【連載コラム:求人票の書き方 #08-2019】
平成から令和へ。
G.W.直前の
平成31年4月26日
「2019年版中小企業白書」が
中小企業庁ホームページに
公表されました。
第1部 第4章のテーマは
「人手不足の状況」
平成最後の白書にも
求人・採用に関する
興味深いデータが報告されています。
今回のコラムは、
"平成の新規求人数推移"を
ピックアップ。
求人票の書き方も検証します。
※以下の資料は、中小企業庁ホームページで
公開されている資料より引用します。
「2019年版中小企業白書」 事業所規模別新規求人数の推移
1996年(平成8年)から2018年(平成30年)の推移
「2019年版中小企業白書」では
新規求人数の状況を事業所規模別に比較しています。
白書によれば
・従業員500人以上の事業所は、
ほぼ横ばい
・従業員30〜99人、100〜499人の事業所は、
緩やかな上昇
そして、
従業員29人以下の事業所では、
2009年(平成21年)以降は、
新規求人数は、大幅に増加して推移しています。
また白書では、
"従業者規模別"の雇用者数の推移も調査
・500人以上の事業所は、右肩上がり
・100人〜499人の事業所は、強含み
・29人以下の事業所は、右肩下がり
と分析、結びでは小規模事業所の
人材確保の状況についてもコメントしています。
【出典・引用】
2019年版「中小企業白書」「小規模企業白書」を公表します
▽
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/190426hakusyo.html
2019年版「中小企業白書」
▽
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
欲しい人材に響く! 求人票の書き方 従業員29人以下(30人未満)事業所の求人戦略
上記、2019年版中小企業白書のデータでみえてきた
従業員29人以下(30人未満)事業所の人材確保の状況。
「新たな雇用の確保が難しいと考えられる」と
白書でもコメントがある通り、
求人専門家派遣・求人票ライティングなども
このゾーンの事業所様からのオーダーが大半です。
訴求力ある求人票のライティング
突破口となるひとつの着眼点は、
初めてスタッフを雇用する企業を除いて
スタッフの多い・少ないにかかわらず、
"既に働いているスタッフがいる"という事実です。
・スタッフが感じる、仕事の面白さ
・スタッフが感じる、職場の良さ
・スタッフが感じる、会社の特長
「職場に定着しているスタッフ」とは、
おそらくは"求める人材像"に近い人たち。
とすれば、このような要素は
仕事を探している人たちのなかで、
スタッフと同じ価値観を持つ
"応募して欲しい人材"が興味・関心を抱く、
求人票の訴求力を強化する可能性を秘めた素材です。
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが
求人とは、集客。です。
よくある表現・コピーで訴求するよりも
具体的事実(Fact)を踏まえた自社独自、
オリジナリティあふれるコピーでの訴求。
スタッフの声から湧き上がるリアリティが、
より読み手である求職者に響く情報となり、
応募に繋がるであろうことは、想像に難くありません。
そして、求人票も広告です。
どこに出すか?よりも、
だれに・なにを・どう伝えるか?
スタッフの声から集めた素材を
だれに向けて、
どんな言葉で、
どんな構成で訴求するか?
その伝え方の本質は、
コピーライティングのそれと、
なんら変わるところはありません。
"応募がある"ということは
読み手である求職者が
求人情報のどこか・なにかに興味・関心を覚え、
「詳しい話を聴いてみたい」心理状態となっていること。
そのための情報発信の本質は、
普段の広告・広報活動と
なんら変わるところはありません。
そして、その視点で捉えると、
ハローワークの求人票も求人広告、です。
応募者を集客するツールとして
求人票も書き方次第。
求人媒体の選択肢として、
ご活用頂ければと存じます。
最最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基に、
コラム記事として掲載しています。