[6/28発表] 5月求人倍率 全国平均/大阪とも採用控え? 求職者↑求人数↓

「令和6年5月 有効求人倍率」

2024年6月28日

厚生労働省・大阪労働局など各所で、

最新データが公表されました。

今回のコラム、

その概要をご紹介致します。

 
※以下の資料は、厚生労働省・大阪労働局等
　各ホームページで公開されている資料より引用します。

令和6年5月 大阪府の状況

大阪労働局が発表した

「大阪労働市場ニュース（令和6年5月分）」

大阪府の主な求人指標は以下の通りです

■ 令和6年5月の動向

・有効求人倍率（季節調整値）1.19倍

　前月より0.03pt減(2か月連続の減少) 

・有効求人数（季節調整値）194,084人

　前月より  1.5%減(2か月連続の減少)

・有効求職者数（季節調整値）163,675人

　前月より  1.2%増(3か月ぶりの増加)

有効求人数は、2か月連続で減少

求職者数は3か月ぶりに増加しています。

※図表等出典：大阪労働局　大阪労働市場ニュース（令和6年5月分）              

令和6年5月 全国の状況

・令和6年5月の有効求人倍率は、1.24倍

　前月から 0.02pt低下

・令和6年5月の新規求人倍率は、2.16倍

　こちらも、前月から0.01pt低下しています。

　

図表等出典：厚生労働省 一般職業紹介状況(令和6年5月分)について

一部メディアでも報道されていますが

有効求人倍率の構成要素である

「求職者数」に注目すると

　・月間有効求職者数は、前年同月より1.4%増 前月より1.9%増

　・新規求職申込件数は、前年同月より1.4%増 前月より1.4%増

「求人数」に注目すると

　・月間有効求人数は、前年同月より3.0%減 前月より0.1%増

　・新規求人数は、前年同月より0.6%増 前月より0.8%増

前月に続き

転職希望者増も企業側の求人数は低下

求人企業側の

「採用控え」の動き・傾向が

うかがえる結果となっています。

この傾向は大阪でも同じ。

　・新規求職申込件数（原数値）は、2か月連続で増加

　・新規求人数（原数値）は、9か月連続で減少

大阪労働局報道発表資料でのコメント

「現下の雇用失業情勢は、改善の動きが弱まっている。」

を裏付けるデータが報告されています。

【参考データ】

2020年(令和2年)1月以降 有効求人倍率の推移

■ 2020年

　1月：1.49倍  2月：1.45倍  3月：1.40倍

　4月：1.31倍  5月：1.19倍  6月：1.12倍

　7月：1.08倍  8月：1.04倍  9月：1.04倍

 10月：1.04倍 11月：1.05倍 12月：1.06倍

■ 2021年

　1月：1.08倍  2月：1.09倍  3月：1.10倍

　4月：1.10倍  5月：1.10倍  6月：1.13倍

　7月：1.14倍  8月：1.14倍  9月：1.15倍

 10月：1.15倍 11月：1.17倍 12月：1.18倍

■ 2022年

　1月：1.20倍  2月：1.21倍  3月：1.23倍

　4月：1.24倍  5月：1.25倍  6月：1.27倍

   7月：1.28倍  8月：1.31倍  9月：1.32倍

 10月：1.34倍 11月：1.35倍 12月：1.36倍

■ 2023年

　1月：1.35倍　2月：1.34倍  3月：1.32倍

　4月：1.32倍　5月：1.32倍  6月：1.31倍

   7月：1.30倍   8月：1.30倍  9月：1.29倍  

 10月：1.29倍 11月：1.27倍 12月：1.27倍

■ 2024年

　1月：1.27倍  2月：1.26倍  3月：1.28倍

　4月：1.26倍  5月：1.24倍

※出典：一般職業紹介状況(令和6年5月分)について

令和6年5月 都道府県別の状況（受理地別・就業地別）

「受理地別・就業地別集計の有効求人倍率」

各所から以下のデータが公表されています。

※受理地別：求人票を受理したハローワーク所在地で集計
　就業地別：求人票に記載されている就業地で集計

【全国都道府県別の動向】

■ 就業地別 有効求人倍率（季節調整値）

最高は福井県の1.92倍

　山口県：1.67倍

　香川県：1.64倍

　島根県：1.58倍

　岐阜県：1.58倍

　富山県：1.57倍

　がこれに続き、

最低は大阪府の1.02倍

「1.00倍割れ」はゼロとなっています。 

■ 受理地別 有効求人倍率（季節調整値）    

最高は東京都の1.75倍

　福井県：1.74倍

　岐阜県：1.57倍

　石川県：1.48倍

　香川県：1.48倍

　岡山県：1.45倍

　がこれに続きます

「1.00倍割れ」は、

千葉県：0.97倍

神奈川県：0.92倍

滋賀県：0.98倍

兵庫県：0.99倍

沖縄県：0.98倍

が報告されています。

【近畿2府4県の動向】      

「受理地別」では

　・滋賀県：0.98倍(1.00倍)

　・京都府：1.19倍(1.22倍)

　・大阪府：1.19倍(1.22倍)

　・兵庫県：0.99倍(1.01倍)

　・奈良県：1.11倍(1.12倍)

　・和歌山県：1.10倍(1.14倍)

　※( )内は前月

「就業地別」では

　・滋賀県：1.23倍(1.26倍)

　・京都府：1.22倍(1.22倍)

　・大阪府：1.02倍(1.06倍)

　・兵庫県：1.12倍(1.14倍)

　・奈良県：1.28倍(1.30倍)

　・和歌山県：1.20倍(1.25倍)

　※( )内は前月

で推移しています。

図表等出典：兵庫労働局「一般職業紹介状況（令和6年5月）」

 
以上、最新データの概要をお伝え致しました。
詳しくは、下記 【出典・引用】URLからご確認ください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 
【出典・引用】