【連載コラム:求人票の書き方 #04-2020】
2020年1月6日、
ハローワークシステム刷新。
それに伴い、
ハローワーク求人票も
その様式をリニューアル
「大卒等求人・高卒求人」
学生向け求人票の様式も
変更となりました。
今回のコラムは
その具体的な変更内容に
フォーカスしてお送り致します。
※以下の資料は、厚生労働省等各所ホームページで
公開されている資料より引用します。
"大卒等求人票"・"高卒求人票"様式変更のまとめ
2020年1月からのハローワークのシステム変更に伴い、
"大卒等求人票"・"高卒求人票"ともに
従来の"A4縦 3枚"から"A4縦 2枚"へと様式変更
各求人票とも、以下の項目に変更が生じています。
≪様式変更により削除・文字数が変わった項目≫
■「大卒求人票」で削除された項目
1.「就業場所」のうち「その他勤務先(2)〜(4)」
2.「就業時間」のうち「その他特定曜日、時間」
3.「有給休暇」のうち「最大□□日」
4.「入居可能住宅」のうち「入居可能住宅に関する特記事項」
5.「昇給」のうち「年□回」(昇給回数)
6.「受付方法」欄
7.「選考方法」欄・「筆記」欄のうち「その他」
8.「説明会」欄のうち、左から4つ目の「日時・場所」
9.「選考・試用期間」のうち[ ]内(労働条件)
10.「採用・離職状況」欄
■「高卒求人票」で削除された項目
1.「有給休暇」のうち「最大□□日」
2.「宿舎」欄
3.「通学」のうち「通学可否」欄以外
4.「通学費用の企業負担」欄
5.「賃金形態等」のうち「3日給・4時給・5年俸・6その他の額」の「金額」欄
6.「毎月の賃金」のうち「(1)合計」、「賃金から控除するもの」、「(2)控除額合計」、
「手取り額((1)(2))」
7.「マイカー通勤」のうち「マイカー通勤に関する特記事項」
8.「昇給」のうち「年□回」(昇給回数)
9.「選考方法」のうち「適性検査」の「検査名」
10.「試用期間」のうち[ ]内(労働条件)の文字列
11.「赴任」のうち「入社日」
12.「採用・離職状況」欄(青少年雇用情報に類似の記入欄あり)
■ 表示文字数が変更された項目(大卒等求人・高卒求人 共通)
1. 仕事の内容(490文字⇒300文字)
※1行35文字×8行 + 1行20文字×1行
2. 就業場所の「最寄り駅」(30文字⇒26文字)
3. 賃金締切日の「その他」(17文字⇒7文字)
4. 賃金支払日の「その他」(17文字⇒7文字)
5. 賃金形態等の「その他」(42文字⇒7文字)
6. 選考場所(160文字⇒90文字)
※1行30文字×3行
7. 担当者の「Eメール」(300文字⇒56文字)
※1行30文字 + 1行26文字
8. 補足事項(420文字⇒300文字)
※1行30文字×10行
9. 求人条件にかかる特記事項(420文字⇒300文字)
※1行30文字×10行
10. 青少年雇用情報(1)研修の有無及びその内容の「内容」(180文字⇒63文字)
※1行32文字 + 1行31文字
≪大卒等/高卒求人票で特徴的な項目≫
"大卒等求人票"・"高卒求人票"
各求人申込書のフォーマットから
整理・比較してみると
以下のような項目に特徴がうかがえます。
■ "高卒求人票" 特徴的な項目例
◆求人区分「公開希望」⇒ 求人申込書(1/4)
・1.事業所名等を含む求人情情報を公開する
各高等学校の進路指導教諭に対し、"高卒就職情報WEB提供サービス"で
求人情報を公開することを希望する場合に選択
・4.求人情報を公開しない」:
求人情報の公開を希望しない場合に選択
※2.3.に定義される区分がないことも特徴です。
なお"大卒等求人"では、一般求人と同様に
「1.事業所名を含む求人情報を公開」から
「4.求人情報を公開しない」までの4つの
公開レベルの選択が可能です。
◆賃金・手当 ⇒ 求人申込書(1/4)・(2/4)
・「定額的に支払われる手当」
毎賃金支払時に全員に決まって支給される賃金を記入
・「特別に支払われる手当」
家族手当、皆勤手当等、個人の状態・実績に応じて支払われる手当等がある場合に
※公開のリーフレットによれば、
"「求人条件にかかる特記事項」にその内容を記入してください。"
とのことです。
◆選考方法
・「応募前職場見学」
「可」を選択した場合には、さらに「随時」又は「補足事項欄参照」を選択
※公開のリーフレットによれば
"「補足事項欄参照」を選択した場合には 「補足事項」欄に詳細を記入"に
