【平成30年版 労働経済白書】正社員・非正社員「勤め先を選んだ理由」
[#27-2018]

【連載コラム：求人票の書き方 #27-2018】

「平成30年版 労働経済白書」

2018.09.28 厚生労働省から公表されました。

70回目の公表となる今回の分析テーマは、
「働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について」

約350ページに及ぶ、多面的な分析には、
求人・募集にも参考となるデータも報告されています。
 
今回のコラム、
その調査結果をご紹介、
求人票の書き方を検証します。

※以下の資料は、厚生労働省ホームページ

　公開データから引用します。

転職前後の雇用形態別「現在の勤め先を選んだ理由」

「平成30年版 労働経済白書」
第Ⅱ部第4章第1節のテーマ

「我が国の転職市場をめぐる状況について」
　

転職前後の雇用形態を
・正社員⇒正社員
・非正社員⇒正社員
・非正社員⇒非正社員　の
３つに区分

「現在の勤め先を選んだ理由」
各区分のTOP3は以下の結果となっています。

【正社員⇒正社員】
　「仕事の内容・職種に満足がいくから」：46.3%
　「自分の技能・能力が活かせるから」　：40.4%
　「労働条件（賃金以外）がよいから」　：26.1%

【非正社員⇒正社員】
　「自分の技能・能力が活かせるから」　：53.1%
　「仕事の内容・職種に満足がいくから」：46.2%
　「労働条件（賃金以外）がよいから」　：28.2%

【非正社員⇒非正社員】
　「仕事の内容・職種に満足がいくから」：41.7%
　「自分の技能・能力が活かせるから」　：34.9%
　「労働条件（賃金以外）がよいから」　：29.7%

「賃金が高いから」を理由とした回答は、
　・正社員⇒正社員　　：14.0%
　・非正社員⇒正社員　：14.7%
　・非正社員⇒非正社員：12.1%

各雇用形態区分を通じて、
低い選択理由となっています。

また、理由の回答を相対比較すると
・【正社員⇒正社員】では、
　「会社に将来性があるから」は、相対的に高い(19.1%)

・【非正社員⇒正社員】では、
　「会社の規模・知名度のため」は、相対的に低い(8.8%)

・【非正社員⇒非正社員】では、
　「転勤が少ない、通勤が便利だから」は、相対的に高い(22.0%)　
などの各雇用形態区分での特徴もうかがえます。

【出典・引用】
厚生労働省ホームページ
「平成30年版　労働経済の分析（労働経済白書）」
▽
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/18/18-1.html

欲しい人材に響く！　求人票の書き方

上記データから、

「賃金が高いから」より、
はるかに占率が高い選択理由は、

　1.「仕事の内容・職種に満足がいくから」
　2.「自分の技能・能力が活かせるから」　
　3.「労働条件（賃金以外）がよいから」

でした。

求人とは、集客です。

これらの選択理由を、
求人広告の読み手（=求職者）目線で考えると、

各社の求人票をみて、
　「この会社のこの仕事は、満足できそうか？」
　「この会社のこの仕事は、技能・経験が活かせそう？」
　「この会社のこの職場は、労働条件がよさそうか？」

また、転職で希望する雇用形態が、
・【正社員⇒正社員】では、
　　「この会社の将来性は？」
・【非正社員⇒正社員】では、
　　「この会社の規模・知名度は？」
・【非正社員⇒非正社員】　　
　　「通勤は便利そうか？」

そんな多様な視点で、各社の求人票を比較し、
選んでいることは想像に難くありません。

求人内容への興味・関心、
期待感を持ってもらうことが
応募（=集客）に繋がるポイントです。

そして、求人票も広告です。

「詳しい求人」とは、
あくまで、読み手の主観による読後感。

求人企業側の一方的なメッセージではないことも
想像に難くありません。

たとえば、
・5W1Hなどを踏まえた具体的でリアルな求人情報
・読み手目線に立った、わかりやすい表現
など、表現・伝え方も意識したいところです。

ハローワーク求人票の活用エリア・活用メリット

弊社コラムで繰り返しご紹介していますが、

・「仕事の内容」欄
・「特記事項」欄
・「備考」欄
３つの求人票活用エリアは、

数字では表現できない定性的な

求職者に訴求できるエリアです。

「他社求人と、どこが違うのか？」
「他社求人と比べて、"うちで働く"ことはどうなのか？」

一歩踏み込んだ、定性的な

自社の仕事・職場・会社の魅力（=自社で働く魅力）を
「具体的で明確。そしてリアルな言葉」で、伝えることが、
"売り手市場で選ばれる求人情報"の大事なポイントです。

そして、ハローワークの求人票については、

よく「無料で使える」がメリットとして挙げられますが、

求人票を「広告」として捉えた場合、
更に大きなメリットがあります。

それは、
「掲載期間中にでもメンテナンスできる」
というメリット。

一般的な求人広告は、
掲載期間中の原稿修正は不可となっています。

片や、ハローワークの求人票
管轄のハローワークで手続きを踏めば、
適時、求人情報の修正・更新が可能です。

言い換えれば
「求人票の反響をみながら求人情報を無料で
　ブラッシュアップ・アップデートできる」メリット

このホームページコラムで、
2012年以来お伝えしている
「求人とは、集客。そして求人票も広告。」
という求人票の活用・書き方のコンセプトからも、

・求人市場の動向をみながら
・求職者の反響をみながら
・応募者の関心をみながら

自社が訴求する求人情報を
「無料で、自社のタイミングで更新できる機動力」こそが、

売り手市場でのハローワーク活用の大きなメリットです。
　 　
「ハローワークの求人票」も書き方次第、
求人媒体の選択肢のひとつとして
ご活用頂ければと存じます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

みなさまのご参考になれば幸甚です。

では、また。

※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基にして、

記事として掲載させて頂いております。

【ご参考】

Office Heart Rock 講演実績

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求人とは、集客。 欲しい人材に響く！「無敵の求人票」書き方セミナー

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「求人とは、集客。」 求人コンサルティング・コピーライティング

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