[H30年度介護労働実態調査] 介護人材の選択 現在の職場に就職した理由
[#23-2019]

【連載コラム：求人票の書き方 #23-2019】

"介護人材の確保"
　
2019年8月9日
公益財団法人介護労働安定センターは
「平成30年度 介護労働実態調査結果」を
公表しました。
　　
9,102事業所・労働者22,183人からの
調査結果にみる介護労働の実態には、
人材確保に関するデータも公表されています。
　
今回のコラム、調査結果から
職場の選択に関するデータをピックアップ、
求人票の書き方を検証します。

※以下の資料は、介護労働安定センター

ホームページで公開されている資料より引用します。

労働者調査にみる「現在の法人（職場）に就職した理由」

"現在の法人(職場)に就職した理由"

  
全体では
「通勤が便利だから」：37.3%
「資格・技能が活かせるから」:36.9%
「やりたい職種・仕事 内容だから」：35.4%
「働きがいのある仕事だと思ったから」：35.1%
などが上位
　
その他の選択肢では、
「賃金水準が適当だから」：9.6%
「福利厚生が充実しているから」：5.6%
「教育研修等が充実しているから」：2.2%

現在の職場への就職を決定する要素として、
労働者自身が感じる「仕事・労働条件（賃金を除く）」に
関する項目が上位に挙がっていることが特徴的です。

さらに内訳でみると
男性では
「働きがいのある仕事だと思ったから」：33.8%
「やりたい職種・仕事内容だから」:32.7%
が上位に

女性では
「通勤が便利だから」：40.8%
「資格・技能が活かせるから」:39.5%
が上位に

また、職種別での特徴として
・訪問介護員では
　「労働日、労働時間が希望とあっているから」：28.4%
・介護支援専門員では
　「資格・技能が活かせるから」：51.9％、
　「やりたい職種・仕事内容だから」： 43.4％、
・介護職員では
　「通勤が便利だから」：41.5％
などの選択肢が、他職種との相互比較で
高くなっている傾向も報告されています。
 

　
【出典・引用】

介護労働安定センター 2019.08.09
—平成30年度 介護労働実態調査結果について—
▽
http://www.kaigo-center.or.jp/report/2019_chousa_01.html

欲しい人材に響く！　求人票の書き方（やりがい・働きがい 求人情報の伝え方）

"現在の職場に就職した理由"の上位
　　
「やりたい職種・仕事内容だから」
「働きがいのある仕事と思ったから」
　
やりたい仕事・働きがいのある仕事の
"やりたい"・"働きたい"は、
個々の求人票の読み手が感じる主観。
　　
そして、
「通勤が便利だから」
「労働日、労働時間が希望とあっているから」
などの労働条件に関する選択肢もまた、
求人票の読み手の個々の事情で左右される事柄。
　
そして、調査結果からは
男女・職種で異なる選択の
傾向・特徴がみてとれました。
　　　　
求人情報の出し手が意識・配慮しておくべきは
想定する求人ターゲット（読み手）が、
応募する・しないを判断できる要素を
求人情報として的確に伝えておくことです。　
　　　　
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが、　
「求人とは集客。求人票も広告。」です。
　
「応募がある」ということは、
「興味を持った求職者から選ばれた求人」であること。

どこに出すか？ よりも大切なことは、
「だれに・なにを・どう伝えるか」です。
　　
"人材像の明確化"
求人戦略でよく語られる事柄ですが、
それは、求めるスペックだけが要素ではありません。

性別・年齢・経験など諸々の属性からも
導かれる"職場の選択理由"

就職で重視する事柄や興味・関心を惹く事柄を
可能な限り網羅し、

求人票の内容が"欲しい人材に選ばれるコンテンツ"で
あることがポイントです。 
　
「他社とは違う仕事・職場・会社の魅力」を、
リアルで明確なメッセージで訴求することが

ポイントです。

そして、

読み手の主観・個々の事情による選択であることは、
「求人情報でなにを伝えるかの正解は、一つではない。」と

いうことでもあります。

　
求人コンサルティングの現場で

仕事の内容・職場の特長・事業所の特長　などを　　　　

経営者・人事担当者のみなさまからお話しをお伺いしても、
語られる具体的な内容・表現・言葉のチョイスは百社百様です。
　　　
そのオリジナリティは、

他社求人との違いが鮮明になる情報でもあり、
求人票の読み手が興味・関心を惹く素材の種です。

よくある表現・曖昧なコピーや、
仰々しい表現・盛ったコピーで訴求するより
自社独自の具体的事実(Fact)を踏まえた
オリジナリティあふれるコピーで訴求する情報のリアリティ。
　　
そんな、

"自社独自(= 他社との違い)"を踏まえ、

読み手の興味・関心を明確に意識し、訴求するコンテンツが、

より、読み手に響く求人情報であろうことは、想像に難くありません。
　　

求人票も書き方次第、

求人情報も伝え方次第。

どこに出すか？よりも、
だれに・なにを・どう伝えるか？　 

「情報の羅列」では読み手が疲れるだけ。
一方的に大量な情報を発信・提供しても
"読み手に受け取ってもらえなければ"
何の意味もありません。　

求人票でも・有料求人広告でも・採用ページでも

その伝え方の本質は、

なんら変わるところはありません。
　　
弊社では、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
良い採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。　

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

みなさまのご参考になれば幸いです。

※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基に、

コラム記事として掲載しています。