【連載コラム:求人票の書き方 #35-2020】
東商/大商/内閣府調査にみる テレワークの状況と課題
1.テレワーク実施率(東商/大商調査結果より)
2.テレワーク実施の効果・実施後の課題(東商/大商調査結果より)
3.テレワーク 就業者の状況(内閣府調査結果より)
欲しい人材に響く! 求人票の書き方( テレワークの時代と求人票の書き方 )
今後、更に進展・進化し、
導入企業も就業希望者も増えるであろう
"テレワーク"・"在宅勤務"という新しい働き方。
ハローワークインターネットサービスでは、
そんな時代を反映して、求職者向けに
「テレワーク・在宅勤務の求人情報検索のしかた」
を公開しています。
紹介されている求人情報検索の方法は
①「在宅勤務」の求人情報
②「在宅勤務可」の求人情報
の2パターン
①では、インターネットサービス
「詳細検索条件」ボタンからの
「在宅勤務」チェックによる検索方法
②では、「フリーワード」欄の
活用による検索方法
そして、
各パターンでの検索結果で表示される
求人情報の留意点・確認ポイントなども
掲載されています。
これらの求人検索方法に対応し、
自社の求人をヒットさせるには
■ ①の求人検索では
求人申込書の「就業場所」欄にある
「□ 在宅勤務に該当」をチェックしておくこと
■ ②の求人検索では、
求人申込書の「職種」欄などで
「在宅勤務可」などキーワードを載せておくこと
などが具体的な対策となります。
※「在宅勤務」以外の検索条件の影響は除きます
しかし、
それはあくまで入り口の
求人戦略/求人票の書き方
「在宅勤務」やその他の
「就業場所」・「希望職種」など
求職者が設定した条件で検索した結果、
ヒットした求人情報が、
自社求人1社のみであったとしても
それで、その求職者が応募してくるとは限りません。
「在宅勤務」・「在宅勤務可」・「在宅ワークOK」
このような求人コピーがあれば、応募が増える・・・
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが、
「求人とは集客。求人票も広告。」です。
この求人コピーのインパクトで
集客効果が見込めるのは、
同じような競合求人が少ない時期だけ。
過去には、
「『正社員登用あり』でパート求人の応募が増える」
などのロジック・ノウハウもよく見かけましたが
それはあくまで、正社員求人が少ない時代の限局的な効果。
同じように、
テレワーク・リモートワークなど
新しい働き方がブーム・トレンドとなり、
各社各様の制度導入が進めば進むほど
そして
テレワークの認知度が上がり、
その働き方への関心が高まれば高まるほど
読み手である求職者の興味・関心は、
キャッチコピーのツカミからより深い部分へ
広告のボディコピーにあたる求人情報の
具体的な内容を読み比べた上での
応募先の検討・選択へとシフトしていくことは
想像に難くありません。
厚生労働省の
「テレワーク総合ポータルサイト」にも
明確に区分・定義されていますが
ひとことで「テレワーク」といっても
その態様は
・在宅勤務
・モバイル勤務
・サテライトオフィス勤務
などのバリエーションがあります。
そして「在宅勤務」といっても
・その頻度が週1〜2日程度であるもの
・週に1度や月に1度など、職場への出勤が必要なもの
・所属する勤務先に原則として出勤しないもの
・1日の一部を在宅勤務で行う「部分在宅勤務(部分利用)」
・1日の全部を在宅勤務で行う「終日在宅勤務(終日利用)」
など、
導入企業の事情・制度設計によって、
そのニュアンスも異なります。
また「在宅勤務」と募集している求人も、
ハローワークインターネットサービスによれば
■「在宅勤務」
「在宅勤務」できる人を募集している求人
■「在宅勤務可」:
「在宅勤務」できる人を募集している求人ではないものの、
求職者の希望等により「『在宅勤務』も可能」とする求人
と明確に区分しています。
誤解を招く曖昧なコピーや求人情報は、
入社後の思わぬトラブルの火種になるどころか、
その先のリスクすらも抱えます。
2020年1月6日、A4片面からA4両面に
そのデザインからリニューアルされた
ハローワークの新・求人票
・表面の「仕事内容」欄は、最大360文字
・裏面の「求人に関する特記事項」欄は、最大600文字
このようなエリアを活用して
・具体的な仕事内容から期待する成果
・ハード・ソフト面の就業環境の情報
・人事評価や処遇といった労働条件など
諸々の切り口から、
「自社の『在宅勤務』・『テレワーク』とは、
どういう働き方であるか」を
わかりやすく・ていねいな言葉/表現で
読み手伝えておきたいところです。
また、
「地方に移住してテレワーク」を希望する
求職者をターゲットにするのであれば、
UIJターンに関する会社の配慮も気になるはずです。
求人票・求人情報には、
"誰でもいいから"ではなく
「読んでほしい・応募してほしい」
読み手が存在します。
読み手が就業に際して抱くであろう
疑問・不安を先回りして解消できるような
心配り・気配りもまた、求職者に刺さる
求人票のコピーライトには大切な要素です。
【ここまでの出典・引用】
ハローワークインターネットサービス 求人情報検索のしかた
「テレワーク・在宅勤務の求人情報検索のしかた」
▽
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/job_offer_search09.html
厚生労働省「テレワーク総合ポータルサイト」
▽
https://telework.mhlw.go.jp/
自社が、新たに人材を採用するにあたっての
・担当して欲しい仕事の内容や役割・期待
・そのために用意できる働き方や就業環境
・給与/手当などの処遇・福利厚生・人事評価
そんな各社の事情が色濃く反映する
求人票のコピーライトに
「こう書けば応募者が増える」な
絶対的な法則や集客フレーズなど
存在することがないことは想像に難くありません。
求人票の書き方で大切なことは
「よそはよそ、うちはうち」の発想
どこに出すか? よりも大切なことは、
「だれに・なにを・どう伝えるか」
「見慣れた表現」・「ありがちな言葉」にはない
自由な発想とオリジナリティあふれる言葉/表現
"自分の・自社の言葉"で紡ぎ、
求職者に語りかける「自社で働く魅力」のリアリティ
自社独自の具体的事実(Fact)を踏まえた
オリジナリティあふれるコピーで訴求する
"求人情報のリアリティ"が
他社求人との違いを先鋭化させるポイントです。
その意識が鮮明であればあるほど、
言葉のチョイスや文章表現は
他社がマネできないオリジナルなものに
なっていくはずです。
求人票も書き方次第、
求人情報も伝え方次第。
みなさんは、まだ見ぬ"欲しい人材"に
なにを・どんな言葉で・どう伝えますか?
弊社では、
ハローワーク求人票、求人・事業所PRシートをはじめ
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。