【連載コラム:求人票の書き方 #25-2016】
「求職活動において利用した手段・ルート」
※有効回答数 労働者:1,976人
【男性】
・ハローワーク :17.9%
・求人媒体(Web):13.2%
・求人媒体(紙) : 7.4%
【女性】
・ハローワーク :26.1%
・求人媒体(Web):14.5%
・求人媒体(紙) : 9.8%
このデータは、厚生労働省が8月5日に公表した
「民間人材ビジネス実態把握調査(事業所/労働者)」
女性活躍推進法 行動計画指標のひとつ、
「採用」の視点から女性の求職活動を
さらに詳しくみると特徴的な結果となっています。
今回は、
「労働者調査」にフォーカス
「離職理由」・「アプローチした会社数」等のデータもご紹介し
「求職者目線の求人票の書き方」を検証します。
※以下は、2016年8月5日付 厚生労働省 報道発表資料から引用します。
「民間人材ビジネス実態把握調査(事業所/労働者)」
平成24年度から平成26年度の3年間
全国規模で事業所・労働者双方から
採用・求職活動の実態調査を行ったものです。
1.求職活動において利用した手段・ルート(就職に結びついたもの)
【男性・女性別】調査結果は、以下の通りです。
男性:17.9% 女性:26.1%
ともにハローワークが1位
という結果でした。
女性の求職活動の詳細データは、以下の通りです。
年齢群団別にみると
■「19歳以下」
求人媒体(紙):47.1%
■「20〜24歳」
求人媒体(Web):39.9%
■ハローワークのシェアでは
・25〜29歳:34.5%
・35〜39歳:33.9%
・45〜49歳:42.0%
など、各年齢層での利用シェアが1位
(※勤務先紹介を除く)
が特徴的な結果となっています。
女性活躍推進法 行動計画指標のひとつ、
「採用」の視点からも今後の参考となるデータです。
2.前職の離職理由
男女別の「前職の離職理由」は以下の通りです。
男性では
・「満足のいく仕事内容ではなかったため」:23.9%
・「会社の将来に不安を感じたため」:21.3%
・「その他の自己都合によるもの」:16.6%
がTOP3
女性では
・「その他の自己都合によるもの」:21.3%
・「労働条件(賃金以外)が良くなかったため」:20.2%
・「賃金が低かったため」:17.0%
がTOP3
男性と比較した場合
■女性の割合が高い理由
・「人間関係がうまくいかなかったため」
男性:8.5% 女性:14.5%
・「結婚・出産・育児のため」
男性:1.2% 女性:13.6%
■女性の割合が低い理由
・「満足のいく仕事内容ではなかったため」
男性:23.9% 女性:14.4%
・「会社の将来に不安を感じたため」
男性:21.3% 女性:7.5%
などが特徴的な結果となっています。
3.「アプローチした会社数」と、”求職者目線”の求人票の書き方
次にご紹介するデータは、
「入職が決まるまでの企業アプローチ数」
以下の通りです。
■総数でみると
・「1社のみ」:45.9%
・「2〜5社」 :35.2%
・「6〜10社」: 9.6%
・「11〜30社」: 5.8%
・「31社以上」:3.5%
■性別でみると
・「1社のみ」
男性:46.1%
女性:45.8%
この”アプローチ数”
前段階として、求職者が、
「各社の求人内容を吟味してアプローチする企業を決定」
していることは想像に難くありません。
求人票の段階で
「求職者に選ばれている」
この事実、
「40枚くらい求人票を印刷しました。でも、ぜんぜん、ちがったんです!」
大阪産業創造館での「求人票の書き方セミナー」を
ご受講頂いたお客様のブログで、求人応募から採用に至るプロセスを
詳細にご紹介頂いています。
※弊社HP「お客様の声」
▽
「40枚くらい求人票を印刷しました。でも、ぜんぜん、ちがったんです!」
「ぜったい、この会社にしよう!」
”応募する・しない”の判断基準は、
「個々の求職者の感性で、その求人に魅力を感じるか否か」
求職者の側にあります。
とすれば、
みなさんの会社の求人に興味・関心を持ってもらうためには、
企業目線の一方的なメッセージで伝わりません。
みなさんの会社の広告・広報と同じです。
では、何を伝えるか?
