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  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 令和4年版労働経済白書で考察"企業が求めるIT人材"と求人票の書き方 [#15-2022]
 

令和4年版労働経済白書で考察"企業が求めるIT人材"と求人票の書き方
[#15-2022]

2022/09/26

***企業が求めるIT人材像と求人票の書き方***

 

「令和4年版 労働経済の分析」(労働経済白書)


労働経済白書とは、一般経済や雇用、労働時間などの
現状や課題について、統計データを活用し分析する報告書


2022年9月6日 厚生労働省は
73回目となる白書を公開しました。


公開された白書には、
求人募集・採用活動の参考となる
データ・分析資料も掲載されています。

     

今回のコラムは、
「企業が求めるIT人材」にフォーカス

調査結果の概要をご紹介し、

求人票の書き方を考察します。


※以下の資料は、厚生労働省ホームページに
公開されている資料より引用します。

[令和4年版労働経済白書より] 企業が"最も重要と考える"IT人材

 

「令和4年版労働経済白書」

第Ⅱ部 第3章 第3節 のテーマは
「第3節 介護・福祉分野やIT分野へキャリアチェンジする者の特徴

コラム2-4「産業界におけるDXの進展とIT人材需給の動向について」では
(独)情報処理推進機構(以下「IPA」)の「DX白書2021」等のデータから
 産業界におけるDXの進展と求められるIT人材などの概観が
掲載されています。

IPAによる下表「デジタル事業に対応する人材」の分類に基づいた
一般の事業会社・IT企業各々の「最も重要と考え育成していきたいIT人材」
企業が"今、最も求めているIT人材"について以下の集計結果が報告されています。
 

※デジタル事業に対応する人材の分類
 
図表出典:令和4年版 労働経済の分析 第Ⅱ部 第3章 第3節 コラム2-4

コラムで、全体を概観すると
・事業会社/IT企業を問わず
 デジタル事業の実現を主導するリーダー
 「プロダクトマネージャー」の割合が高い
 cf.
  事業会社:29.6% IT企業:32.3%
 
・IT企業では
 「先端技術エンジニア」・「エンジニア/プログラマー」の割合が高い
 cf.
  先端技術エンジニア:12.5%(5.3%)
  エンジニア/プログラマー:24.7%(16.3%)
  ※( )内は事業会社
 
・事業会社では
 「ビジネスデザイナー(デジタル事業の企画・立案・推進等を担う人材)」・
 「データサイエンティスト(事業・業務に精通したデータ解析・分析ができる人材)」の割合が高い
 cf.
  ビジネスデザイナー:28.3%(16.4%)
  データサイエンティスト:9.5%(3.1%) 
  ※( )内はIT企業

そんな特徴がうかがえる調査結果となっています。

 
※白書詳細は、下記 【出典・引用】URLからご確認ください。    

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 ( 企業が求めるIT人材像と求人票の書き方 )

 

事業会社が最も重要と考えるIT人材像

IT企業が最も重要と考えるIT人材像


社内でその育成が困難であれば、

求人を出し、転職希望者を採用して

自社に迎え入れることになります。

 

IPAの分類にもあるように、

その専門性が細分化されているIT人材像の現状

 

ただ単に、求人票に

「IT担当者/システム室長 求ム」だけでは

反響/応募がおぼつかないことは想像に難くありません

 

2012年(平成24年)以来、10年にわたって

弊所が本連載コラムや商工会議所などでの

「求人票の書き方セミナー」等の機会に

繰り返しお伝えしていることは 

    

「求人とは、集客。」

「求人票も、広告。」

という視点・考え方


広告を創るには、

「自社の広告を読んで欲しいターゲット」

が存在するはずです。

 

このターゲットを求人に置き換えると

それは「欲しい人材像/求める人材像」となります。


まずは、

欲しい人材/求める人材に、

 自社の求人に興味・関心を持ってもらい、

 しっかりと読んでもらうこと」

ことが応募につながる第一歩

 

人手不足で売り手市場の転職者は、

「どこの会社の仕事が、自分の転職動機を満足させるものか?」

「同じ仕事をするなら、どっちの職場・会社がいいだろうか?」

そんな視点で、各社の求人を取捨選択

"応募する・しない"を判断しています。


求める人材が自社求人に興味・関心を示すような要素が

自社の求人情報に適切な分量で・的確に網羅され、

自社の求人のどこかに興味・関心を示してもらえなければ・・・

 

いくらお金をかけて目立つところに求人を出しても

自社求人転職希望者から"スルー"されてしまう内容であれば・・・


それは、広告効果ゼロの響かない求人です。


各所の「求人票の書き方セミナー」などの機会にお伝えしていますが

求人票で「読んでもらうこと」の大切な要素は

「仕事/職場/会社を知ってもらう・興味を持ってもらう情報」


客観性や具体性や独自性のある

「自社の仕事・職場・会社の魅力」です。 

   

事業会社/IT企業ともに最も重視された

プロダクトマネージャーであれば

・自社のデジタル事業のこと

・自社デジタル事業の体制やメンバーのこと

・リーダーとして期待することや処遇面 など

 

IT企業で相対的な重要度が高い

先端技術エンジニア・エンジニア/プログラマーであれば

・自社が求める技術分野・レベル・スキル

・自社の開発体制/開発環境のこと など

 

事業会社で相対的な重要度が高い

ビジネスデザイナー・データサイエンティストであれば

・自社が取り組もうとしているデジタル事業のこと

・データ解析・分析を担う具体的な事業・業務

・入社後に期待する役割・成果の具体的な指標 など



「詳しい求人票」とは文章量・情報量のことではありません。


むしろ、文字で真っ黒に埋め尽くされた求人票は、その見た目からして

「とっつきにくい求人」・「ややこしそうな求人」の印象を与えてしまい

読むことすら敬遠される・一見してスルーされる一因となるリスクも・・・


自社が求めるIT人材の興味・関心に寄り添い、応募する・しないを

的確に判断できる適切な情報をしっかりと網羅している求人票

つまり「情報の質が高い求人票」が読み手にとっての

「詳しい求人票・響く求人票」であることは、広告のそれと同じです。

 

   

求人票も書き方・伝え方次第で

その印象はガラリと変わります。

 

みなさんは、仕事を探しているみなさんに

求人票で「なにを・どう」伝えたいですか?


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

 


【出典・引用・参考】

厚生労働省 報道発表 2022.09.06
「令和4年版 労働経済の分析」を公表します

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27381.html

 

令和4年版 労働経済の分析

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/21/21-1.html

※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 


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