【連載コラム:求人票の書き方 #30-2016】
1.「平成25年3月卒」離職率の概要
(1)新規学校卒業者離職率
「卒業後3年以内離職率」
・大学 :31.9%(0.4Pt ↓)
・短大等:41.7%(0.2Pt ↑)
・高校 :40.9%(0.9Pt ↑)
・中学 :63.7% (1.6Pt ↓)
※( )内は前年比増減
という結果に。
また、離職率は、
1年目>2年目>3年目
という傾向も伺えます。
(2)事業規模別離職率
この離職率を「事業規模別」に集計した
結果も公表されています。
”平成25年3月新規大学卒業者”については、
以下の結果となっています。
(3)産業別離職率
「卒業後3年以内離職率」
産業別の結果も公表されています。
離職率の高い上位5産業、
以下の結果となっています。
・宿泊業・飲食サービス業:50.5% (2.7Pt ↓)
・生活関連サービス業・娯楽業:47.9% (0.3Pt ↓)
・教育・学習支援業:47.3% (0.3Pt ↓)
・医療、福祉:38.4% (0.4Pt ↑)
・小売業:37.5% (1.0Pt ↓)
2.「就職率と離職率」の相関関係
今回の調査データでは、
過去の就職率・離職率の相関を示唆するデータが
公表されています。
就職率・離職率双方がプロットされた
平成9年から直近まで推移、
【大学】については以下の結果となっています。
傾向として、
就職率が低い時期に卒業:3年以内離職率は高くなる
ことが伺えます。
3.新卒採用の求人戦略 「新卒応援ハローワーク」の活用
(1) 就職率・離職率の相関と新卒採用の求人媒体
「就職率と離職率の相関」
"就職先の選択肢の多さ”が可能性として
考えられます。
「売り手市場」と言われる現在、
求人情報も就活生の「興味・関心」を惹く
「選ばれる求人情報」を発信することが
ポイントになります。
また、来春卒(2017年3月卒)の新卒採用では、
「新卒応援ハローワーク」での求人は有効です。
「求人媒体」としてのハローワークの活用
「求人票の書き方セミナー」でも
ご紹介させて頂いておりますが、
求人媒体別に集計したデータが、
「2015年版 中小企業白書」で、
公表されています。
※以下の資料は、中小企業白書・大阪労働局「求人申込ガイド」等から引用します。
利用率と採用実績率を順に並べると
・ハローワーク :28.4%-64.2%
・教育機関(就職担当):20.2%-72.4%
・就職ポータルサイト : 7.3%-66.7%
・就職情報誌等の広告 : 6.4%-54.4%
・自社HPでの告知 : 7.9%-37.1%
このように、
「利用率・採用実績率」をみれば、
ハローワークでの求人採用活動は、
「求人効果」として、
コストパフォーマンスからみても
優れた求人媒体
であることが、おわかりいただけようかと存じます。
また、教育機関との関係については、
新卒応援ハローワークと大学・短期大学は連携をしています。
(2) 「新卒応援ハローワーク」 求人票の活用ポイント
新卒応援ハローワークへの求人は
「大卒等求人票」がフォーマット
このような、表・裏の構成になっています。
この赤枠の三か所
・「仕事の内容」欄
・「補足事項」欄
・「特記事項」欄
を活用すれば、
興味・関心を惹く求人情報を発信することができます。
(3)効果的な求人票の書き方
「求人票の書き方セミナー」で必ずお話ししていますが、
その本質的な考え方は、
みなさんの会社で、日頃行っている
「広報・販促・マーケティング」
と同じです。
求人に置き換えてみます。
大事な視点は、
「みなさんの会社・商品に興味・関心を持ってもらう」ことが大事ですよね。
そして、
「お店に来てもらう・問い合わせしてもらう」
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸甚です。
【出典・ご参考】
厚生労働省ホームページ
「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)」
▽
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000140526.html
※本コラムは、各メディアOA情報等取材した内容を基にして、記事として掲載させて頂いております。
【ご参考コンテンツ】
「求人とは、集客。」 欲しい人材に響く!求人コンサルティング