加え、応募前職場見学の趣旨・目的に関する注意事項の解説もあります。
■"大卒等求人票" 特徴的な項目例
◆ 仕事内容 ⇒ 求人申込書(1/5)
・「既卒者・中退者の応募可否」
◆ 賃金・手当 ⇒ 求人申込書(1/5)・(2/5)
・「賃金形態、基本給(a)、定額的に支払われる手当、固定残業代(c)」
"大卒等求人"では、
1.大学院 2.大学 3.短大 4.高専 5.専修学校 6.能開校
各区分に対応した賃金・手当欄が特徴です。
※公開のリーフレットによれば
"固定残業代(c)"には、「あり・なし」と、金額を記入。
「あり」の場合には、
「固定残業代に関する特記事項」欄(2/5)に定型文言
▽ ▽
「時間外手当は、時間外労働の有無にかかわらず、固定残業代として支給し、
●時間を超える時間外労働は追加で支給」
を記入とのことです。
また、
「定額的に支払われる手当」には、
毎賃金支払時に全員に決まって支給される賃金を。
定額的に支払われる手当の他、家族手当、皆勤手当等、
個人の状態・実績に応じ支払われる手当等がある場合は、
「求人条件にかかる特記事項」にその内容を記入とのことです。
◆ 選考方法 ⇒ 求人申込書(3/5)
・「既卒者等の入社日」
※公開のリーフレットによれば
応募可の場合、「既卒者等の入社日」欄に入社日の詳細を記入。
応募不可の場合は、「既卒者等の入社日」欄の「2随時」を選択とのことです。
【出典・引用】
東京労働局
「新規学校卒業者の採用について」
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_shoukai/_121483.html
愛知労働局HP
2021年3月卒業予定者対象大卒等求人受付スタート(事業所向)
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/shokugyou_shoukai/tetsuzuki/daisotu.html
秋田労働局
令和3年3月 新規学校卒業者の求人申込みのご案内
▽
https://jsite.mhlw.go.jp/akita-roudoukyoku/newpage_00181.html
欲しい人材に響く! 求人票の書き方(各求人票 デザイン変更への対応)
連載コラムでも都度ご紹介しております
2020年1月6日からの"求人票デザイン変更"
一般の求人票では、
従来の「特記事項」欄と「備考」欄は統合され、
600文字の「求人条件にかかる特記事項」欄となりましたが、
大卒等求人票・高卒求人票では、
・「補足事項」欄:300文字(1行30文字×10行)
・「求人条件にかかる特記事項」欄:300文字(1行30文字×10行)に
また、
・「仕事の内容」欄:300文字は
一般の求人票と異なり
"1行35文字×8行 + 1行20文字×1行"の仕様となっています。
2012年以来、本コラムや各所での
「求人票の書き方セミナー」などの機会では、
主に、ハローワーク"一般求人"を事例に
「求人とは、集客」・「求人票も、広告」と
お伝えしていますが、その考え方の本質は
"大卒等求人・高卒求人"でも同じです。
各求人申込書フォーマットにある
比較的自由度が高い項目記入欄を活用して、
自社の「仕事・職場・会社の魅力」を
・読み手目線に立って
・読み手の興味・関心ある情報を
・読み手が理解できる言葉・表現で
的確に情報発信しておくことがポイントです。
どこに出すか?よりも、
だれに・なにを・どう伝えるか?
特に"高卒求人"では、
特徴的な項目例として挙げたように
求人区分「公開希望」欄の活用して、
自社の求人情報を、WEB経由で
"各高等学校の進路指導教諭"に公開
することも可能です。
であれば、生徒の就職先選定の
インフルエンサーとしての関わりが
ありそうな方々もまた、
「読み手」として”興味・関心を惹く情報"の
発信を意識しておきたいところです。
求人票も書き方次第、
求人情報も伝え方次第。
求人票でも・有料求人広告でも・採用ページでも
その本質は、商品・サービスを広報・PRする
視点・考え方となんら変わりはありません。
弊社では、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい求人・採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基に、
コラム記事として掲載しています。