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大阪府社労士会 北東支部所属 Since 2012.06.15
  1. [求人ジャーナリストの連載コラム] Heart Rock Frontline NEWS
  2. 【連載コラム:求人票の書き方 】:欲しい人材に響く! 求職者から「選ばれる」求人票の書き方
  3. [令和元年版 労働経済白書]非正規で働く理由 "正社員登用"の訴求力 [#31-2019]
 

[令和元年版 労働経済白書]非正規で働く理由 "正社員登用"の訴求力
[#31-2019]

2019/09/30
 

【連載コラム:求人票の書き方 #31-2019】


「労働経済白書」
一般経済や雇用、労働時間などの
現状や課題を統計データを活用して
分析する報告書です。

 

2019年9月27日
通算71回目 厚生労働省から
令和元年版が公表されました。

 

令和元年版の分析テーマは
「人手不足の下での
『働き方』をめぐる課題について」

 
求人・採用の参考となるデータも
多数報告されています。
 
今回のコラム、白書のデータから
テーマを絞ってピックアップ、
求人票の書き方・求人戦略を検証します。

 

※以下の資料は、厚生労働省
 ホームページで公開されている資料より引用します。

【令和元年版 労働経済白書より】非正規雇用を選択している理由

  

今回のコラム、
ピックアップするデータは
第Ⅰ部 第2章 第4節
「就業者・雇用者の動向」
 
非正規雇用を巡るデータ・報告です。
 
■不本意非正規雇用労働者の割合・人数の推移

白書では、現職(非正規雇用)についた主な理由が
「正規の職員・従業員の仕事がないから」と回答した
労働者を"不本意非正規雇用労働者"と定義
その動向を分析しています。
 
「不本意非正規雇用労働者の推移」

男女計でみると、
不本意非正規雇用労働者の割合は、
2014年以降毎年低下傾向で推移し、
2019年1-3月期は11.9%に。
  
男女別でみた、直近2019年1-3月期の状況
割合では、
 ・男性:11.4%
 ・女性:9.2%
労働者数では、
 ・男性:114万人(前年同期差16万人減少)
 ・女性:130万人(同3万人減少)
男性が女性を下回る結果が公表されています。

 

※図表(注)より
「不本意非正規雇用労働者の割合」とは、
 現職の雇用形態についた主な理由別内訳の合計に占める割合
 

ご参考までに「正社員の有効求人倍率」は、
2017年8月に1倍を超えてから上昇傾向で推移。
直近2019年3月では、1.16倍 
集計開始以来、過去最高水準
と報告されています。
※第2章 雇用・失業情勢の動向 P27より引用

 
■ 非正規雇用を選択している理由別にみた非正規雇用労働者の動向


働き方の選択
「非正規雇用を選択している理由の動向」

男女別の動向が示されています。

 

白書によれば
「自分の都合のよい時間に働きたいから」が増加
2019年1-3月期では、女性における増加幅が大きく
 ・男性:182万人(前年同期差10万人増)
 ・女性:445万人(同18万人増)

 

「家事・育児・介護等と両立しやすいから」については、
女性で271万人(前年同期差25万人増)と報告されています。

 

 

  
【出典・引用】

厚生労働省 ホームページ
「令和元年版 労働経済の分析」を公表します

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06963.html

欲しい人材に響く! 求人票の書き方(「正社員登用あり」の訴求力 求人情報の伝え方)

 

非正規雇用の求人
 
一般的には、
「有期雇用・パートタイム求人」での
募集ケースが多いかと存じます。

 

労働経済白書で示された
・不本意非正規雇用の減少
・非正規雇用を選択している理由
・正社員の有効求人倍率 1.16倍は過去採用 

 
「正社員登用制度あり」
一時期、求人広告・チラシなどで
よくみかけたフレーズです。
 
ですが、白書で報告されている
 ・不本意非正規雇用が減少している状況
 ・1.00倍を超える正社員有効求人倍率の動向
などの状況

 ・都合のよい時間に働きたい

 ・家事・育児・介護等と両立したい

などの状況。

 

データを読み解き見えてくるのは、過去ではなく現在。

・正社員を望むみなさんは、先ずは正社員求人から見るのではないか?
・ライフスタイルに合う働き方を望むみなさんは、
 果たして、近い将来のフルタイム勤務・正社員登用を望んでいるのか?

