「求人票に明示する労働条件が
新たに3点追加されるのでご留意ください」
職業安定法施行規則の改正により
2024(令和6)年4月1日以降、
求人票で明示が必要となる項目
厚生労働省等からリーフレットが
公開されています。
今回のコラム、
その概要をご紹介致します。
※以下の資料は、厚生労働省等
ホームページで公開されている資料等より引用します。
2024(令和6)年4月1日以降 求人票に追加される項目と記載エリア
今般の職業安定法施行規則改正で
追加される項目は以下の3つ。
厚生労働省のリーレットでは
具体的な記載文例を交え解説しています。
1.従事すべき業務の変更の範囲
■ 記入エリア:求人票「仕事内容」欄
▽
・ 採用後、業務内容を変更する予定がない場合
「変更なし」と明示
・ 採用後、雇入れ直後の業務と異なる業務に配置される見込みがある場合
見込みのある「変更後の業務」を明示
2.就業場所の変更の範囲
■ 記入エリア:求人票「転勤の可能性」欄
▽
・ 採用後、雇入れ直後の就業場所と異なる就業場所に配置される見込みがある場合
「転勤可能性」欄の「1.あり」に"〇"を付け、転勤範囲を明示
3.有期労働契約を更新する場合の基準
■ 記入エリア:求人票「契約更新の可能性」欄
まず、当初の予定の雇用期間終了時点で契約更新をする可能性がある場合
「契約更新の可能性」欄の「1.あり」に"〇"付け
具体的な更新内容により以下の2つに分かれます
(1) 更新が期待される場合:「原則更新」
■ 記入エリア:求人票「求人に関する特記事項」欄
▽
・ 「更新上限:有(通算契約期間○年/更新回数○回)」の定型文で記載
※更新上限がない場合は、その旨の明示は不要
(2) 更新の可能性はあるもののそれが確実ではない場合:「条件付きで更新あり」
■ 記入エリア:求人票「契約更新の可能性」欄
▽
・ 「条件付きで更新あり」"〇"付け
・ 有期労働契約の通算契約期間または更新回数に上限がある場合
「(契約更新の条件)」に具体的な内容を記載
※更新上限がない場合は、その旨の明示は不要
また、本リーフレットでは、
今回の明示事項について、
指定された欄に書き切れない場合は、
求人申込書の「求人に関する特記事項」欄に
記載してください。
との付記もあります。
文例等詳細と併せ、
下記【出典・引用】各URLからご確認ください
【出典・引用】
厚生労働省
令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます
▽
東京労働局 東京ハローワーク
求人票に明示する労働条件が新たに3点追加されるのでご留意ください
▽
ハローワークインターネットサービス 2024.01.15
求人者の皆様へ~令和6年度から求人票に明示する事項が新たに追加されます~
▽
欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (ハローワーク求人票の活用 エリア/文字数/行数)
「ハローワーク求人票の、
どこに・なにを書いて求職者に伝えるか?」
商工会議所等各所からご依頼で
足掛け10年超・まもなく通算150回
を数える登壇機会を頂いております
「求人票の書き方セミナー」では、
毎回、下表を図示して活用エリアをお伝えしています。
図表:Office Heart Rock「求人票の書き方セミナー」配布資料より引用
Copyright (C) 2023-2024 Office Heart Rock 無断転用・転載等一切を禁じます
2012年6月開業時、
求人票がまだ旧デザインであった頃から
終始一貫してこれらのエリアで
「なにを・どう伝えるか?」をテーマに
具体的な文例・書き方のテクニックも交え
じっくり時間をかけてお伝えしてきました。
主な活用エリアは
1.「職種」欄
2.「仕事内容」欄
3.「事業内容」欄
4.「会社の特長」欄
5.「求人に関する特記事項」欄
2020年1月6日にインターネットサービスの
刷新とともに大リニューアルされた
ハローワーク求人票は「1行30文字」が標準仕様となり
2.「仕事内容」欄・ 5.「求人に関する特記事項」欄は
行数/文字数も増えました。
巷では、その他の項目や文字量が増えたことで
「〇大活用エリア」などとする書き方の
コンテンツを見かけたことがありますが
リニューアルされても、1.~5.の活用は
旧デザインから、なんら変わるところはありません。
これも、12年前から一貫してお伝えしていますが
「求人とは、集客。求人票も広告です。」
「だれに・なにを・どう伝えるか?」を
よく検討して、言葉・表現・文章をどうするか?は
求人票コンテンツ(求人情報)のクオリティの向上
「質の強化」を意味します。
採用活動の強化の方向性には、もうひとつ
情報量を増やす「量の強化」を考えることが
できますが、これには注意が必要です。
「情報量の多さ」とは、
文字の量・文章の量ではありません。
みなさんは、ダラダラとした冗長な文章が
上から下まで・表も裏もびっしりと
埋まった求人票を見て「読みたい」と思いますか?
読み手である求職者が、いたずらに文字量が多い
「(活字で)真っ黒な求人票」を目にして
・「思わずドン引きしてしまう求人票」
・「ごちゃごちゃ面倒くさそうな求人票」
そんな印象を初見で与えてしまえば、
売り手市場の求職者には、
応募どころかスルーされるのが関の山です。
「デザインも広告のうち」ですから、
見た目や・読みやすさも「質の強化」の
重要ポイント。
「求人票の書き方セミナー」では
このまとめ方も事例を挙げてお伝えしています。
求人票の書き方を変えれば、求人の「質」が変わり
反響が変わる可能性があります。
「反響が変わる」とは、すなわち
「自社求人への応募」の可能性が変わるということ
求人票も書き方・伝え方次第。
みなさんの求人票は
求める人材に「なにを・どう伝えて」いますか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各所ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。