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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 企業規模別 最も重視する経営課題 / 圧倒的に不足している職種は〇〇職 [#07-2025] *2025年版中小企業白書より
 

企業規模別 最も重視する経営課題 / 圧倒的に不足している職種は〇〇職
[#07-2025] *2025年版中小企業白書より

2025/05/29

***「仕事内容」求人票 書き方・伝え方の視点***

 

中小企業庁が毎年公表する

「中小企業白書」


近年の傾向をみると、毎年

"人手不足・人材確保・人材採用"に関する

興味深い調査結果・分析・コラムを特集

 

先頃リリースされた

「2025年版中小企業白書」でも

人材採用の今・現在を知る

さまざまなデータが掲載されています。


本連載コラムでは

「2025年版中小企業白書」から

気になるデータをピックアップ


今回のコラムでは、

中小企業の経営課題と

人手不足の現在地・

事業継続への影響などにフォーカス


白書の概要をご紹介するとともに

「求人票の書き方・伝え方」を

検証・検討します


※以下の資料は、中小企業庁ホームページ等で

公開されている資料等より引用します。

[2025年版中小企業白書より] 最も重視する経営課題 / 圧倒的に不足している職種


ご紹介するデータは
「2025年版中小企業白書」

今回のコラムでは
以下のデータをピックアップします。

■ 最も重視する経営課題(企業規模別)

中小企業・小規模事業者が最も重視する経営課題

「中規模企業」「小規模事業者」とも
「人材確保」と回答する割合が最も高く
 ・中規模企業:22.3%
 ・小規模事業者:23.0%

また「事業承継(後継者不在を含む)」についても
 ・中規模企業:14.1%
 ・小規模事業者:15.7%

白書での分析コメントの通り
企業規模にかかわらず
「人材採用・確保」が経営の重要課題
あることが見てとれます。

■ 不足している職種(企業規模別)

では、実際にどんな人材が不足し確保の必要があるのか?
白書の第2部 第4章では以下のデータが掲載されています。

【現業職】
 ・中規模企業:85.7%
 ・小規模事業者:88.6%
【管理職】
 ・中規模企業:85.7%
 ・小規模事業者:88.6%
【事務職】
 ・中規模企業:25.0%
 ・小規模事業者:17.9%
 
「中規模企業」、「小規模事業者」とも、
製造作業者・販売従業者・サービス職業従業者・
運輸従業者・建設作業者といった現場作業に従事している
「現業職」が圧倒的に不足している状況が見てとれます。

また、新卒採用から「人材確保難」と
言われて久しい【研究職】については
 ・中規模企業:8.5%
 ・小規模事業者:3.7%
となっているのも特徴的な結果となっています。

※1.ここでの「現業職」とは、
  製造作業者・販売従業者・サービス職業従業者・運輸従業者・建設作業者など
  主として生産、販売、運輸・通信、保守、サービス等の業務に「直接従事する」職種
※2.「事務職」とは、経理・営業・人事等の部門における従事者

※3,中小企業とは、中小企業基本法第2条第1項の規定に基づく「中小企業者」をいう。
 小規模事業者とは、同法同条第5項の規定に基づく「小規模企業者」をいう。
 中規模企業とは「小規模企業者」以外の「中小企業者」をいう。 
 (中小企業白書「凡例」より引用)

■ 倒産件数の推移(内訳)

倒産件数の推移を従業員規模別にみると
「~4人」企業が大半。

これを要因別「人手不足」にフォーカスしてみると
2022年以降に増加に転じ、2024年は急増
その「内訳」について2023年・2024年の推移をみると
 ・人件費高騰:59件⇒104件
 ・従業員退職:42件⇒71件
 ・求人難:58件⇒114件
「求人難」が「人件費高騰」を上回る。
そんな特徴がうかがえる結果となっています。

「人手不足が最重要な経家課題」
  ▽
「各社とも"現業職"が不足」
  ▽
「採用難で倒産する企業が急増」

様々な経営課題があっても
結局「必要な人材」が確保できないと
社業・事業の継続そのものに深刻な影響を及ぼす

そんな"経営環境の負のスパイラル"をも
うかがえるような結果が報告されています。

※図表出典:2025年版「中小企業白書」
・第1部 令和6年度(2024年度)の中小企業の動向
・第2部 新たな時代に挑む中小企業の経営力と成長戦略

「2025年版中小企業白書」の詳細は、
下記【出典・引用】URLからご確認ください


求人票の書き方・伝え方(仕事内容の書き方・伝え方は、なぜ重要なのか?