2.前職の離職理由 で紹介した
「離職理由」などにもそのヒントがあります。
例えば、
■仕事の具体的な内容
■賃金以外の労働条件・人間関係などの働く職場のこと
■会社の将来・方向性 など
離職理由に挙がっていた項目は、見方を変えれば、
「次の転職の際に気にする項目」ともいえます。
「選ばれる求人票」のポイントとは、
・欲しい人材(ターゲット)が興味、関心を持つ情報を
・求職者目線で
・わかりやすく、ていねいに
求人票に判断材料として伝え、
「みなさんの会社・職場で仕事をすることの魅力・理由をイメージしてもらう」こと。
求人にも、
「広報・マーケティングの視点」が必要であることが
おわかり頂けるかと思います。
「求人とは、集客」
「求人票も、広告。」です。
どこに出すか?よりも、
だれに・なにを・どう伝えるか?
求人票も書き方次第、
求人情報も伝え方次第。
求人票でも・有料求人広告でも・採用ページでも
その本質は、商品・サービスを広報・PRする
視点・考え方となんら変わりはありません。
弊社では、ハローワーク求人票のほか、
採用ページ・各種媒体のリライトなどのご相談も対応しております。
よい求人・採用の実現に、弊社のノウハウをご活用頂ければと存じます。
【出典・ご参考】
厚生労働省 「民間人材ビジネス実態把握調査(事業所/労働者)」(2016年8月5日)
▽
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000132489.html
■この調査での主な用語の定義
・民間人材ビジネス事業者
人材サービスに関連する民間事業者のうち特に事業所における
常用労働者の採用に関わる事業者。
・常用労働者
①期間を定めずに雇われている者
②1か月を超える期間を定めて雇われている者
③日々雇われている者又は1 か月以内の期間を定めて雇われている者であって、
平成27年4月及び5月の各月に各々18 日以上雇われた者
・委託募集
労働者を雇用しようとする者が、その被用者以外の者をして
労働者の募集に従事させる形態で行われる労働者募集をいう。
統計調査結果での表記、具体的には
・民間人材ビジネス事業者
民間の職業紹介機関、委託募集、求人媒体(紙)、求人媒体(Web)、
紹介予定派遣
・民間の職業紹介機関:一般的な人材紹介会社等
・委託募集:募集から採用までを行う採用代行会社等
※2016.08.05
厚生労働省 職業安定局派遣・有期労働対策部
企画課 民間人材サービス推進室 取材確認済
■調査対象数、有効回答数及び有効回答率等
(1)調査対象数
事業所票:9,757 事業所
労働者票:7,539 人
(2) 有効回答数
事業所票:3,526 事業所
労働者票:1,976 人
(3) 有効回答率
事業所票:36.1%
労働者票:26.2%
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸甚です。
では、また。
※本コラムは、各メディア情報等取材した内容を基にして、記事として掲載させて頂いております。
【ご参考】
■求人票の書き方セミナー・講演実績
求人とは、集客。 欲しい人材に響く!「求人票の書き方」セミナー
Office Heart Rock 講演実績(求人票の書き方・採用面接の進め方)
求人票の書き方セミナー お客さまの声
■求人票コンサルティング・ライティング
求人とは集客、求人票も広告です。 求人票コンサルティング・ライティング
求人票コンサルティング お客さまの声・事例
■解説動画・オンライン講座
3分でわかる 欲しい人材に響く!求人票の書き方※2015.06.30
求人票の書き方 オンライン講座※2016.03.01 配信開始
求人コンサルティング・セミナー等、
お問い合わせは、下記お申込みフォームからお願い致します。
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