「正社員登用制度あり」
"無期転換ルール"もスタートした現在

このフレーズが以前ほどの訴求力/インパクトがあるかは

今一度、求人ターゲットの設定を含めた検証が必要です。 

 
むしろ

「非正規雇用を選択している理由」などのデータから

"現在の働き方選択のトレンド"を掴み、
自社の求人情報に興味・関心を持ってもらい
応募につながる情報を発信しておきたいところです。
 
上記データで示された

男性・女性で増加している理由
「自分の都合のよい時間に働きたいから」

 

ステレオタイプな"都合のよい時間"がある訳ではなく、
求人ターゲットの年齢・ライフスタイル・生活パターンに
よって"都合のよい時間"が異なるであろうことは想像に難くありません。

 

また、女性で増加している理由
「家事・育児・介護等と両立しやすいから」

 

両立できる勤務条件・職場環境の

判断基準は、求人票の読み手が主体。

 

「働きやすい職場です」のフレーズで
このような視点の求人票の読み手に、
自社で働く魅力が的確に伝わるか否かは、
今一度、検討が必要です。

 

「都合のよい時間に働きたい求職者」
自社求人を訴求するのであれば、
勤務時間に関連する具体的な情報を。
 
「両立しやすい職場で働きたい求職者」
自社求人を訴求するのであれば、
職場・就業に関連する具体的な情報を。

  
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが、 

「求人とは、集客。」
「求人票も、広告。」です。

 

ハローワークの求人票も
この3つのエリアを活用すれば、
「求人票の訴求力」を高めることができます。

 ▽      ▽      ▽


 

たとえ文字数の制約があるにしても
3つのエリアを活用して、
読み手の興味・関心を惹くような
"伝えておくべき情報"は、
的確に伝えておきたいところです。

  
とはいえ、
ただただ冗長な・まとまりのない文章で
"詳しく書き連ねる"ことは、

求人広告の見た目からしても、
読み手である求職者の心情からしても、
避けておきたいところ。
 

「情報の羅列」では読み手が疲れるだけ。
一方的に大量な情報を発信・提供しても
"読み手に受け取ってもらえなければ"
何の意味もありません。

  
いくら何十回・何百回クリックされようとも、
自社の求人内容が読み手に響かないままに
応募に繋がらないのであれば、広告効果はゼロです。
  

「どこに出すか?」よりも
「だれに・なにを・どう伝えるか?」

  
広告コピーがそうであるように、

求職者に響く言葉も時代で変わります。
   

過去の成功事例は過去のもの、
全てが普遍的な絶対法則にはなり得ません。
 
大切なことは、あくまでも現在。

広告の読み手である"求職者目線の情報発信"です。

    

求人票でも・有料求人広告でも・採用ページでも
その本質は、商品・サービスを広報・PRする
視点・考え方となんら変わりはありません。
 

 

"売り手市場"とは、

読み手が、他社の求人情報と比較ができる状況 

 

読み手の興味・関心を意識しながら、
さまざまな要素・切り口で、
「自社で働く魅力・入社する魅力」を
自社の言葉で、的確に発信しておきたいところです。

     

そして、求人広告の読み手である求職者の

"応募する・しない"の意思決定・判断基準は
「この会社の求人は、自分にとってアリか?ナシか?」 

あくまでも、求職者の主観・相対的な尺度での

選択であろうことは、想像に難くありません。

  

読み手の主観的・相対的な選択であることは、
「求人情報でなにを伝えるか?

 その正解は、一つではない。」

ということでもあります。

  

"求人広告でよくみかける ありがちなフレーズ"

よくある表現・曖昧なコピーや、

仰々しい表現・盛ったコピーで訴求するよりも、 

自社独自の具体的事実(Fact)を踏まえた
オリジナリティあふれるコピーで訴求する情報のリアリティ。
  
そんな、

"自社独自(= 他社との違い)"を踏まえた言葉・

読み手を鮮明に意識し訴求するコンテンツが、

より、読み手に響く求人情報であろうことは、想像に難くありません。
  

求人票も書き方次第、

求人情報も伝え方次第。

  
弊社は、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
良い採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。 

 

 最新の統計データ・エビデンスで読み解く

【連載コラム:求人票の書き方】

バックナンバーはこちらからご覧ください。

 ▽    ▽    ▽

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

みなさまのご参考になれば幸いです。


※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基に、

コラム記事として掲載しています。


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