白書データをピックアップしてご紹介した
現業職の人手不足感と経営へのインパクト

「現業職採用・確保」に向けた求人票
用語の定義からもわかる通り
会社によって「現業職」が担う
"仕事の内容"は異なるはずです

ところで、求人票の読み手である
仕事を探しているみなさん(求職者)は
求人票の情報になにを求めているのでしょう?

給料がいい会社
休日が多い会社
休暇取り放題な会社

本当にそれが・それだけが重要な
応募先の選考基準なのでしょうか?


"経験者"を中心とした「中途採用」では
求人票に書かれている情報から
「自分ができる仕事」
「自分の経験・能力を活かせる仕事」
を読み取り・できる/できないのジャッジが
できない限りは、その先の「応募」へは進まないこと

同じように"未経験者"でも
「(自分が)できそうな仕事か?」
「(自分が)やってみたい仕事か?」
など、
求人票に書かれている情報から
"自分がそこで働くこと”を
イメージできないことには
その先の「応募」へは進めないこと
  
「残業、ほとんどなし」
「年間休日〇〇〇日以上」
「自分のスタイルで仕事ができる」

巷に溢れる"働きやすさアピール"の
キャッチコピーを繰り出しても、
肝心かなめの「仕事内容」に関する
情報がプアであれば本末転倒
 
考えてもみてください。
そもそも求職者は
「自分ができる・やりたい仕事で働けそう」
     +
「自分が望む収入が得られる会社」
「自分に合いそうな会社」
「自分が働きやすいと感じる職場」

そういう勤め先に就業することを望み、
それを叶えるために、
求人票や求人情報でリサーチいるはずです。
 
そんな基本を外し、読み手のニーズもお構いなしに
ただ、目立ちたいだけ・よくわからない求人広告が
読み手にどんな印象を与え。どんな結果となるか
想像しなくてもおわかり頂けるはずです。
 

巷に溢れる求人ノウハウでありがちな
「他社との差別化」などを殊更に意識せずとも
求職者のニーズに応えるよう
「自社の仕事内容をどう理解してもらうか?」
にフォーカスし、わかりやすく丁寧に伝えるだけで
そんなコンテンツになっている筈です。 

では「仕事の内容」を文字数だけの「詳しさ」で"盛った"
そんな求人票に反響・応募があるかというと、
これも甚だ疑問が残ります。

求人票・求人広告の基本は
「読み手目線からの読みやすさ・わかりやすさ」

一方的なメッセージを、ただただ、
だらだらした冗長な文章・文字で
埋め尽くした「詳しい求人票」

先ずもってみなさんは、そんな求人票を
「手に取って・目にとめて・時間を使って読んでみたい」と
思いますか?

広告コピーの"妙味"は
その辺りの出し入れと塩梅・匙加減

「これをこう書けば応募殺到!」
そんな法則があるわけがないことは
広告の世界をみればご理解頂けようかと存じます

いくらお金をかけて求人広告を出して
キャッチコピーに凝ってみても
肝心の中身(ボディコピー)が
読み手に響かなければ残念な結果に

2012年(平成24年)以来、
弊所が本連載コラムや商工会議所などでの
「求人票の書き方セミナー」等の機会に
10年超にわたって繰り返しお伝えしていることは
「求人とは、集客。求人票も、広告。」という
"書き方・伝え方の本質"です。

求人票も書き方・伝え方次第で
その印象はガラリと変わります。

みなさんの求人票は
読み手である求職者のみなさんが
「読んでみたい」内容となっていますか? 


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

【出典・引用】
中小企業庁 2025.04.25
2025年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定されました

中小企業庁
2025年版「中小企業白書」全文

※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。




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