「七五三現象」
中卒7割、高卒5割、大卒3割
新卒で就職して3年以内早期離職の
割合・状況を称した言葉です。
2024年10月25日
厚生労働省は令和3(2021)年3月に卒業した
新規学卒就職者の離職状況を公表しました
今回のコラム、
その概要をご紹介致します。
※以下の資料は、厚生労働省等
各ホームページで公開されている資料より引用します。
就職後3年以内離職率 令和3(2021)年3月卒の状況
今般、厚生労働省が公表した資料は
令和3(2021)年3月に卒業した
新規学卒就職者の離職状況
以下が報告されています。
■ 新規学卒就職者 就職後3年以内離職率
・高校:38.4%
・大学:34.9%
高校は前年から1.4P増、大学は2.6P増
前年差も昨年より大きな幅で上昇しています。
※昨年の前年増減 高校:1.1P増 大学:0.8P増
中卒は50.5% 短大等は44.6%
離職率は中卒以外で軒並み上昇しています。
■「3年以内離職率」の内訳
大卒
1年目:12.3%
2年目:12.3%
3年目:10.3%
高卒
1年目:16.7%
2年目:12.2%
3年目: 9.4%
■ 事業所規模別 就職後3年以内の離職率(大卒)
・5人未満:59.1%(54.1%)
・5~29人:52.7%(49.6%)
・30~99人:42.5%(40.6%)
・100~499人:35.2%(32.9%)
・500~999人:32.9%(30.7%)
・1,000人以上:28.2%(26.1%)
※( )内は前年
規模を問わず軒並み上昇し、
従業員5人~29人での離職率は50%台
100人~499人規模までは平均値の上
1,000人以上でも2.1P上昇しています。
■ 大卒就職率と3年以内離職率の推移
厚労省公表資料では、
昭和62(1987)年3月卒から
時系列に並べた就職率 離職率推移も確認できます。
就職率 91%から95%で推移していた
平成9(1997)年から平成18(2006)年まででは
平成16(2004)年、過去最高値の離職率36.6%を記録
永らく
「就職率が下がれば、離職率が上がる」
「就職率が上がれば、離職率が下がる」
傾向が伺えましたが
平成24(2012)年3月卒以降は、その傾向は薄れ
平成27(2012)年3月卒以降は、
就職率は、過去に例のない96.0%超えで推移するも
離職率は、30%台のままで推移
「就職率が高くて離職率も高い」傾向で推移し、
今年度は就職率が下がり、離職率が上がる傾向となりました。
大卒離職率は、平成18年からの直近15年で最高値になるなど
昨今の新卒学生・新入社員界隈のトレンドワード
「配属ガチャ」・「ゆるブラック」に加え、
今年大きな話題となった「退職代行」のトレンドが
来年以降、どう反映されるか気になるところです。

本コラム図表等出典:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者) 資料全体版
以上、最新データの概要をお伝え致しました。
詳しくは、下記
【出典・引用】URLからご確認ください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。
※本連載コラムは、各省庁ホームページ公開情報等
取材した内容を基に、記事として掲載しています。
【出典・引用】
厚生労働省 2024.10.25
新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します
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