【連載コラム:求人票の書き方 #15-2019】
2019年6月11日
製造業を巡る年次報告書
「2019年版ものづくり白書」が
公表されました。
2部構成となった「ものづくり白書」
第1部 第3章のテーマは
「ものづくり人材の確保と育成」
製造業を取り巻く深刻な人材不足のなか、
取組と課題のポイントが報告されています。
今回のコラム、
「2019年版ものづくり白書」から
人材確保の理由をピックアップ、
求人票の書き方を検証します。
※以下の資料は、経済産業省ホームページで
公開されている資料より引用します。
「2019年版ものづくり白書」より 新卒採用する理由・中途採用する理由
■ 新卒採用
新卒採用が中心となる理由
「採用を定期的に行いたいから」:72.2%
「職場を活性化させたいから」:48.3%
「いまの社員構成では若年層が少ないから」:48.1%
「技能継承を進めたいから」:46.0%
目先の体力的な要素よりも
職場活性化・技能継承・事業継続の担い手としての
役割期待がうかがえる理由が上位となっています。
■ 中途採用
中途採用が中心となる理由
「即戦力を採用したいから」:63.1%
「新卒での人材確保が難しいから」:60.2%
「仕事を教える手間・育成コストがかからないから」:24.8%
「専門的な技術・技能が必要だから」:22.0%
中長期スパンの採用よりも、
早期に結果・成果が期待できる人材を求める
事情・背景がうかがえる理由が上位となっています。
【出典・引用】
経済産業省 ニュースリリース 2019.06.11
「平成30年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書)をとりまとめました
▽
https://www.meti.go.jp/press/2019/06/20190611002/20190611002.html
厚生労働省 ニュースリリース 2019.06.11
「平成30年度ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書)を本日閣議決定
▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000207556_00004.html
欲しい人材に響く! 求人票の書き方(「即戦力」の伝え方)
ものづくり企業が
中途採用をする理由の第1位
「即戦力を採用したいから」
その「即戦力」のニュアンスは、
求人企業の事情によって、
求めるレベルからして千差万別の筈です。
これは同時に、求人情報の読み手である
求職者からみても
・"即戦力"とされる技能レベルは?
・担当する工程はどこでなにをつくる?
・作業方法は経験値が活かせるか?
職種に興味・関心があって仕事探しをしていれば、
求人情報から読み取れる諸々の仕事に関する要素を
自分自身の過去の経験・技能と照らし、
「この仕事、いける・いけない」など
個々人の仕事のマッチ度を測りながら、
”応募する・しない”の判断をしているで
あろうことは想像に難くありません。
とすれば、求人情報の出し手としては、
読み手がより具体的な仕事をイメージできる情報
たとえば、"5W1H"の要素なども
織り交ぜた的確な仕事情報を発信しておき、
求人募集段階で読み手の応募への不安・誤解を
解消しておきたいところです。
2012年(平成24年)以来、
本連載コラム・求人票セミナーなどで
お伝えしていますが、
「求人とは集客。求人票も広告。」です。
どこに出すか? よりも大切なことは、
「だれに・なにを・どう伝えるか」
"人手不足"の状況は、転職希望者が
「応募先・転職先をが選べる」状況。
求人票・求人媒体から読み取る判断基準は、
「この仕事は・この職場は・この会社は、
自分とって、アリか?ナシか?」
「この会社の この仕事は、
自分にとって、”良い仕事”か?」
企業の広告・広報活動を取り巻く状況、
巷に商品・サービスが溢れている状況と同じです。
その本質は、広告・広報のアプローチと
なんら変わるところはありません。
そこで大切な視点は、
「いかに、転職希望者(=お客様)に選んでもらうか?」
よくある表現・曖昧なコピーや、
仰々しい表現・盛ったコピーで訴求するより
自社独自の具体的事実(Fact)を踏まえた
オリジナリティあふれるコピーで訴求する情報のリアリティ。
そんなコンテンツが、読み手である求職者に響く
求人情報であろうことは、想像に難くありません。
求人票も書き方次第、
求人情報も伝え方次第。
弊社は、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
良い採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基に、
コラム記事として掲載しています。