今年も連日、暑い日々が続いています。
昨日は、各地で今年最高の暑さを記録したという話しも。。。
ニュースでも各地で、熱中症による救急搬送等が連日報道されています。
今回は、職場での熱中症対策のエッセンスをご説明します。
1.熱中症の定義って???
一般的に
高温環境下で、体内の水分や塩分などのバランスが崩れたり、
体温の調整機能が破たんするなどして、発症する障害の総称
と定義されています。
Ⅰ度〜Ⅲ度に分類されていて、図解すると下表のようになります。
2.熱中症のサインって???
熱中症の危険信号はこのような症状と言われています。
1.ズキンズキンとする頭痛
2.めまい、吐き気
3.意識の障害
4.高い体温
5.赤い・熱い・乾いた皮膚
など
特に、意識障害については、1.の程度(Ⅰ度〜Ⅲ度)に応じて目安が示されています。
※出典 : 「労働の科学」
Ⅰ度 | 意識がはっきりしていて問題がない 一瞬の意識消失はあってもよい |
Ⅱ度 | だいたい会話はできるが、いつもと違う。 なんとなくはっきりしない場合 |
Ⅲ度 | 周囲の人、今いる場所、日時などが言えない。 自分の名前や年齢が正しく言えない。 重症では昏睡 |
3.統計数値でみる現状って???
東京と大阪の猛暑日(その日の最高気温35℃以上の日をいいます)
を比較した資料があります。
こちらは、10年毎の東京・大阪の猛暑日比較です。(日数)
大阪 | 東京 | |
2000年〜2009年 | 153 | 36 |
1990年〜1999年 | 103 | 37 |
1980年〜1989年 | 60 | 9 |
1970年〜1979年 | 61 | 15 |
明らかに、
です。
では、大阪府内の職場での熱中症の発生状況なのですが、
"大阪労働局労働基準部健康課"が公表している統計資料があります。
表2から客観的に読みとれるように、
8月上旬・中旬までが、発生が集中する時期
です。
4.もし、職場で社員さんが熱中症になったら???
もし、職場で社員さんが熱中症になったら、
すばやい対応とすみやかに医療機関へ繋ぐことがとても重要です。
ご参考までに、厚生労働省のリーフレットで推奨されている、
対応フロー図をご紹介します。
次回は、職場での作業管理等についてご説明します。
※本コラムの内容は、私が「平成24年度熱中症予防対策セミナー」に参加し、
取材・確認の上、掲載させて頂いております。
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