欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 企業が求めるIT人材像と求人票の書き方 )
事業会社が最も重要と考えるIT人材像
IT企業が最も重要と考えるIT人材像
社内でその育成が困難であれば、
求人を出し、転職希望者を採用して
自社に迎え入れることになります。
IPAの分類にもあるように、
その専門性が細分化されているIT人材像の現状
ただ単に、求人票に
「IT担当者/システム室長 求ム」だけでは
反響/応募がおぼつかないことは想像に難くありません
2012年(平成24年)以来、10年にわたって
弊所が本連載コラムや商工会議所などでの
「求人票の書き方セミナー」等の機会に
繰り返しお伝えしていることは
「求人とは、集客。」
「求人票も、広告。」
という視点・考え方
広告を創るには、
「自社の広告を読んで欲しいターゲット」
が存在するはずです。
このターゲットを求人に置き換えると
それは「欲しい人材像/求める人材像」となります。
まずは、
「欲しい人材/求める人材に、
自社の求人に興味・関心を持ってもらい、
しっかりと読んでもらうこと」
人手不足で売り手市場の転職者は、
「どこの会社の仕事が、自分の転職動機を満足させるものか?」
「同じ仕事をするなら、どっちの職場・会社がいいだろうか?」
そんな視点で、各社の求人を取捨選択し
"応募する・しない"を判断しています。
求める人材が自社求人に興味・関心を示すような要素が
自社の求人情報に適切な分量で・的確に網羅され、
自社の求人のどこかに興味・関心を示してもらえなければ・・・
いくらお金をかけて目立つところに求人を出しても
自社求人転職希望者から"スルー"されてしまう内容であれば・・・
それは、広告効果ゼロの響かない求人です。
各所の「求人票の書き方セミナー」などの機会にお伝えしていますが
求人票で「読んでもらうこと」の大切な要素は
「仕事/職場/会社を知ってもらう・興味を持ってもらう情報」
客観性や具体性や独自性のある
「自社の仕事・職場・会社の魅力」です。
事業会社/IT企業ともに最も重視された
プロダクトマネージャーであれば
・自社のデジタル事業のこと
・自社デジタル事業の体制やメンバーのこと
・リーダーとして期待することや処遇面 など
IT企業で相対的な重要度が高い
先端技術エンジニア・エンジニア/プログラマーであれば
・自社が求める技術分野・レベル・スキル
・自社の開発体制/開発環境のこと など
事業会社で相対的な重要度が高い
ビジネスデザイナー・データサイエンティストであれば
・自社が取り組もうとしているデジタル事業のこと
・データ解析・分析を担う具体的な事業・業務
・入社後に期待する役割・成果の具体的な指標 など
「詳しい求人票」とは文章量・情報量のことではありません。
むしろ、文字で真っ黒に埋め尽くされた求人票は、その見た目からして
読むことすら敬遠される・一見してスルーされる一因となるリスクも・・・
自社が求めるIT人材の興味・関心に寄り添い、応募する・しないを
的確に判断できる適切な情報をしっかりと網羅している求人票
つまり「情報の質が高い求人票」が読み手にとっての
「詳しい求人票・響く求人票」であることは、広告のそれと同じです。
求人票も書き方・伝え方次第で
その印象はガラリと変わります。
みなさんは、仕事を探しているみなさんに
求人票で「なにを・どう」伝えたいですか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
【出典・引用・参考】
厚生労働省 報道発表 2022.09.06
「令和4年版 労働経済の分析」を公表します
▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27381.html
令和4年版 労働経済の分析
▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/21/21-1.html
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。