【連載コラム:求人票の書き方 #11-2016】
「2016年版小規模企業白書」
2016年4月22日 中小企業庁からリリースされました。
「人材」に関する調査結果が、たくさん報告されています。
前回に続き、
「2016年版小規模企業白書」の調査結果を
「人材確保」・「求人・採用」の側面からの分析です。
第3回目のピックアップテーマは、
「人材育成の相関関係と人材定着の取組」
人材育成と売上高の相関関係と
人材定着の取組の調査結果をご紹介するとともに
効果的な求人票の書き方を検証します。
※以下のデータは、中小企業庁HP公開
「2016年版 小規模企業白書」より引用します。
小規模企業白書(2016年版)
中小企業庁 2016.04.22
▽
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/h28_pdf_mokujisyou.html
1.人材育成の取組と売上高の相関関係
人材育成の取組は、全体で37.5%ですが、
建設業:47.5%
製造業:46.3%
に対し、
小売業:28.5%
飲食業:28.1%
業種によって、温度差が顕著です。
売上高との相関関係については、
下図のとおり、
人材育成に取り組んでいる事業者が業績傾向が良い
ことがうかがえます。
2.人材定着への取組の内訳
さらに概念を広げて、「人材定着」からみた
調査結果も報告されています。
白書でもコメントもそうですが、
赤枠で囲った取組、左から順に、
「資格取得支援」、「社外セミナー」、「研修制度の充実」、
「ハラスメント対策(セクハラ・パワハラ・マタハラ等)」、
「子育て支援」、「介護休暇」、
「計画的なOJT・メンター制度の実施(相談できる体制作り等も含む)」は、
中規模事業者との取組の割合の差が大きくなっている結果でした。
また、「在宅勤務・テレワークの導入」については、
小規模事業者が上回っていることも特徴的です。
3.効果的な求人票の書き方の検証
人材育成と取組と人材定着の取組
中規模事業者との取組の割合の差が大きい取組は、
逆に、その取組を積極的に行っている小規模企業にとっては、
求人の訴求力となり得ます。
上記、2.で差が大きいとされている項目を分類・整理します。
■教育・研修など人材育成に関する事項
・「資格取得支援」
・「社外セミナー」
・「研修制度の充実」、
・「計画的なOJT・メンター制度の実施(相談できる体制作り等も含む)」
■働きやすい職場環境に関する事項
・「ハラスメント対策(セクハラ・パワハラ・マタハラ等)」
・「子育て支援」
・「介護休暇」
これらは、
「職場の魅力」として訴求できるポイントとなり得ます。
商工会議所・産創館各所での
「求人票の書き方セミナー」や「求人コンサルティング」で、
お話していることは、
・「求人票の活用」
・「求人票も求人広告」
・「欲しい人材に響く情報の発信」
求人とは、集客。
「広報・マーケティング」です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸甚です。
では、また。
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