【10/31第2回ハローワーク雇用等短観】"応募がない" 最大で84.1%
[#35-2017]

2017/10/31

【連載コラム：求人票の書き方 #35-2017】

「ハローワーク雇用等短期観測」

大阪労働局が四半期毎に
ハローワークによる管内企業への
個別ヒアリングによる調査です。

10月31日、ホームページでリリースされた結果は

"平成29年度第2回目"

今回の調査では、
「従業員の採用状況」に関するヒアリングも。

その内容は、
"現在の求人・採用戦略の最重要課題"
が浮き彫りとなる結果となっています。　

今回のコラム、その概要と、
求人票の書き方のポイントを
お伝え致します。

※以下の資料は、大阪労働局がホームページで
　公開した資料等より引用致します。

「従業員の採用状況」調査結果の概要

今回の調査では、

平成29年6月から8月末を対象に

「従業員の採用が希望人数に達しなかった」
と回答した企業にその理由をヒアリング

「応募がない、または少なかったため」と
回答した企業を"従業員規模別"に集計した結果が

公表されています。

【正社員採用】
・99人以下　　　　　：73.0%　
・100人以上499人以下：53.6%
・500人以上　　　　：57.9%

これを「パート・契約社員」でみると、
様相が異なる結果となっています。

【パート・契約社員採用】
・99人以下　　　　　：67.9%　
・100人以上499人以下：69.4%
・500人以上　　　　：84.1%

500人以上規模の調査対象は73社
84.1%の会社が「応募がない・少ない」

パート・契約社員の採用活動に苦戦している状況が
特徴的な結果となっています。

【出典・引用】
大阪労働局ホームページ　2017.10.31
平成29年度第2回ハローワーク雇用等短期観測の結果
▽
http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/news_topics/houdou/_121923/_122490.html

「求人票も広告」　欲しい人材に響く求人票の書き方

"正社員"・"パート・契約社員"とも

「応募がない・少ない」の回答が

「条件が折り合わない」・
「求める人材がいない」の回答を
はるかに上回った、今回の調査結果

「求める人材像の明確化」

求人・採用戦略でよく言われることですが、

今回の結果が示す通り、

「求める人材からの"応募もない・少ない"」ことが、

現在の状況です。

"見慣れた求人フレーズ"では、
求人広告に"目が肥えた求職者”には
「他社求人との違い・自社で働く魅力が響かない」

ことは、想像に難くありません。

従業員規模を問わず、

「いかに自社の求人情報に興味・関心を持ってもらうか」が

現在の求人・採用戦略の最重要課題であることがみてとれます。

「求人票も広告」です。

"読み手である求職者"が、

自社の求人情報に興味・関心を抱かなければ、

「応募」という行動に繋がらないことは、

企業広告の考え方と本質は同じです。

「仕事・職場・会社」自社で働く魅力を、

ただ単に"詳しく書く"のではなく、

求人情報として発信すべき"求める人材"と

他社求人との違いが明確になる
"素材の選択・素材の表現"まで、
細部に意識を向けておきたいところです。

「応募がある」ことは「集客できている」こと。

その本質は、みなさんが普段行っている
広報活動と何ら変わることはありません。

求人票も"選ばれる"時代、

「自社の求人情報が選ばれなければ」

応募＝集客には繋がりません。

"求職者への広報"で大事なポイントは、
読み手である求職者に
「関与させてほしい・協働したい（ENGAGE)」と感じさせる
「エンプロィーエンゲージメント(Employee Engagement)の情報発信」
　
「『今の仕事・今の職場・今の会社』の良さ」を
社外の求職者に伝えること。
　
求人も"パブリックリレーションズ(PR)"
社外に向けた広報活動に他なりません。

「ハローワークの求人票」も書き方次第で

訴求力のある情報発信ができます。

求人媒体の選択肢のひとつとして
ご活用頂ければと存じます。