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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 「常勤職員」/「給与25歳例 25万円」この求人コピー アウト?セーフ? [#07-2021]
 

「常勤職員」/「給与25歳例 25万円」この求人コピー アウト?セーフ?
[#07-2021]

2021/01/28
 

【連載コラム:求人票の書き方 #07-2021】


「給与25歳例 25万円」
    
巷の求人情報・採用ページなどで
よくみかけるキャッチコピーです。
 
しかし、2020年11月に発行された
求人情報提供ガイドラインに照らしてみると
その表現が適正かどうか悩ましいコピーです。
 
今回のコラム、
ガイドラインの概要をご紹介し、
求人票の書き方も検証します。
  
※以下の資料は、
求人情報適正化推進協議会ホームページ公開資料等から引用します。

ガイドラインで読み解く 求人コピー「常勤職員」/「給与25歳例 25万円」の是非

  

今回のコラムでご紹介する資料は
求人情報適正化推進協議会が
2020年11月に発行した
「追記版 求人情報提供ガイドライン」

 

 

 

このガイドラインの主な対象は、

・WEBやフリーペーパー、折込求人紙などの求人情報専門メディア

・新聞や雑誌等の一般メディアを発行する事業者

・直接応募が可能な職業紹介機関における求人情報サービス等

とのことですが、そのコンテンツは求人票や採用ページの

作成指針としても極めて参考となるものです。


「4 ガイドライン解説」では
求人情報掲載明示項目ごとに
具体的な考え方・例示を交え
制定したガイドラインを解説しています。
 

今回ピックアップした 求人コピーの是非は  

ガイドライン 掲載明示項目の

・雇用形態・雇用期間の定めの有無

・賃金(採用時に支払われる最低支給額)

に関する解説からの事例です。 

  
ここからは、ガイドラインに沿って
求人票の書き方を検証します。

 

欲しい人材に響く! 求人票の書き方( ガイドラインで読み解く 雇用形態・賃金の書き方 )

     

ガイドラインでは、 

■ 雇用形態・雇用期間について

 「雇用期間の有無は、無期雇用なのか、有期雇用なのか、

 その2種類が判別できる表記にするのが基本」

■ 賃金について

「今回の募集で、一律に支払われる最下限の給与金額を表記」

「最下限の金額には、残業手当や歩合給など変動するものは含まないよう」         

と解説しています。

  

■ 雇用形態・雇用期間の表記

 

本ガイドラインでは、さきほどの解説に加え、

「正社員、契約社員、アルバイト、パートタイマーなどがわかる表記」もポイント    

 ・「常勤職員」の表記は、正社員かどうか不明なため"×"

 ・「①正看護師②准看護師」の表記は、雇用形態がないため"×" 

と解説しています。

 

■ 賃金の表記

 

本ガイドラインのポイントは

「一律に支払われる/最下限の給与金額」の適正表記

 

「最下限金額とみなせないため不可の例」として

  

・「給与 手取り20万円」

・「給与 およそ20万円」 

などは、控除後の手取り金額・およその金額表記のため"×"

  

・「月20万円以上(残業手当含む)」

・「月20万円以上(交通費含む)」

など、金額が変動する手当を含む表記のため"×" 

  

・「月収25万円」

・「給与25歳例 25万円」

などの月収や例表記は、最下限とはみなせないため"×"

 

一般的に月収とは総収入のことを指し

「一律に支払われる額」でないため最下限かどうか不明確

    ▽

月収や例表記とする場合には

「最下限を表記した上での併記」を推奨しています。

   

さらに、今回のコラムでピックアップした

雇用形態・賃金の書き方について、

「試用期間や見習い期間、研修期間など名称に関わらず

 入社後一定期間について異なる雇用形態や賃金等の条件を

 設定している場合にはその期間と具体的な内容を記載すること」   

とも解説しています。

 

詳しくは、本コラムの最後に掲載致しました

【出典・引用】URLをご参照・ご確認ください

  

※弊所「求人票の書き方セミナー」では

オリジナルな改善事例をご提案していますが、

ここでは諸事情により割愛致します。 

 

 

さて、最近になってあちこちでみかける

「求人票の書き方ノウハウ」

そんなコンテンツの類いには

・【職種】欄で求職者の興味を引きましょう

・【職種】欄は目立つので文字数いっぱいでアピールしましょう

などといった"書き方のノウハウ"も散見します。

     

では、求人票の【職種】欄

「プレス工(常勤社員/月収25万円/未経験者研修期間あり)」

たとえば、こんな求人コピーで求職者にアピールすることは適正か否か?

       

このガイドラインに照らし、

よくよく検討しておきたいところです。

※ちなみに、

 ハローワーク求人票「職種」欄は最大で28文字

 本コラムのため当方が創作した上記文例の文字数は28文字

 今回もがんばって文字数いっぱいにアピールしてみました。

 

   

2012年(平成24年)以来、

本連載コラム・求人票セミナーなどで

繰り返しお伝えしていますが、 

「求人とは、集客。」

「求人票も、広告。」です。

   

ですが、そこは

"なんでもあり"な世界ではありません。

   

広告の世界もそうであるように求人広告も

提供する求人情報を適正化すべく

さまざまな自主規制・ルールが存在します。

    

たくさんの応募者を集めるために、

応募者の目を惹く求人広告にするために

インパクトがありそうなキャッチコピーや

求人フレーズで求人票を書いたとしても

   

そのキャッチコピー・求人フレーズが

時代の要請に外れた表記になってしまえば、

そこでアウト。

 

今回ご紹介した

「雇用形態・雇用期間」の表示

 

ハローワークの求人票では

【雇用形態】欄や【雇用期間】欄を

別途設けて明示していますが、

自社採用ページで募集要項を自作して

掲載する場合には見落としがちな項目です。

 

そして、賃金・給与は募集条件で重要な項目の一つ

 

曖昧な例表記は、かえって読み手を惑わせ、

入社後のトラブル・早期離職の火種となる

リスクをも抱えます。

 

 

求人票も書き方次第

求人情報も伝え方次第

   

みなさんは、まだ見ぬ"欲しい人材"に

どんな言葉で・なにを・どう伝えますか?   



    
弊社では、
ハローワーク求人票をはじめ、

採用ページ・各種求人媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。

 


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
 
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 

【出典・引用】

求人情報適正化推進協議会
「求人情報提供ガイドライン」

http://tekiseika.jp/

 


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