2012年開業、求人ひとすじ10年超「求人から相談できる社労士」
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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. 転職市場は本当に活況なのか? データで読み解く転職希望者と転職成功率 [#17-2023]
 

転職市場は本当に活況なのか? データで読み解く転職希望者と転職成功率
[#17-2023]

2023/06/10

***転職市場でも求人で大切なこと***

 

「人手不足・採用難」


ここ数年、求人・採用や企業経営の

キーワードとしてクローズアップされています。


"買い手市場"から

"売り手市場"は

転職市場も然り


今般、その状況を読み解く

データが公開されました。


今回のコラム、その概要を紹介し

求人票の書き方を検証致します


※以下の資料は、厚生労働省等

 各ホームページで公開されている資料より引用します。

2023.06.01厚生労働省公開 データで読み解く"転職市場"の推移


今回ご紹介するデータは、
2023年6月1日 厚生労働省が公開した
「2023年度第1回雇用政策研究会資料」
 
「転職等希望者の動向」について
以下の資料が公表されています


この資料のデータ出所である総務省「労働力調査」 

2023年2月14日に公表された総務省「労働力調査」
2022年(令和4年)平均結果から数字を拾うと

・「転職希望者(実数)」の年度別平均
 2018年:834万人
 2019年:848万人
 2020年:865万人
 2021年:897万人
 2022年:968万人
 
 2022年度の年齢階級別内訳は
 25~34歳:248万人
 35~44歳:226万人
 45~54歳:228万人
 
 "対前年増減"でみると
 45~54歳層の24万人増が
 特徴的な結果に
  
・「転職者(実数)」の年度別平均
 2018年:330万人
 2019年:353万人
 2020年:321万人
 2021年:290万人
 2022年:303万人

・「転職者比率」の年度別平均
 2018年:4.9%
 2019年:5.2%
 2020年:4.8%
 2021年:4.3%
 2022年:4.5%
※「転職者比率(%)」=転職者数÷就業者数×100

就業者数のうち、転職者数が占める割合を示す
転職者比率は見方を変えると、その年度で
転職できた人(転職が成功した人)の比率

資料でもコメントしている通り
転職希望者は、上昇曲線を見せるも
転職者比率は、ほぼ横ばいで推移

転職希望者の上昇にリンクして
転職者比率が上昇していないこの傾向は

「転職市場に出てきた転職希望者が、
 思うほどに転職が実現できていない状況」
 
「転職の希望と現実のギャップ」に苦戦しているさまも
垣間見えるような結果となっています。
   
ちなみに、転職による賃金変動の状況の推移もみてみると
「減少」+「変わらない」の割合は約6割

 

こちらからも、
「転職の希望と現実のギャップ」が伺える結果となっています

ここまでの図表出典:2023年度第1回雇用政策研究会資料 【資料5】
データ出典:総務省「労働力調査(詳細集計)2022年(令和4年)平均結果」第4表/第5表

   

欲しい人材に響く! 求人票の書き方 (転職市場でも求人で大切なこと)


供給と需要のバランスで成り立つ転職市場

転職者比率が上昇するということは
転職者と求人企業のマッチング精度が向上すること

そのために考えられることは
・供給側:求人企業の目に適う"ハイスペック転職者"の増加
 「良質な母集団形成」
・需要側:求人企業が転職者に要求する"人材要件"の見直し
 「求める人材像・スペックの見直し」
など

求人を出す企業からみれば、
「良質な母集団形成」は、いわば"他力本願"
自社でコントロールできない事情

求人企業は「求める人材像・スペックの見直し」のほか
賃金変動状況の推移に鑑み「高めの賃金(給料)額を設定して募集」
といった戦略も考えることができます。

では
「賃金(給料)をいくらに設定すれば、
 応募が増えるか?いい人材が採用できるか?」
 
募集賃金(給料)の設定・見直しは、
採用に限った話にとどまらず、
全社的な賃金体系・人件費の見直しにも
直結するシビアな経営課題です

求人コンサルティングの現場でも
「求人広告の営業担当から
『イマドキは、給料を上げないと人は来ませんよ』
と言われたんですが・・・」
などのご相談・ご質問を受けることがありますが
正直申し上げて、
この正解となる数字なぞあるはずがありません。
  
そもそも、転職希望者は生活者ですから、
仕事スペック・スキル・キャリアが似ていても、
その生活背景・抱える事情はさまざまなはず・・・

さすれば、転職活動で、
その個々人が仕事で稼ぎたい収入額(賃金)の相場も
その個々人の事情で変わることは想像に難くないはずです。

とすれば、
「高い賃金(給料)で応募者を増やす」は、
決定打ではないことや
「これだけ出せば人が来る」は、
ある意味"幻想"であろうことも
おわかり頂けようかと存じます。 
 
また賃金だけでなく、転職希望者が
"キャリアアップ"を目指す転職か?
"キャリアチェンジ"を目指す転職か?
そんな事情でも「転職で求めるもの」は、
変わってくるはずです。

このように、さまざまな思惑・価値観・野心を持って、
転職市場に出てくることが想像できる転職希望者ですが
・「自分にとって、良い転職・ベストな選択をしたい」
・「今よりいい会社・職場で、自分がやりたい仕事をしたい」
そんな視点で、たくさんの求人票を見て、
「転職先の選定=求人に応募する・しないの判断」
していることだけは、同じであると言えます。

転職活動で求人票・求人情報を目にする
転職希望者の視点・心理に立ってみれば、
賃金額・求める人材像(スペック・経験含む)は、
判断要素のひとつですがそれだけではないはずです

・この会社の具体的な仕事内容は?
・この会社の事業内容は?特長は?
・この会社の職場はどんな雰囲気?

2012年6月から10年来
「ハローワーク求人票の活用」をテーマに
商工会議所各所様での
「求人票の書き方セミナー」や「専門家派遣」の
機会でも、みなさまにお伝えしてきたことは、

「求人とは、集客。
 求人票も、広告。」という考え方です。
 
まずは、みなさんの会社の求人票で
「自社に転職する・仕事をする魅力・メリット」など、
仕事・職場・会社のなにかに興味・関心を持ってもらうこと

「求人票のなにかにフック」してもらわないいことには、
みなさんの求人票は「その他大勢」に埋もれるだけ。
その先の「応募」には繋がりません。

「求人票も広告」ですから、
だれをターゲットに、なにを・どんな言葉で伝えるかを
意識して書くことで読み手である転職者が受ける印象はガラリと変わり、
その変化は、応募行動の変化(反響)にも反映します。
  
みなさんは、どんな言葉/表現で
だれに・なにを・どう伝えますか?

 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。


本コラムでご紹介したデータ、
詳しくは下記【出典・引用】各URLから
ご確認ください

 

【出典・引用】

厚生労働省 2023.06.01
2023年度第1回雇用政策研究会資料

総務省統計局 2023年2月14日公表
労働力調査(詳細集計)2022年(令和4年)平均結果

 
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。

 


Office Heart Rockは、2012年6月の開業以来
「ハローワーク求人票の書き方・活用ノウハウ」をメインコンテンツに 
人材確保にお困りのみなさまに 求人・採用活動のサポートメニューをお届けしています。
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