【連載コラム:求人票の書き方 #33-2020】
人材の過不足状況/重点的に採用したい人材と解消策(「2020年版ものづくり白書」第2章より)
1.ものづくり人材の過不足状況
2.重点的に採用したいと考える人材
3.ものづくり人材の確保などの人手不足解消策
欲しい人材に響く! 求人票の書き方( 中途採用の強化 求人票への展開 )
中小企業の人手不足解消策の1位
「中途採用の強化」
ひとことで「中途採用」といっても
上記2.でみたように
その人材像は、求人企業の
募集背景によって、
そのニーズはさまざまです。
中途採用で欲しい人材
その人材が求人票をみて
"応募する・しない"を
判断する求人情報は?
その参考となるデータが
「2017年版中小企業白書」で
報告されています。
「現職の従業員規模別 現職の入職理由の割合」
従業員規模を
5人〜 29人
30人〜 99人
100人〜229人
300人以上に区分/集計した
ヒストグラムを俯瞰すると
どの従業員規模の企業においても
求職者の現職への入職理由は、
・「仕事の内容に興味」
・「労働条件が良い」
・「能力・個性・資格を活かせる」
が上位に
「収入が多い」・「会社の将来に期待」
については規模が大きくなるほど
割合が上昇する傾向がみられるものの
その占率からは
求職者は、自分にとって
・仕事内容が合いそうな会社か?
・労働条件が良さそうな会社か?
・能力/経験が活かせそうな会社か?
そんな判断基準を重視して最終的な
「入社する・しないを決定している」ことが
うかがえます。
【図表出典・引用】
中小企業庁 中小企業白書(白書・統計情報)
▽
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
そして
ものづくり企業全体が抱く
人手不足感の高さ・危機感
同業他社の求人が競合するなか、
いかにして
・自社求人を見つけてもらうか
・自社求人に興味をもってもらうか
・他社との比較で自社求人を選んでもらうか
中途採用でも新卒採用でも
・求職者が就職先に求めるもの
・求職者が活かしたい強み・経験
・求職者が抱く将来のキャリアプラン
など、事情・背景はさまざま。
その判断基準は、
・「この仕事・この職場・この会社、アリ?ナシ?」
・「話を聴いてみる?面接を受けてみる?」
・「応募する?しない?」
"自分にとっては・・・"
そんなフィルターがかかった
主観的尺度であろうことは想像に難くありません。
とすれば、
求人票のコピーライトに
「こう書けば応募者が増える」な
絶対的な法則や集客フレーズなど
存在することがないこともまた、
想像に難くありません。
求人票の書き方で大切なことは
「よそはよそ、うちはうち」の発想
「見慣れた表現」・「ありがちな言葉」にはない
自由な発想とオリジナリティあふれる言葉/表現
"自分の・自社の言葉"で紡ぎ、
求職者に語りかける「自社で働く魅力」のリアリティ
自社独自の具体的事実(Fact)を踏まえた
オリジナリティあふれるコピーで訴求する
"求人情報のリアリティ"が
他社求人との違いを先鋭化させるポイントです。
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが、
「求人とは集客。求人票も広告。」です。
どこに出すか? よりも大切なことは、
「だれに・なにを・どう伝えるか」
その意識が鮮明であればあるほど、
言葉のチョイスや文章表現は
オリジナルなものになっていくはずです。
求人票も書き方次第、
求人情報も伝え方次第。
2020年1月6日に一新された
ハローワークの求人票
「一般求人」も
A4片面からA4両面に
デザインからリニューアル
表面の「仕事内容」欄は、最大360文字
裏面の
・「事業内容」欄は、最大90文字
・「会社の特長」欄は、最大90文字
・「求人に関する特記事項」欄は、最大600文字
また、求人票には表示されませんが、
新設された
「⑥求人PR情報」の
・事業所からのメッセージ欄:最大600文字
「事業所登録シート②」に新設された
事業所PR情報の各項目
・⑤ 福利厚生の内容:最大510文字
・⑥ 研修制度の内容:最大144文字
・⑦ 両立支援の内容:最大511文字
など
従前に比べ、
求職者にPRできる項目も文字数も増量され
インターネットへの求人情報公開も
従前から大きく刷新されています。
求人票・求人情報には、
"誰でもいいから"ではなく
「読んでほしい・応募してほしい」
読み手が存在します。
その読み手とは、
みなさんがイメージする
"一緒に働いて欲しい人材" です
みなさんは、まだ見ぬ"欲しい人材"に
なにを・どんな言葉で・どう伝えますか?
弊社では、
ハローワーク求人票、求人・事業所PRシートをはじめ
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。