【連載コラム:求人票の書き方 #10-2016】
「2016年版小規模企業白書」
2016年4月22日 中小企業庁からリリースされました。
「人材」に関する調査結果が、たくさん報告されています。
前回に続き、
「2016年版小規模企業白書」の調査結果を
「人材確保」・「求人・採用」の側面からの分析です。
第2回目のピックアップテーマは、
「人材確保と売上高の相関関係」
「売上が増加傾向」ではもちろん。
「売上が減少傾向」の場面での
人手不足感の拮抗状態が、
特徴的な調査結果となっています。
※以下のデータは、中小企業庁HP公開
「2016年版 小規模企業白書」より引用します。
小規模企業白書(2016年版)
中小企業庁 2016.04.22
▽
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/h28_pdf_mokujisyou.html
1.小規模企業 直近3年以内の人材確保の状況(業種別)
全体では、
「あまり確保できていない」:18.3%
「確保できていない」:16.1%
トータルで
「人材を確保できていない」:34.4%
ですが、
業種別に見ると、
「人手不足感」にかなりの温度差があります。
「宿泊業」・「建設業」・「製造業」などでは、
不足感が強い結果となっています。
2.小規模企業 売上高と人材確保の状況
「売上が増加傾向」での
「十分確保できている」:17.9%は、想像できますが、
「売上が減少傾向」での
「十分確保できている」:21.6%
「確保できていない」:21.9%
この「確保できている・いない」の拮抗状態。
白書では、
業績傾向が良くないため、現有する人材で間に合っているという側面と、
人材の確保にまで至らないという側面の両方があるのではないかと思われる。
とコメントしています。
後者の意味合いは、
「人材確保できれば、売上増」または
「売上増には、人材確保」とも解釈できます。
これを裏付ける資料として、
「2015年版中小企業白書」のデータをご紹介します。
業績の拡大の課題、「人材に関する課題」が上位となっています。
3.人材確保ができている企業・できていない企業の特徴と求人票の書き方
ここで、「2015年版中小企業白書」のデータをご紹介します。
「求人票の書き方セミナー」でもお話ししていますが、
オレンジ色のヒストグラムの大きさが
「できている企業・できていない企業」の差分の大きさです。
「人材確保のノウハウ・手段」が、
「必要とする人材像の明確化」より遥かに差がついている要因
であることがおわかり頂けるかと存じます。
つまり、
ということです。
さて、こちらの「小規模企業白書」のデータをご覧ください。
「集客・販売力向上」が、49.2%とトップに上がっています。
私見ながら、
求人も集客と本質的には、何ら変わることではありません。
「応募がある」ということは、「求人票で集客できている」ということです。
求人票で興味・関心を惹いて、
「じゃぁ、一度話を聴いてみようか」という
「応募から採用面接」に繋げることは、
「じゃぁ、一度お店を覗いてみようか」
となんら変わりはありません。
ハローワークで、みなさんの「求人票を選んでもらう情報戦略」
求人戦略とは、
「いかに面接にきてもらう(応募してもらう)か」
集客の情報戦略なのです。
求人にも、
「広報・マーケティングの視点」が必要であることが
おわかり頂けるかと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸甚です。
では、また。
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