11月有効求人倍率 全国平均:2か月連続上昇 大阪:14か月ぶりに上昇

令和2年11月 大阪府の状況

・有効求人倍率（季節調整値）1.12倍
　前月より 0.02ポイント上昇(14か月ぶりの上昇)
　
・有効求人数（季節調整値）180,978人
　前月より  3.2%増加(2か月連続の増加)    
・有効求職者数（季節調整値）161,975人
　前月より 1.9%増加(7か月連続の増加)

　　　

ちなみに、

正社員の有効求人倍率は0.86倍。
17か月連続で前年同月を下回り、
令和2年5月以降引き続き1.00倍を下回っています。

今月の状況について、
大阪労働市場ニュース（令和2年11月分）
ヘッドラインには、以下の分析コメントが
掲載されています。
　
「現下の雇用失業情勢は、求人が底堅く推移する中、
引き続き求職の増加が続いており、厳しさがみられる。」
※原文のまま引用
 
なお、
近畿有効求人倍率（季節調整値）は、
前月より0.01ポイント上昇し、1.03倍。
こちらも11か月ぶりに上昇に転じています。

令和2年11月 全国の状況

・令和2年11月の有効求人倍率は、1.06倍(前月比0.02pt上昇)
・令和2年11月の新規求人倍率は、2.02倍(前月比0.20pt上昇)

11月の新規求人数（原数値）は、
前年同期比で21.4%減
　
「産業別」では
　・宿泊業、飲食サービス業：34.7%減
　・情報通信業：33.4%減
　・生活関連サービス業、娯楽業：32.9%減
　・卸売業,小売業：27.4%減
　・運輸業,郵便業：27.1%減
などの業種での顕著な減少幅がうかがえます。

正社員の有効求人倍率（季節調整値）は、
前月より改善し0.80倍。

有効求人倍率 1.06倍は、
18か月ぶりに上昇に転じた昨月に続き
「２か月連続の上昇」となりました。
※季節調整値での比較　　

■ 都道府県別 有効求人倍率（受理地別）

・最高は福井県の1.51倍
　岡山県：1.43倍
　島根県：1.38倍
　香川県：1.31倍
　岐阜県：1.27倍
　秋田県：1.25倍
　山口県：1.23倍
　茨城県：1.23倍
　鳥取県：1.22倍
　がこれに続きます
　

・最低は沖縄県の0.71倍　
「1.00倍割れ」となったのは
　・北海道　：0.99倍
　・青森県　：0.97倍
　・栃木県　：0.96倍
　・埼玉県　：0.89倍
　・千葉県　：0.86倍
　・神奈川県：0.75倍
　・山梨県　：0.99倍
　・静岡県　：0.96倍
　・滋賀県　：0.84倍
　・京都府　：0.97倍
　・兵庫県　：0.93倍
　・和歌山県：0.95倍
　・高知県　：0.97倍
　・長崎県　：0.94倍
　・沖縄県　：0.71倍
の15道県　

また、上記大阪府を除く、

近畿各府県は

　・滋賀県：0.84倍(0.81倍)
　・京都府：0.97倍(1.01倍)
　・兵庫県：0.93倍(0.93倍)
　・奈良県：1.11倍(1.10倍)
　・和歌山県：0.95倍(0.98倍)

　　※1.季節調整値

　　※2.( )内は前月値

で推移しています。　　　　

【ご参考データ】
過去の有効求人倍率 下落幅の推移　
　
厚生労働省公表資料から、
昭和49年1月の近辺の有効求人倍率の
推移をさかのぼってみました。

■昭和の時代　　

1973年(昭和48年)11月から
1974年(昭和49年)12月までの推移は
　
　1973年(昭和48年)11月：1.93倍
　　　　　　▽　
　1974年(昭和49年)12月：0.79倍
　
　この間の下落幅は1.14pt減
　1年と1ヵ月(13ヵ月)で急下降
　　
　1974年(昭和49年) 各月は
      1月：1.64倍  2月：1.53倍  3月：1.45倍
      4月：1.34倍  5月：1.35倍  6月：1.27倍　
      7月：1.18倍  8月：1.09倍  9月：1.02倍　
     10月：0.95倍 11月：0.88倍 12月：0.79倍
　で推移

　
　1975年(昭和50年) 各月は
      1月：0.75倍  2月：0.71倍  3月：0.67倍
      4月：0.68倍  5月：0.63倍  6月：0.59倍　
      7月：0.56倍  8月：0.55倍  9月：0.55倍　
     10月：0.55倍 11月：0.55倍 12月：0.55倍

　で推移

　有効求人倍率が急激に
　落ち込んでいった様がみてとれます。

　ちなみに、統計データによれば
　その後1.00倍を超えたのは
　1988年(昭和63年)6月のことでした。

　
■平成の時代
・1992年(平成 4年)10月から
　2005年(平成17年)11月まで

・2007年(平成19年)11月から
　2013年(平成25年)10月まで
の2期で有効求人倍率が
1.00倍を下回っていました。
※「第5表 - 2 季節調整済有効求人倍率（新規学卒者を除きパートタイムを含む）」より
　
ご参考までに　
2020年(令和2年)、ここまでの推移は
　1月：1.49倍  2月：1.45倍  3月：1.39倍
　4月：1.32倍  5月：1.20倍  6月：1.11倍
　7月：1.08倍  8月：1.04倍  9月：1.03倍
　　
引き続き、今後の動向が注目されます。   　

以上、「速報！」でお伝え致しました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
　
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 
【出典・引用】

大阪労働市場ニュース（令和2年11月分）
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/202012241314_news.pdf
　 
一般職業紹介状況（令和2年11月分）について
▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00049.html

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